2023年11月02日
カウンタック並みの極太タイヤに約20インチアップ!規格外れのグランビア!【オフスタイルミーティング】
オフスタイルミーティングで発見したリフトアップワゴン。その規格外のカスタムを取材しました。
愛車&オーナー情報
- 車種:トヨタ グランビア G KCH16W
- 年式:1997年(平成9年)
- 走行距離:147,000km
- ボディカラー:パールホワイト
- オーナー:harasato
- 所有年数:26年6ヶ月
グランビア歴26年
新車から26年目になります。購入当時はちょっと下げていて、225/50R17って普通のサイズを履かせていました。
今回ご紹介するオーナーharasatoさんは、なんとグランビア歴26年。リアゲートの隅に貼られた”TOYOTA AUTO HAMAMATSU”のステッカーの雰囲気がたまらない。
今の姿からはとても想像がつかないが、グランビア購入当初は車高を下げて乗られていたという。グランビアの前にはハイラックスサーフに乗られていたそうで、「せっかくワゴン買ったから下げようかな」という理由で下げたそうだ。
しかしながら車高を下げるスタイルは性に合わず、2回目の車検の時に現在の姿へ。それから今まで乗り続けられているという現在の仕様を今回はご紹介していく。
規格外の足回り
写真を見ただけでもその違和感に気づくと思うが、このグランビアの足回りは様子がおかしい。
車高を下げる事しか出来ないと思っていた車が、何気なく立ち寄った某ショップで、手を差し伸べてもらい、仕上げてもらいました。
お話を伺っていくと、やはりグランビア用のリフトアップキットは無かったらしく、ご自宅の車庫の高さに合わせてショップに特注で製作してもらったそうだ。
上げ幅は約50cm、インチにすると20インチ弱のリフトアップ。意外にも全高は2.3mほどだそうで、普段使いもそこまで気を使う必要がない。が、ボディの大きさも相まって実車を目の前にした時の迫力は凄まじい。
冷静に考えればルーフキャリアやボックスがないのに2.3mもあるのだから、やはりその高さも規格外だ。
リフトアップキットのカラーも選べたそうで、「目立つ赤色で」とオーダー。オーバーフェンダー以外は純正なルックスと、足回りにチラリと見える赤色の相反する存在感がたまらない。
そしてこのホイールとタイヤ。ホイールはフロントですら15x10.0J-46という驚きのサイズなのに、リアに関しては15x12.0J-78という桁外れのサイズだ。念のため確認しておくが、これはトヨタ グランビアのホイールサイズだ。
さらに組み合わされるタイヤはフロントこそ31x10.5-15と4WD乗りの方ならお馴染みのサイズだが、リアはなんと31x13.5-15!タイヤ幅に25.4をかけてミリに換算すると約343mmと、カウンタックLP400Sなどのリアタイヤサイズ幅345とほぼ同等だった。どおりで後ろから見た時の迫力もハンパないわけだ。
引きで見てみるとボディ幅に対してのタイヤ幅が違和感のあるレベルで太いのがお分かりいただけるだろう。
あまりの規格外さゆえ、リアのタイヤサイズはもう廃盤となり手に入らないそうだ。実はもともとホワイトレターだったそうなのだが、そちら側は日当たりによる劣化で日々がヒビ割れが始まってしまったため、裏組してなんとか延命しているそうだ。31x13.5-15の程度の良いタイヤをお持ちの方は、ぜひオーナーへコンタクトを取ってみていただきたい。
20年以上乗ってますが、まだ現役です。これからも付き合って行こうと思ってます。
26年経っても乗り続けたいと思う車との出会い、それは案外なかなかできない経験かもしれない。
これからは特殊サイズのタイヤ以外の部品も供給が厳しくなってくる世代の初代グランビア。これからもオーナーのharasatoさんとともに走り続けてほしいと思う1台だ。
スペック表
ホイール
- CENTER LINE COMBOPRO II
- F/15x10.0J-46, R/15x12.0J-78?
タイヤ
- F/YOKOHAMA GEOLANDAR, R/MICKEY THOMPSON BAJA BELTED HP
- F/31x10.5-15, R/31x13.5-15
外装
- オーバーフェンダー
足回り
- RANCHO RS9000XL
- 家屋根の高さに合わせて、製作してもらったワンオフのブロック
吸排気
- ガナドールマフラー
ギャラリー
(photo:CARTUNE運営 Hiroki)