2023年10月21日
なにこれ、ヴェルファイア!?誰もが驚く7インチアップのオフロードスタイル仕様!【オフスタイルミーティング】
labelヴェルファイア labelイベント labelオーナー取材オフスタイルミーティングで発見したなにやら様子のおかしいヴェルファイア。上げ仕様になった理由やこだわりを取材しました。
愛車&オーナー情報
- 車種:トヨタ ヴェルファイア ANH25W 2.4Z 4WD
- 年式:2012年(平成24年)
- 走行距離:108,000km
- ボディカラー:9AF ダークバイオレットマイカメタリック
- オーナー:akky-52
- 所有年数:6年8ヶ月
「下げ」から「上げ」へ
もともとアルヴェルの王道である「下げ」の仕様だったというakky-52さんのヴェルファイア。現在の仕様からはとても想像ができないが、「上げ」になった経緯を早速伺ってみた。
このヴェルファイアも初めはいじらないつもりでしたが、昔から車が好きで、気がつけば自然と下げスタイルになっていました。しかし下げの究極はエアサスを組んで、着地を目指して...そして莫大なお金がかかる。家族もいる中でそれは無理だなと。
「お金をあまりかけずに差別化を図れないかな」と考えていた時に目に止まったのが、とあるショップで純正車高にグッドリッチを履かせた30アルファードでした。「タイヤだけでこんなに変わるのか!」と衝撃を受け、早速自分も純正サスペンションに戻してグッドリッチを履かせたのがスタートです。
今でこそ「上げ」ミニバンは人気もあり目にする機会も増えてきたが、当時グッドリッチを履かせたアルファードは衝撃がすごかっただろう。
しかしなぜベース車としてこのヴェルファイアが選ばれたのだろうか。
家族みんなが乗れる車を買うと父が買ってきたのがこのヴェルファイアでした。しかしながら結局あまり乗られることがなく、自分に2人目の子どもができたことをきっかけに、当時乗っていた別の車と交換してくれないかと父に相談をして、結果的にヴェルファイアに乗ることになったんです。
こうしてakky-52さんのヴェルファイアライフがスタート。「下げ」の期間を経て現在の姿へと変わってきたのだ。
当時お父様が買ってきた車が違う車だったら、このヴェルファイアを目にすることはできなかっただろう。
そしてこのボディカラー。ダークバイオレットマイカメタリックは20系でも後期から追加されたカラーであり、白や黒に比べるとあまり人気がなく滅多に見かけることがないレアカラーだ。
当時購入したお父様が選ばれたカラーということもあり、改めてakky-52さんの気持ちを伺ってみると、「今このスタイルにしてみて、このボディカラーで良かったなと思っています。」 ということだった。
akky-52さんの手元にこのヴェルファイアが来てオフロードスタイルへと仕上げられるのは、必然的な結果だったのかもしれない。
どうやって上げているの?
当初は純正サイズとほとんど変わらないサイズのグッドリッチを装着したそうだが、現在履いているタイヤサイズは265/75R16と、ランドクルーザーなどが履くようなサイズだ。純正のアルヴェルが到底履けるサイズではない。
そこで続いては足回りの仕様を伺ってみた。
ボディリフトで6インチ、アップサスで1インチの合計約7インチアップ仕様になっています。ボディリフトはメンバーとボディの間にスペーサーを入れる形で、実質的にボディだけが上がっています。
全高は2.1m強といったところで、奥様も運転されるため立体駐車場なども気にせず入れる高さに抑えられているのもポイント。ヴェルファイアの車体の大きさもあってか数字よりも高そうに見えるが、このルックスで気にせず外出できるのは嬉しい。
以前はルーフラックも装着していた時期があったそうだが、結局あまり使うことがなく、本人としても上周りはスッキリさせたかったということで取り外されたそうだ。
もちろんリフトアップだけでは収まりきらないため、バンパーやインナーのカット、場所によってはボディ側の加工も必要。具体的な加工箇所はオフ会などで直接尋ねてみてほしい。
それにしても、上の画像だけを見てこの車がヴェルファイアだと気がつける人は一体何人いるのだろうか。
リアバンパーももちろんカットされ、サントレックス製のヒッチメンバーが取り付けられている。
ヒッチメンバーはボートなどを牽引する需要があり、アルヴェル用は比較的手に入りやすいそうだ。ヒッチメンバーのステーこそ純正のままだが、バンパーカットしたラインに合わせてステーを一度切断、高さを上げて溶接し直されデパーチャーアングルを確保している。
とあるホームセンターでの発見
リフトアップ、そして前後のバンパーカットと手を加えてきて気になっていたのがサイド周り。もともとエアログレードということもあってサイドパネルが装着されていたそうだが、そのまま取り外すと27〜28個ほどの穴が空いているそうだ。
その穴を左右分すべて埋めるのもちょっと...と思っていて、”縞鋼板”を貼り付けようにも曲面には貼れないしどうしよう...。と悩んでいたところで、ホームセンターで縞鋼板柄のゴム板を見つけて「これだ!!」と即決しました。
縞鋼板柄のゴム板はなかなか売っているものではないそうで、akky-52さんもとあるホームセンターでしか見かけなかったとか。気になる方はオフ会などでお会いしたときに質問してみてほしい。
サイドパネルを外した部分にこのゴム板を貼り付け、仕上げにダミーリベットを取り付けて現在のスパルタンなサイド周りが作り上げられている。
筆者も話を伺うまではてっきり普通の金属板だと思っており、実際に手で触れてみて本当にゴムの質感で驚かされた。
家族のパートナーとして
もともとお父様がランドクルーザーに乗られていたということもあって、「血筋が今の車に出ています」とakky-52さん。ひとまずは壊れるまでこのヴェルファイアは乗り続けたいそうだ。
ここまでやってしまったらもう売れないという理由ももちろんあるとして、「これから先、子どもの手が離れたらランクルにもまた乗りたいなと思います」と話してはいたものの、今回の取材を通して今は”普通はやらない車でリフトアップする”ということを心底楽しまれていることが伝わってきた。
スペック表
ホイール
- Heart Land WS813
- 16x8.0J+13(F/+10㎜スペーサー, R/+15㎜ワイドトレッドスペーサー)
タイヤ
- FALKEN WILDPEAK A/T3W
- 265/75R16
外装
- フロント/リアバンパー:純正バンパーカット
- フロント:JAOSハイラックス用スキッドバー
- サイド:サイドパネル撤去、縞鋼板風ゴムシート貼り付け
- リア:サントレックスヒッチメンバー(バンパーカット用加工)
- クオーターガラス2面:ACROBATICS カッティングシート(右:星条旗柄 左:縞鋼板柄)
- リアゲートガラス:ACROBATICS カッティングシート(ロトパックス風)
内装
- シート:RECARO 三菱 ランサーエボリューション 純正シート(SR-3)
オーディオ
- フロントスピーカー:パイオニア(ツイーター付き)
- リアスピーカー:アルパイン
- ウーファー:パイオニア
足回り
- ①BODY LIFT KITS:Heart Land International Japan Body lift kits 6インチアップ
- ②SUSPENSION LIFT KITS ESPELIR SUPER UPSUS 30㎜アップ
- バネレート:F/3.49kg/mm、 R/9.59kg/mm ※メーカーHP参照
- フロントストラット:TEIN EnduraPro HC PLUS 20㎜アップ
吸排気
- 純正マフラー加工
- ※リア足回りの見た目をスッキリさせるのと、オフロード走行時のヒットを防ぐため、腹下排気に加工済み。サイレンサーのすぐ後ろでパイプカットしています。
ギャラリー
(photo:CARTUNE運営 Hiroki)
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