2023年06月15日（更新：2023年06月30日）

「古い車両でも綺麗に」オリジナルのイエローボディが美しいEK9！【Honda Sports Meeting 2023】

「spoon」と「綺麗さ」にこだわった、spoonのデモカーのような美しいEK9をご紹介。オリジナルのイエローボディが眩しいこだわり車両をご覧あれ！

この記事の目次

愛車&オーナー情報
「好き」を積み重ねてできた形
細部までspoonづくし
いつまでも綺麗に
スペック表
ギャラリー

愛車&オーナー情報

車種：ホンダシビックタイプR EK9
年式：1999年（平成11年）
走行距離：100,000km
ボディカラー：サンライトイエロー
オーナー：じゅんぱち
所有年数：5年

「好き」を積み重ねてできた形

会場内でもとりわけ目立つイエローのボディが目に留まったEK9。近くで見てみるとボディもとても美しく綺麗にカスタムされた車両で、ちょうど居合わせたオーナーに話を伺うことができた。

じゅんぱち

spoonが好きで1つ1つパーツを取り付けていて、気づいたらできていたのが今の仕様です。

決して初めからspoonのデモカーを作ろうとしていたわけではなく、”spoonで統一する”というコンセプトのもとに手を加えていったら、結果としてデモカーとも見間違ってしまう今の仕様が出来上がったという。

外装の再現度は本当にほぼデモカーのままで、唯一大きく違うのはリアのウイング。純正の形の方が好きで、あえて交換せずこのウイングにしているそうだ。

「古い車両でも綺麗にすることを心がけてます。」とオーナーのじゅんぱちさんも話してくれたとおり、美しいボディも実はオリジナルのままというから驚いた。このEK9は晴れの日専用、オフ会やイベントなどの時しかあまり動かさないとのことで、その綺麗さも頷ける。

細部までspoonづくし

足元には定番のリーガマスターが奢られている。その奥に見えるエメラルドブルーが美しいキャリパーももちろんspoon製だ。ホイールとの隙間もほとんどなく、パツパツ感がまたかっこいい。ぱっと見はわからないホイールナットも実はspoon製。ロゴが見えなければ他の社外品でもいいところだが、車好きのみなさんならきっと気持ちがわかるだろう。

タイヤはNEOVAだがサーキットは特に走らないとのことで、完全に見た目を重視した贅沢な選択。しかしながらハイグリップタイヤの雰囲気は他のタイヤでは出せないし、筆者もその選択には強く共感できる。

「エンジンはまだ純正のままで。コンプリートエンジンは高すぎてちょっと手が出ません」とやや謙遜しつつ話してくれたが、エンジン載せ替えなんて相応の理由がなければ流石に簡単に手が出せるものではない。

しかしながらそんな中でもヘッドをボディカラーのイエローとも微妙に異なる”spoonのイエロー”に塗り替えていたり、spoonのエキマニへと換装したりと、雰囲気は十分だ。それ以上に純正エンジンのままにもかかわらずこれほど細部まで綺麗なエンジンルームであることが素晴らしい。

内装も覗かせていただくと、spoon製のステアリングにspoon製シフトノブとこちらも抜かりなし。飾りすぎないシンプルなデザインがまたシックでかっこいい。

ダッシュボードの左右には大きなツイーター...と思いきや、なんとこれは一般的なブルートゥーススピーカーだそうだ。このあと紹介するが本来オーディオがあるスペースにはメーターが取り付けられており、車両自体はオーディオレスとのこと。そしてエアコンもレス、パワーウインドウも無しと、普通の人からすると乗るにはなかなか勇気のいる仕上がりだ。が、そんな過酷な条件が良い方向にハマってしまうのはspoon仕様のおかげかもしれない。

こちらがそのオーディオパネル部分。油温・油圧・水温のDefi製のメーターが埋め込まれている。

シートはBRIDE ZETA 4を両脚にセット。EK9の内装の赤とも相性バッチリだ。

いつまでも綺麗に

これまでの画像を見ていただければ、オーナーの”綺麗さに対するこだわり”を感じていただけただろう。上の画像に映り込むspoonのボンネットも、カーボン地のまま美しく保つためにクリアを通常以上に厚塗りしているそうだ。ボンネット購入価格と同じくらい塗装代がかかったということだが、取材時点で4年ほど経過しているにもかかわらず塗りたてのような、まさに”ヌルテカ”な美しさだった。

オーナーから愛され大切にされていることがひしひしと伝わってくる、素晴らしいEK9を拝見させていただいた。今後は経年劣化や部品供給の面でのもっと維持のハードルも高くなりそうな年式ではあるものの、これからもぜひこの美しさを保ち乗り続けていただきたい1台だ。