”能ある鷹は爪を隠す”という言葉がふさわしいFD2!大人しい見た目で中身は本気のサーキットマシン!【第11回 T.C.M】 | CARTUNEマガジン
”能ある鷹は爪を隠す”という言葉がふさわしいFD2!大人しい見た目で中身は本気のサーキットマシン!【第11回 T.C.M】

2022年05月22日 (更新:2022年06月16日)

”能ある鷹は爪を隠す”という言葉がふさわしいFD2!大人しい見た目で中身は本気のサーキットマシン!【第11回 T.C.M】

今回のFD2はシンプルな見た目だけどポイント押さえたかっこよさがあり、オーナーさんに声をかけた1台。話を聞いていくと見えない部分にじっくり手をかけられたサーキット仕様であることが発覚!ギャップがたまらないシビックタイプRをご紹介します!

愛車&オーナー情報

  • 車種:ホンダ シビック タイプR FD2
  • 年式:2007年(平成19年)
  • 走行距離:156,000km
  • ボディカラー:NH704M スーパープラチナメタリック
  • オーナー:上ちゃん
  • 所有年数:1年6ヶ月

DC2からFD2へ

今回ご紹介するFD2は街乗りからサーキットまでこなす万能マシンだ。オーナーの上ちゃんさんにとってこのFD2は2台目の愛車。初のマイカーはDC2のインテグラだったそうだ。

「当時からVTEC車に乗りたくて。本当はEG6が良かったんですけどすでに高騰していて、当時はまだそこそこ安かったDC2を購入しました。」

DC2でもサーキット走行を楽しまれていたそうだが、ある日センターラインを割ってきた対向車両に正面衝突され、泣く泣く廃車になってしまったそう。

そんなタイミングでこのFD2に乗っていた友人が乗り換えるという話があり、引き続きVTECに乗りたいと思っていた上ちゃんさんは「早い・燃費もそこそこ良い・街乗りも苦じゃない」ということでFD2の購入を決めたそうだ。

詳しいチューニングの内容は後ほどご紹介するが、遠出をすればリッター12km、サーキットでも7〜8kmは走るそうだ。スポーツ走行も楽しめてこれだけ走るなんて最高だ。

シンプルな見た目はこだわり

前オーナーの意思を受け継いでいるという外装は無限リップのみと非常にシンプルな仕上がり。これは上ちゃんさんの”実はサーキットマシン”というこだわりを体現した形でもある。

シルバーのボディにブラックのホイールのコントラストがカッコよく、FD2のボディ形状もあって十分にスポーティなルックスだ。

この日履いていたYOKOHAMA ADVAN Racing TC-4は街乗り用のセットだそう。サイズは18インチでフロントが9.5J+45に5mmのスペーサー、リアは8.5J+45。

「街乗り用なので...」と謙遜していたタイヤもKENDAのKR20Aと、アジアンタイヤとはいえどハイグリップなモデルが奢られていた。

見えない部分

本庄、日光、つくば、郡サイを中心に、シーズン中は多いときに月2回のペースでサーキット走行を楽しまれているという上ちゃんさん。

タイトルにも書いたように、写真には映せないがサーキットをより楽しむためにさまざまなパーツが装着されている。

CPUを換装し、それに合わせてSPOONのサーモスタットプラグを交換。クラッチはOS技研のメタル、LSDも同じくOS技研のSUPER LOCKを装着。

細かい部分ではゼロファイターの強化エンジンマウントも装着されていたり、オイル類にもこだわったりと、シンプルな外装からは想像し難い本気のサーキット仕様マシンとなっている。

内装についてもDefiの追加メーターNARDIパーソナルのステアリング、シートは運転席・助手席ともにBRIDEのジータIIIと、サーキットを走行するには欠かせないアイテムが取り付けられている。

シートについては元々運転席だけだったが、走行会で助手席に人を乗せる際、コーナーで身体が振られてしまっていて申し訳ないと助手席にもフルバケットシートを導入したそうだ。

これからも走り続けるために

今後はタワーバーなどの補強、ブレーキの強化もやっていきたいとのこと。タワーバーは形状によってはプラグの部分に被ってしまってメンテナンス性が落ちてしまうので、形状を迷っているそう。ブレーキは純正でbremboキャリパーが付いているものの、先にも書いたようにシーズンによってはハイペースでサーキットを楽しまれているため、劣化具合によっては強化も兼ねてENDLESS製のキャリパーを狙っているそうだ。

またボンネットも鉄製で重量があるため、純正形状のカーボンボンネットを検討中。ただしやってる感が出ないよう、交換するとしても純正ボディ色に塗装して装着するそうだ。

次のシーズンに向けてキャンバー等のセッティングも行いつつ、車をさらに完成度の高い状態へ仕上げていきたいという上ちゃんさん。”今の状態でひとまず完成”と言っていたものの、まだまだこのFD2の進化は止まることがないだろう。

スペック表

ホイール

  • YOKOHAMA ADVAN Racing TC-4
  • F/18x9.5J+45(+5mmスペーサー), R/18x8.5J+45

タイヤ

  • KENDA KR20A
  • F/255/35R18, R/225/40R18

足回り

  • スピリットサスペンション(F:14kgf/mm, R:18kgf/mm)

駆動系

  • OS技研 メタルクラッチ
  • OS技研 SUPER LOCK

ブレーキ

  • プロジェクトミュー パッド

外装

  • 無限 フロントリップ

内装

  • BRIDE ZETA III
  • NARDI パーソナル
  • Defi 追加メーター
  • 霧島レイ05

その他

  • ゼロファイター強化エンジンマウント
  • SPOON プラグ

ギャラリー

新着記事

おすすめ記事