2024年04月26日 (更新:2024年04月26日)
これぞマッスルカー!苦難を乗り越えようやく納車されたカマロに大注目!【第7回オレンジMT】
この日の参加者も大注目のカマロ。そのこだわりとカスタム内容を取材しました。
愛車&オーナー情報
- 車種:シボレー カマロ
- 年式:1970年(昭和45年)
- 走行距離:不明
- ボディカラー:オレンジ
- オーナー:わたまさ@RabbitForce
- 所有年数:2年
半世紀以上前の車
今回ご紹介するのは1970年式のシボレー カマロ。2024年現在、すでに半世紀以上が経過している車だ。
これぞ”オレンジ”と言わんばかりのソリッドなボディカラーがかっこいい。まるでワイルドスピードの世界から飛び出してきたかのような1台に、この日の参加者もみな注目していた。
買ったの自体は2年前くらいなのですが、色々とうまくいかなくて。エンジンはオイル漏れが止まらず苦戦して、先日ようやくなんとか納車されました。
やはりこの年代の車ともなると一筋縄ではいかないようだ。基本的には部品もパーツも輸入しなければならないし、ないものは作るしかない。その辺の整備工場に持ち込んでも見てもらえるわけもなく、”その手のショップ”ではなければ到底手に負えない。所有するだけでも相応の覚悟が必要な車である。
購入したショップは、社長も顧客もみな旧車に乗っているというアメ車専門店。このカマロはそのお店の在庫車だった車両で、「よかったらどう?」とわたまささんの元へ話が回ってきた。
いかにもオールドマッスルカーらしいボディカラーは純正のオレンジ色とのこと。わたまささんにとってこの型のカマロはオレンジのイメージだったそうで、好都合だった。
外装については基本的に純正形状で、アクセントにボンネットやトランク、スポイラー、前後バンパーがカーボン製のものへと変更されていてよりスポーティな印象に。鮮やかなオレンジを引き締めてくれるカーボンは間違いない組み合わせだ。
特徴的なグリルも非常に綺麗な状態。「よく見ればヤレてるので...」と謙遜していたが、この年式なら何も気にならないどころか、むしろ良い味に感じてしまう。
続いて足元に目を向けてみると、リアの太さに圧倒される。
ホイールはフロントが18インチのリム幅9インチ、そしてリアはなんとリム幅13インチ。タイヤはフロントが255/35、リアは305/35と迫力のサイズだ。
しかしながらこのサイズは純正ボディでは到底入らないサイズらしく、内側は大幅な加工を施しているそう。ただし大掛かりな作業とはいっても、この加工は旧車オーナーにとっては当たり前の”基本工作”の一部だという。
ブレーキはwilwood製へと換装。こちらも旧車乗りの定番だそうだ。
現行車よりも乗りやすい!?
実はオーナーのわたまささんは、もともと現行のマスタングに乗られていたそうだ。
そこで、「現行の車から50年以上前の車に乗り換えてみてどうですか?」という質問を投げかけてみた。
めちゃめちゃ意外だと思うんですけど、このカマロの方が圧倒的に乗りやすいです。驚くほどステアリングが軽いんですよ。クラッチはちょっと重いですけど、前はATだったのでMTを操るという面白さもありますね。
と、予想もしていなかった回答が返ってきた。
ステアリングはそこそこ小径のものに見えるが、それでも圧倒的に軽い取り回しだそうだ。
また、T56 6速マニュアルミッションへと換装されているため、操る楽しさもお墨付き。
ちなみにこのアイボリー色の内装は純正色。シートは社外品に変更されているものの、内装と同色のため純正品と見間違う統一感である。
今の車には到底ない必要最低限のダッシュボードに、下部に配置されたカマロのロゴがまた渋くてかっこいい。
リア側にはロールケージが取り付けられており、シートにも4点式のシートベルトの姿が。話によれば”過去のオーナーが向こうでサーキットを走っていた”という話だそうだ。こんな車で走ったらさぞかし楽しいことだろう。
わたまささんの特にお気に入りの部分はリア周り。
現代の車と異なりボワっと怪しく光るテールランプ、そしてその奥に見える極太タイヤ。この雰囲気が出せる車はなかなか無い。
まだ納車されたばかりということもあり、行きたいところ、やりたいことがきっとたくさんあるはずだ。この年代だけに維持には相応の苦労が付きまとうのは避けられないかとは思うが、ぜひカマロとのカーライフを満喫してほしい。
スペック表
ホイール
- F:18x9J, R:18x13J
タイヤ
- F:NITTO NT05 255/35R18
- R:NITTO NT555RII 305/35R18
外装
- 前後カーボンバンパー
- カーボンフード
- カーボントランク
- カーボンスポイラー
足回り
- FORD9 リアエンド&トルクアーム&ワットリンク
エンジン周り
- SBC406エンジン
- T56 6速マニュアルミッション
ギャラリー
(photo:CARTUNE運営 Hiroki)