2022年05月28日 (更新:2022年06月16日)
”一生インテグラします!” インテグラを愛してやまないオーナーが手塩にかけたDB8!【第11回 T.C.M】
インテグラ一筋20年以上!DC2からDB8へと乗り継ぎ、インテグラの隅々まで知り尽くしたオーナーによる驚きのDIYカスタムの数々は必見です!
愛車&オーナー情報
- 車種:ホンダ シビック タイプR FD2
- 年式:1998年(平成10年)
- 走行距離:140,000km
- ボディカラー:NH0 チャンピオンシップホワイト
- オーナー:ヤシキ
- 所有年数:15年
インテグラ一筋
今回お声かけさせていただいたヤシキさんは、”20年以上インテグラに乗り続けている”というインテグラを愛する方である。以前は96インテグラに乗られており、家族が増えたことを機に4ドアであるDB8へと乗り換えた。ドアが4枚あれば立派なファミリーカーだ。
インテグラとの出会いは高校生の頃。ヤシキさんは当時発表されたインテグラのスタイルに一目惚れしてしまった。その後社会人となり迷わずインテグラを購入しに行ったそうだ。
DC2の頃からかなりカスタマイズを行なっており、DB8への乗り換えにあたっては移植できるパーツはなるべく移植を行った。中にはそれこそ当時からの思い入れのあるパーツもあるが、同じインテグラとはいえどやはり2ドアと4ドアでは互換性がない部分もあるため、そこは新たなパーツが選ばれている。
レーシーな外装
インテグラの素性を生かしたスポーティーなルックスに仕上げられた外装。その雰囲気をより強調しているのがRAYS VOLK RACING TE37のホワイトカラーだ。ステッカーは通常カラーのブルーからブラックへとあえて変更されている。これはヤシキさんの「外装は極力モノクロ」というこだわりから変更されたポイントだ。
サイズは16インチで、グッと落とされた車高と相まってツーリングカーのような雰囲気も感じられる。
モノクロのこだわりは車両全体にも施されている。ルーフやトランクはカーボンシートでラッピング。微妙なRやトランクの角などもシワはなく、とてもDIYとは思えない綺麗な仕上がりに驚かされる。
そのルーフやトランクに合わせてボンネットはSPOON製で、こちらは本物の”カーボン”ボンネット。面積の大きいボンネットのカーボン化は見た目だけでなく軽量化にも大きくメリットがある。
また、ドアミラーもガナドールのエアロミラーへと交換されている。元々DB8用の設定はなく、DC2用を加工して流用しているそうだ。
これらによりボディの上半分が黒、下半分が白と、全体がモノクロのツートンとなるよう仕上げられている。
フル張り替えの内装
”モノクロ”を意識した外装に反対に、内装は”赤”をこだわっている。
シートは前車DC2から移植した思い入れのある一品だ。色味のこだわりの他にも「純正っぽさ」を意識しているとおっしゃっており、その点においても純正流用は切っても切れないカスタマイズである。
ドアの内張や天井、フロアなどフルに張り替えられた内装はまさに圧巻の一言。移植したDC2純正シートの質感に合わせて赤のスエード調の生地を使用し、統一感もバッチリ。これらも全てヤシキさんによるDIYだ。
話を伺ってみると”元整備士”ということで少しは納得したものの、手先がよほど器用でない限りここまで美しくあちこちをDIYで仕上げることは難しいだろう。
また、同車両のオーナーでなければ気づかないであろうカーナビのエアコン吹き出し口への埋め込みも見事だ。純正位置だと下すぎて運転中の視線移動が多くなってしまうため、上部のエアコン吹き出し口へ埋め込むことを思いついたそうだ。この辺りのパネル処理ももちろんDIY。もはやプロショップ並みの技である。
「一時期こっちゃって」と教えてくれたのはオーディオ周り。スポーツカーといえどドライブ中の音楽は欠かせない。アウターバッフル化されたスピーカーはFOCAL製を装着。配線も全て引き直したそうだ。本人も車の見た目とのギャップがお気に入りポイントの1つだと語ってくれた。
最初で最後...?
実は今回のT.C.Mへの参加は、募集台数に対する応募が一瞬でいっぱいになってしまった関係で、ヤシキさんは当初キャンセル待ちの状態だったそう。ミーティング当日まであと数日となりほぼ諦めていたところ、奇跡的にキャンセル発生により1枠だけ空きができたそうで、すかさず参加を申し込んだそうだ。
取材の最後に伺ってびっくりしたが、数ヶ月後に訪れる車検の満期を持ってそのままインテグラは保存に入ってしまうとのこと。つまり今回のT.C.Mは最後のお披露目の場。そんなタイミングでこうしてヤシキさんと出会い、こんなにも素晴らしい愛車とともに取材できたことは本当に光栄だ。
エンジンルーム内もご覧の通り、年式を感じさせない美しい状態。日頃のお手入れの丁寧さが伺える。
「部品も出ないものばかりですし、壊せないですからね。でもまたいつか必ず復活します。」
きっとヤシキさんにとってこのインテグラも立派な家族の一員。なくてはならない存在だ。我々では役不足かもしれないが、今回の取材が1つの思い出となってくれれば本望である。
オーナー自身が1つ1つ考え、自ら手を入れてきたDB8。車からも大切にされている雰囲気を存分に感じられた。温かく親しみのあるヤシキさんとのトークもまた心地よかった。またいつの日か復活した暁には、ぜひもっと多くの方見てもらいたいと思う1台だ。
スペック表
ホイール
- RAYS VOLK RACING TE37 16x7.5J(+20mmワイドトレッドスペーサー)
タイヤ
- LANDSAIL 195/45R16
足回り
- TEIN FLEX Z
- Swift スプリング(F:14kgf/mm, R:8kgf/mm)
吸排気
- 無限 Hi-PERFORMANCE AIR FILTER
- SPOON N1マフラー
外装
- SPOON カーボンボンネット
- GANADOR エアロミラー(DC2用加工流用)
- リアバンパー加工
- カーボンシートラッピング
内装
- 天井張り替え
- 内装張り替え
オーディオ
- carrozzeria AVIC-VH9990
- FOCAL スピーカー
ギャラリー
(photo:CARTUNE運営 Hiroki)
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