2021年03月23日 (更新:2024年07月17日)
NANKANG AR-1の評判やレビュー、口コミ、装着例を紹介
サーキットによっては装着規制が入るほどのグリップ力を誇るNANKANG AR-1。使用感レビューや各部のディテール、フィッティング例を紹介します。
AR-1はNANKANG史上の最強のハイグリップタイヤ
AR-1は、高品質アジアンタイヤとしての地位を確立させた台湾のNANKANGが製造販売しているハイグリップタイヤ。ドライグリップを極限まで高めたセミスリックタイヤで、公道走行は可能なもののレース用タイヤとして販売されています。
AR-1のトレッドパターン
AR-1のトレッドパターンは、セミスリックタイヤの名にふさわしい溝の少ないデザイン。車体中央側には細かい間隔、センターから外側へかけては広めのリブが設けられており排水性を向上。それぞれのスリットはショルダー付近で細くなっており、トレッドゴムのたわみ剛性を保っています。
AR-1のタイヤ形状
AR-1はセミスリックコンパウンドを配合するほどのハイグリップタイヤ。ショルダーはハイグリップらしいスクエア型で、サイドウォールもさっぱりとしており装着時のルックス向上に繋がります。
AR-1のインプレやレビュー
他と比較するとコスパがいい
縦と横のグリップのバランスがとても良く、タレにくくなったATR-Kみたいな感じに思えました。ゴム質はNS-2Rと同じみたいですが、発熱も早めで、熱が入るとかなり食いつきます
15インチであれば、ATR-Kより、こっちの方がトータルコスパは良いと思います。
今までAR-1、ATR-k、ZⅡスター、GOODYEAR Sスペック、NS-2Rと使ってきましたが、1発のグリップ力はAR-1が1番ですね😃
AR-1 > ATR-k = ZⅡスター = GOOD YEAR Sスペック > NS-2Rって感じですね!!
他のメーカーのハイグリップタイヤと比較しても、グリップ力と価格の釣り合いではAR-1が非常に優秀なようです。ATR SPORTのATR-kを検討している人は、ナンカンAR-1も視野に入れてみると良いかもしれません。
空気圧は温間2.0〜2.2kpaあたりが良い
内圧は高めの前後温間2.4kpaで走行!しかしイマイチフィーリングが良くなく、時間もなかったのでそのまま走行…(-ω-;)ウーン
アンダーステアを消すようにセッティング変更と内圧を調整して温間F:2.1kpa、R:2.5kpaに変更!!するとリアは悪くない感じだけど、フロントがヨレる!!…なんてこった……
少しフロントの内圧をあげて温間2.2kpaへ!!「お?悪くないな…」結局最終枠にベスト更新!今まで12秒前半だったのから11秒4までタイムアップ⤴️⤴️
アコードの車重と車高調のセッティング的に少し国産タイヤよりも高めの方が良かったりするのかも…
ナンカンAR-1は空気圧が2.2以上になるとグリップが落ちるので、冷間1.6スタート、温間2.0で行きました。
AR-1の場合、タイヤの空気圧は温間2.0~2.2kpaあたりが良いようです。AR-1を履いたら、まずこの空気圧にセットして走ってみましょう。好感触が得られ、初めから良いタイムを狙えるかもしれません。
熱ダレしやすい
熱ダレが相変わらずすごいです。このタイヤは1周全開で走ったら2周クールダウンが必要です。走行枠の大半をクーリングしていますので、逆にコスパ悪いような…
ディレッツァだと5周くらいは連続で走っても大丈夫で少しずつグリップが落ちていきますが、AR-1は2周目から如実に走行ラインが膨らんで行きます(笑)
タイヤのグリップの変化を楽しむには最適ですが、正直、走れる周回が少ないです。
強大なグリップ力を誇るAR-1ですが、放熱性がいまいちで熱を溜め込んでしまうようです。熱ダレしたタイヤはグリップ力が落ちるだけでなくどんどん削れていってしまうので、グリップの低下を感じたらこまめにクーリングを行いライフを伸ばしましょう。
足回りへの負担が大きい
車重が重い車両ではその場切り(動かさずにハンドルを切る行為)はしない方が良いと思う。
駐車場でかなりゆっくり走った時でもハンドルが重く感じたので、場合によってはパワステが壊れるかも。
据え切りは車重がしっかりと載っている状態でタイヤをこじるため、ステアリング機構に大きな負担をかけます。AR-1に限らず、グリップ力の高いタイヤを装着しているときはステアリング操作に気をつけましょう。
AR-1のフィッティング
国産タイヤと比較すると、同サイズでも一回り大きいことがあるアジアンタイヤ。購入時の参考になるよう、AR-1の装着例をタイヤサイズ別に集めてみました。ショルダー形状とフェンダーとの関係性を参考に、理想のサイズを見つけてみてください。
195/50R15
ホイール:ハヤシレーシング 8J(フロント)
タイヤ:195/50R15
ホイール:ハヤシレーシング 8.5J(リア)
タイヤ:195/50R15
195/50R16
ホイール:日産R32純正
タイヤ:195/50R16
245/40R15
ホイール:RAYS 57DR 8.0J +35
タイヤ:245/40R15
255/40R17
ホイール:ENKEI PF05 9.5J
タイヤ:255/40R17
295/30R18
ホイール:ENKEI PF05 10.5J
タイヤ:295/30R18
AR-1はコスパ最強のハイグリップタイヤ
信頼性が高まっているナンカンのハイグリップタイヤ、AR-1。強大なグリップ力の割には安価で、コスパの良いタイヤとしての認識が高まっているようです。溝が少ないため雨天時は注意が必要ですが、一度はそのSタイヤ扱いされるほどのグリップ力を体感してみたいですね。