こんな綺麗な15クラウン見たことない!普段使いしながらも美しさを維持する秘訣とは?【ネオクラオーナーズミーティング】 | CARTUNEマガジン
こんな綺麗な15クラウン見たことない!普段使いしながらも美しさを維持する秘訣とは?【ネオクラオーナーズミーティング】

2022年06月16日 (更新:2022年08月04日)

こんな綺麗な15クラウン見たことない!普段使いしながらも美しさを維持する秘訣とは?【ネオクラオーナーズミーティング】

今回取材させていただいた15クラウンは、自動車博物館の展示車両として飾ってあっても不思議ではない美しさ。しかも日常的に使用しているとのことでさらに驚かされます!ここまでの綺麗さを維持するのはさぞ大変なのでは...?極上のクラウンとその付き合い方をぜひご覧ください。

愛車&オーナー情報

  • 車種:トヨタ クラウン ロイヤルサルーンG
  • 年式:1998年(平成10年)
  • 走行距離:52,000km
  • ボディカラー:ホワイトxシルバーツートン(シルバーは17クラウン純正色)
  • オーナー:TERU!
  • 所有年数:2年(ご家族含めると24年)

形見のクラウン

「父が2年前に亡くなって処分しようかどうしようか悩んだのですが、程度も悪くなく走行距離も少なかったんです。処分はいつでもできますし、やはり形見でもあるので頑張って維持してみようかなと引き継ぎました。」

TERU!さんが所有し初めて2年だが、お父様が乗られていた期間を合わせるとすでに24年を共にしているクラウン。きっと思い入れもたくさんあるだろうし、他に車があるとしてもなかなか簡単に手放せるものではない。

しかもこの個体、それこそお父様が新車で購入した当時らしく”一番高いやつを持ってこい”的な買い方をされたものだそうでフルオプション仕様。後期のロイヤルサルーンGでサンルーフがついた車両もかなり少ないそうだ。

それに加えて、後ほど詳しく紹介するがTERU!さんのメンテナンスもあって非常に程度の良い個体。一度手放してしまったら2度と手に入らないだろう。

”とにかく綺麗に”

「あくまで普段使いをしながら、とにかく新車並みの綺麗さを維持することを大事にしています。」

そうおっしゃるように、目の前のクラウンはとんでもなく綺麗だ。それこそ自動車博物館に展示してあっておかしくないレベルである。

TERU!さんの投稿もあわせてチェックしてもらうとわかるが、所有する他の2台の愛車もものすごく綺麗。下回りなんてプラモデルのシャーシを覗き込んでいるような見た目をしている。どの車両も普段使いはもちろんのこと、180SXなんかはサーキットも走っているのにも関わらず美しさをキープしている点は本当に素晴らしい。

「実は特別なことは何もしていなくて。コーティングとかも量販店で売ってる市販の普通のものを、洗車ごとにやっているくらいです。」

洗車のたびにコーティングしていることもかなりすごいことだと思いつつも、逆にいえば数万円や数十万円もするコーティングなどを業者に頼まなくても、これだけの綺麗さを保てるということ。日頃から自分の目で見て行うことで、日常で付いた汚れや傷にもすぐに気づけて対処も可能になる。

加えてモール類などの予備も持っているそうで、経年劣化への対応も万全だ。

車内も失礼すると、思わず息を呑んでしまった。パネル類のスイッチ、シートの張り、フロアマットの毛並みまで、本当に新車さながら。これがディーラーに新車として展示してあっても全く疑わない。24年分の時をタイムスリップしてきたかのような空間だ。

少し前にベルト類をリフレッシュしたというエンジンルームもご覧の通り。普段は見えない部分だからこそ綺麗にしておくことで完成度はさらに高まる。”見えないおしゃれ”は人も車も一緒だ。

リフレッシュ時につい忘れてしまったというラジエーター付近のホースも近々交換予定だそうだ。これで普段使いしているというのだから本当に恐れ入ってしまう。

素性を活かす

引き継いだ時はどノーマルの状態だったクラウン。純正の良さを活かし派手なカスタムは行わず、目立った部分はローダウンとホイールの交換だ。

足元を飾るのはBBS RG-R。サイズは18インチで大きなボディのクラウンには大きすぎず小さすぎず、紳士的な絶妙なバランスである。

クラウンの他に180SXと70スープラを所有するTERU!さんらしく、タイヤはDUNLOPのDZ101とスポーツ寄りの選択。ラルグスのサスペンションキットと相まって、クラウンながらに軽快でスポーティなドライブが楽しめそうだ。

この日装着していたロイヤルツーリング用グリルもこだわりポイントの1つ。今回のようなイベント時はこのグリルに交換し、日常では別のグリルを装着しているという徹底ぶりだ。綺麗さを維持する秘訣はこういった部分も関わってくる。

TERU!さんのクラウンJZS155の画像
TERU!さんのクラウンJZS155の画像
引用元:TERU!さんの投稿

当日この部分をフォーカスした写真を撮影していなかったのでTERU!さんの投稿より写真をお借りしているが、純正のマルチビジョンを撤去してサイバーナビへと換装している。

入手が難しいマルチビジョン無し&後席エアコン付きパネルと、ロイヤルエクストラのオーディオパネルを合体。配線類は配線図を解析して独自に組み直してサイバーナビの装着を可能とした。詳しくはTERU!さんの投稿に記載されているのでぜひご覧いただきたい。

🔗 TERU!さんの投稿を見る

ナビ本体以外は純正パーツを流用しているため、換装後の見た目も全く違和感のない仕上がりとなっている。

肩の力を抜いて

これほど、それこそ新車並みの綺麗さを維持し続けることは、かなり大変なのではないだろうか。

「決して何がなんでも自分でやるというわけではなく、板金塗装などあきらかに自分でやるよりもプロに任せた方が良い部分はプロにと割り切っています。」

「維持だけでなく撮影もこだわってやっていますが、それらが修行とか苦行に感じたらだめ。あくまで趣味なので。目をつぶれるところはつぶって、肩の力を抜いてやってます。」

確かにメンテナンスや撮影など、上を目指すばっかりにそれが辛いこととなってしまっては本末転倒だ。せっかくの趣味も嫌な作業になってしまう。この考え方はとても参考にすべき視点だと感じた。

「レースのシートカバーも元々付いてたんですけど、家族から”それだけはおやじくさいからやめてくれ”と言われてしまったので、クリーニングして保存してあります。(笑)」

取材の間、そんないかにも車好きの家庭らしい話題も。こだわりも車両もすごい方だが、こういう話を伺っていると何も特別なことはない普通の車好きの1人なのだと再認識する。

「古いのが好きな方は13より前のクラウン、若い人はゼロクラ以降と、15クラウンは間で人気のないモデルで綺麗に残ってる個体が少ないんですよね。それでもハードトップ最後のクラウンであるし、当時のトヨタの完成形かなと。古い車両だし維持は大変っちゃ大変ですが、じゃあ新しい車にしようってのも違うし、かといって盆栽にするつもりもありません。」

常日頃から”傷がつかないように、汚さないように”と目くじらを立てるのではなく、あくまで日常使いをする上で、汚れたり傷んでしまった部分を修復する。まぁいっかと後回しにはせず、都度対応していくことが綺麗さを維持する秘訣だそうだ。

素晴らしいクラウンを拝見できたと同時に、趣味としての車の付き合い方を多く学ばせていただいた今回の取材。もしもまた別の機会があるとしたら、ぜひ他の愛車も拝見できれば光栄だ。

スペック表

ホイール

  • BBS RG-R 18x8.0J+40(+5mmスペーサー)

タイヤ

  • DUNLOP DIREZZA DZ101 225/40R18

足回り

  • ラルグスサスペンション

外装

  • ロイヤルツーリンググリル
  • リアエンブレム:鬼クラフロントグリル用流用
  • リアフォグ
  • ブレーキ6灯化
  • ボディ色ツートン下側を17クラウンのシルバーへ変更

内装

  • 純正マルチビジョン撤去、サイバーナビ化

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