2022年06月15日 (更新:2022年08月04日)
"handling by LOTUS" ブリティッシュグリーンが美しいいすゞの名車、ピアッツァ!【ネオクラオーナーズミーティング】
ネオクラど真ん中とも言える”いすゞ ピアッツァ”。ジウジアーロがデザインした車両としても有名ですね。今回取材させていただいたのはそんな初代ピアッツァの最終モデルとして追加された「ハンドリングバイロータスリミテッド」の車両。保管状態の良い貴重な1台をぜひご覧ください!
愛車&オーナー情報
- 車種:いすゞ ピアッツァ XE handling by Lotus
- 年式:1989年(昭和64年/平成元年)
- 走行距離:130,000km
- ボディカラー:ブリティッシュグリーンマイカ
- オーナー:SGF58
- 所有年数:3年6ヶ月
出会いはプラモデル
まず初めに、ピアッツァとの出会いについて尋ねてみた。
「子どもの頃に立ち寄ったおもちゃ屋でたまたまピアッツァのプラモデルを見かけて。その時に一目惚れしたんです。」
SGF58さんのピアッツァとの出会いは幼少期。もしこの時ピアッツァのプラモデルに出逢っていなければ、今SGF58さんはピアッツァのオーナーではなかったかもしれないと思うと、なんだか感慨深い。
そして3年ほど前についに念願のピアッツァオーナーとなった。しかも純正色ボディの極上車だ。
「オークションサイトでたまたま見つけて、個人売買で購入したんです。」
話を伺っていくと、前オーナーはガレージ保管をしていたということでその綺麗さに納得。前オーナーからの情報も得ることができるし、古い車両の個人売買は案外アリかもしれない。
ただしガレージ保管が故に気づかなかったトラブルも。それは”雨漏り”。
助手席側の屋根あたりから水が侵入してくるそうで、これはなかなかに厄介。今は晴れの日しか乗られていないそうで、この日も雨だったら参加できなかったそう。晴天に恵まれてこうして車を拝見できて本当によかった。
雨漏りなど多少のトラブルはいくつかあったものの、それは中古車屋で買っても同じこと。古い車を持つ以上、多少のトラブルは避けられないものだ。
ボディカラーのブリティッシュグリーンマイカは一見ブラックにも見えるが、日が当たると鮮やかなメタリックグリーンが顔を出す美しいカラー。
そもそも中古市場の球数が少ないのでボディカラーはそこまでこだわっておらず、購入のタイミングでたまたま出会ったのがこのグリーンだったそうだ。
純正の中にもこだわりを
SGF58さんのピアッツァは基本的に純正を維持したおとなしいスタイル。ただその中にもオーナーのこだわりの部分があるという。
「純正状態だと本来はヘッドライトが2灯なのですが、別のグレードの4灯のものを流用しているんです。実はデロリアンが好きということもあって、4灯の雰囲気の方が好きなんですよね。」
恥ずかしながらピアッツァにはそこまで詳しくなかったため、グレードごとにフロントが異なることも知らなかった。後で調べてみてみたが、確かにコレはかなり雰囲気が変わる。
ボンネットもネロ用の固定式のタイプへ変更されており、より凛々しい顔つきとなっている。
ホイールも純正だが元々BBSのもの。スタイリッシュで雰囲気もよく似合っており、純正とはいえ必要十分なデザインだ。年式を考えれば十分に綺麗な状態だし、よほどの理由がなければ交換する理由も見つからない。
それにしても、本当にどこから眺めても無駄のない美しいデザインである。
リフレッシュを重点的に
普段使いをしていると、やはり街中でご年配の方を中心に「懐かしいね!」と声をかけられることもあるようだ。確かにこの美しいピアッツァに出逢ったら、ついじっくり見たくなるし声もかけてしまいそうだ。
幸い純正部品はまだ比較的きちんと出るようで、旧車ユーザーとしては羨ましく思う人も多いだろう。昭和〜平成初期の部品をまだ作っているなんていすゞも太っ腹だ。
今後もカスタムをしていくというよりは、ピアッツァ本来の美しさを維持していく方針とのこと。まだ雨漏りが完治していないそうなので当面はその修理を、そして追々は経年劣化からきている塗装のヤレも綺麗にしていきたいそうだ。
1989年式とはいえまだODOメーターはわずか13万キロ。オーナーであるSGF58さんとともに、これからもまだまだ元気に走っていってほしい1台だ。
スペック表
ホイール
- 純正BBS 14インチ インセット24
タイヤ
- NANKANG NS-2 195/60R14
足回り
- 純正スプリング
- TRD AE86用ショック流用
外装
- ネロ用ボンネット(固定式)
- ネロ用4灯ヘッドライト
内装
- 純正
ギャラリー
(photo:CARTUNE運営 Hiroki)
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