そんなところまで!?”低く長く”をコンセプトに仕上げられたS2000のこだわりが半端じゃない!!【第3回オレンジMT】 | CARTUNEマガジン
そんなところまで!?”低く長く”をコンセプトに仕上げられたS2000のこだわりが半端じゃない!!【第3回オレンジMT】
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2021年11月17日 (更新:2022年08月04日)

そんなところまで!?”低く長く”をコンセプトに仕上げられたS2000のこだわりが半端じゃない!!【第3回オレンジMT】

オレンジMTの会場で取材を行う中、会場へ入場してきた只者ではない雰囲気を漂わせる1台のS2000。派手なカスタムパーツを装着しただけではとても真似できない、S2000が大好きなオーナーによるこだわりのカスタムの数々をご覧あれ!

愛車&オーナー情報

  • 車種:ホンダ S2000 AP2
  • 年式:2007年(平成19年)
  • 走行距離:190,000km
  • ボディカラー:オリジナルオレンジ(オールペン)
  • オーナー:kーま
  • 所有年数:3年

「低く長く」

もともと全高が低く、現在の車とは異なり全体の厚みも控えめなホンダ S2000。オーナーはそんなS2000をベースに、さらに低く長く見せるための工夫を随所に施していた。

kーまのサムネイル
kーま

低く長く見せるために、車の上下に黒いラインを作っています。僕のS2000はAP2で元々はフロントガラス脇のピラーがボディ同色なんですけど、あえてAP1と同じ黒にしています。幌も黒なので、そうするとボンネットからトランクまで1本の黒いラインになるんです。

車の下側はフロントのアンダーパネルからワンオフのサイドフラップ、リアのディフューザーへと黒いラインが繋がっていく。そうすることで中央のオレンジのボディが1つの直線となり、オーナーの狙い通りボディ全体が視覚的にスラっと長く見えることがわかるだろう。

お若く見えたので年齢を伺ってみると、なんとまだ22歳!明確なコンセプトをベースに、オーナー自らアイデアを落とし込んだセンスある仕上げ方には本当に恐れ入る。

S2000は中学生の頃からずっと好きで、今の愛車は成人式の少し前の19歳の時に巡り合った1台だそうだ。きっと当時から自分の理想とするS2000を仕上げるために、さまざまな情報収集を行って色々と構想を練っていたのだろう。

圧巻のプレスライン

ボディサイドの下部、フロントフェンダーの途中からサイドステップにかけて始まるプレスラインは、通常リアフェンダーにかかったところで途切れている。

kーまのサムネイル
kーま

ここ(サイドのプレスライン)って純正の凹みなんですよ。これに合わせて後ろも凹みを作ったんです。その方が統一感あるかなって。

写真を見ていただくとわかる通り、リアバンパーにも窪みが設けられている。実はコレ、サイドのプレスラインがそのまま続いて見えるようにingsのリアバンパーをベースにワンオフ加工したものだというから驚いた。流れが自然すぎてオーナーが話してくれなければとても気が付けなかった。

真後ろのバンパーのダクトも、本来であれば中央しかないそうだ。中央のダクトを型取り、幅を詰めて、その左右(マフラーテールの上)にもダクトを設けたという。ダクトのラインが伸びたことでリアビューも低く、横に長くなったように見える。

このバンパーに組み合わされるSPOONのディフューザーは本来は純正バンパーに合うアイテムだそうだが、ingsのリアバンパーに合うよう加工して取り付けたそうだ。

さらに驚かされたポイントが上の写真のとある部分。

kーまのサムネイル
kーま

ここのラインも本来ならないんですよ。純正だとリアフェンダーの途中で消えちゃうんです。このラインをあえて作ることで、フロントから1本のラインにしたら車が長く見えるかなって。S2000のオーナーさんでも言わないと気がつきません。

フロントフェンダーから始まってフェンダーのウインカーの上を通り、ドアからリアフェンダーへ抜けていくプレスライン。普通ならこのラインはリアフェンダーの途中で消えてしまうそうだが、上の写真を見るとテールまで1本のラインになっていることがわかるだろうか。

実はリアフェンダー自体も純正比片側+25mmワイドになっているそう。その際にこのプレスラインを作り出し、オーナーしかわからない超自然なナローワイドフェンダーへと仕上げられているのだ。

低さを実現する足回り

サスペンションにはAir Force社のエアサスを装着し、エアサスらしいスラムドスタイルとなっている。全高を極限まで落とすことでより車が薄くなり、結果として車全体が長く見える。

アルミはYOKOHAMA ADVAN RacingのRS-DFの19インチで、サイズはフロントが9.5J+25、リアは10.0J+22を飲み込む。通常ならとてもS2000に履けるサイズではない。

派手なのに統一感のある内装

内装を覗き込んでみると、鮮やかなパープルが目を引く。紫はオーナー自身が好きなカラーだそうでこの色に決めたという。内装パネルはもちろん、ステアリングのステッチやメーターベゼル、シフトノブなど徹底的に色を統一することで、一見派手なカラーだがとても収まりが良い。他に余分なカラーを入れていない点も重要なポイントである。

またS2000オーナーならわかると思うが、ステアリングの左右部分のパネルにあるはずのスイッチ類がスムージングされている。S2000オーナーではなければこの状態が純正だと思い込んでしまう綺麗さだ。

オーラのある車 

会場にこのS2000が入場してきたとき、ただ派手なカスタムを行っているだけではない、何かオーラのようなものを感じた。そして今回の取材でオーナーからこだわりについて伺えたことでその感覚に納得した。

オーナーが他の車を手掛けたらどんな車に仕上がるのか。それも楽しみであるが、まずは憧れだったS2000とのカーライフをこれからも楽しみ大切な時間を過ごして行ってほしい。

スペック表

外装

  • オリジナルオレンジ全塗装
  • フロントバンパー:RFYバンパーセット+アンダーパネル加工
  • サイドステップ:ingsベース加工+自作サイドフラップ
  • リアバンパー:ingsベース加工+SPOONディフューザー
  • ボンネット:J's Racing エアロボンネット
  • トランク:J's Racing
  • ウイング:VOLTEX スワンネックGTウイング 1600mm
  • ミラー:APRミラー

内装

  • ステアリング:DND Performance
  • シフトノブ:likewise
  • シート:RECARO
  • Defi ADVANCE BF 3連メーター
  • メーターフードスムージング
  • エアコンスイッチ移植

エンジン

  • ECU:リザルトマジック

吸排気

  • エキマニ:J's Racing
  • 触媒:J's Racing
  • マフラー:J's Racing 60φデュアル

足回り

  • サスペンション:エアサス(AirForce suspension)
  • アーム類:ZEROFighter前後アッパーアーム
  • ローター:DIXCEL
  • パッド:Projectμ

ホイール

  • YOKOHAMA ADVAN Racing RS-DF
  • (F/19x9.5J+25, R/19x10.0J+22)

ギャラリー

(photo:CARTUNE運営 Hiroki)

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