ATR SPORTのインプレやレビュー・評価・口コミ・装着例を紹介

インドネシアのタイヤメーカーであるATR RADIALが販売している、ストリート用のタイヤがATR SPORT。公式が「スポーティーストリートタイヤ」と銘打っている通り、ワインディングなどでスポーティーな走りを楽しみたいドライバー向けに開発されたタイヤです。

195/60R15から275/35R20まで幅広いサイズラインナップがあり、価格はどれも1万円未満とリーズナブル。ミニバンなどの乗用車はもちろん、細かなタイヤサイズ選択を要求されるカスタムカー分野でも人気を集めています。

ATR SPORTのトレッドパターンは、国産のストリートタイヤと同じようなシンプルなもの。直進性を高めるソリッドセンターハブと呼ばれるまっすぐなリブが立っており、サイドは排水性向上のための溝を配置。指向性のあるトレッドパターンとなっています。

ただ、国産タイヤなどと比べるとセンターリブ周りの溝が少々広め。トレッドのデザインを気にする方には賛否両論ありそうです。

ATR SPORTはハイグリップタイヤではないため、ショルダーは丸め。ミニバンなど普通車にも似合う形状です。

しかしあくまでスポーティーな走行を前提としているため、乗り心地重視のコンフォートタイヤのつもりで履くのはお勧めできません。

あくまで公道でのスポーティーな走りを前提としたタイヤですが、サーキット走行でも大きな破綻はなく楽しめるとのことです。ブロックの角にある程度の削れは見られるものの、飛びや剥がれなどはありません。

週末にワインディングのドライブやミニサーキットの走行会などを楽しむスタイルの方にオススメのタイヤと言えそうです。

ATR SPORTはストリートタイヤとして販売されていますが、コンパウンドが柔らかいためライフは短めのようです。

サーキットでも使用できる高いポテンシャルの代償としては仕方がないことですが、普段使いしていても減りが早く感じられる可能性は否定できません。

ATR SPORTは、タイヤの柔らかさが気になるという意見が複数あります。これにはサイドウォールの剛性などが影響しており、一定以上柔らかいと走行中にコシのなさや踏ん張りのなさを感じることがあります。

タイヤの空気圧を少し高めにするなど、タイヤの潰れ具合を減らす対策を行うことで快適な走行ができそうです。（空気圧を入れすぎるとスリップやバーストの原因となります）

ATR SPORTのロードノイズは少々大きめのようです。そもそもスポーツ系タイヤはグリップ性能を最優先にしているため、ロードノイズはあまり期待できません。トレッドの溝幅が大きめなのも影響しているようです。

タイヤの使用状況や保管環境にもよりますが、ショルダーに2年でひび割れが発生するのは国産タイヤと比較すると少々早いように感じます。これを念頭に交換サイクルを考えておくと良いでしょう。

アジアンタイヤの場合、国産タイヤと比較すると同サイズでも幅に違いが生じることがあります。

そこで、ATR SPORTの装着例をタイヤサイズ別に集めてみました。タイヤはホイールのリム幅との兼ね合いによって形状が微妙に変化します。理想に近いタイヤとホイールサイズの組み合わせを見つけてみてください。

ATR SPORTは、豊富なサイズ展開とサーキットでも使用可能なグリップを兼ね備えたコスパのいいタイヤ。

いつもはコンフォートタイヤを履いているけど、ワインディングをもう少し気持ちよく楽しんでみたいという方にオススメです。ぜひ検討してみてください。

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