2018年12月06日 (更新:2024年02月27日)
車のバッテリーランプが点灯!対処法や修理費用を解説します。
メーター内のバッテリーの警告灯が点灯したら、すぐに車を止めるようにしましょう。バッテリーランプが点灯する原因や危険性、修理費用を解説します。
バッテリーランプってなに?
バッテリーランプとは、車の異常を知らせる警告灯のひとつ。別名充電警告灯ともいい、バッテリーや電気系統に異常があるときに点灯します。
バッテリーランプはどこについているのか
バッテリーランプはメーターの中にあります。突起が2つついている四角の中にプラスとマイナスがあるバッテリーのようなマークがそれです。メーターがディスプレイモニターになっている車両の場合、このマークはディスプレイ上に表示されます。
バッテリーランプの位置を確認する方法
見たことがないという方は一度チェックしておきましょう。エンジンが停止している状態でキーを差し込み、ACCの位置までひねる(ボタンの場合はブレーキを踏まずにスタートボタンを押す)ことで、バッテリーランプを含む各警告灯が一定時間点灯します。どこにバッテリーランプがあるのか確認できるはずです。
バッテリーランプはなぜ点灯するのか
バッテリーの電圧が低下しているから
バッテリーランプが点灯するのはバッテリーの電圧が不足しているから(電圧低下)。
自動車のバッテリーは常に12V(ボルト)以上の電圧を保つようになるよう設計されており、これを下回るとこのランプが点灯するようになっています。
バッテリーの電圧が低下する原因は?
バッテリーの電圧が低下する原因や理由には次のようなものがあります。
- オルタネーター(発電機)の故障
- バッテリーの電圧不足(寿命)
- ファンベルト切れ
オルタネーター(発電機)の故障
走行中にバッテリーランプが点灯した場合は、その多くがオルタネーターのトラブルです。
オルタネーターとは、エンジンの力で稼働する発電機。発電した電気でバッテリーを充電しつつ、ヘッドライトやパワーウィンドウなどあらゆる電子機器へ電気を供給しています。このオルタネーターが故障すると、車に必要なあらゆる電気が足りなくなり、バッテリーの電圧が低下してバッテリーランプが点灯します。
オルタネーターの故障原因の多くは内部の発電コイル(導線)切れ。修理費用は3〜6万円ほどになります。新品部品を使用すると部品代が高額になるため、中古やリビルト品での修理を検討してみましょう。
ファンベルト切れ
オルタネーターはファンベルトというゴムベルトを介してエンジンに回されています。エンジンとオルタネーターを繋いでいるこのファンベルトが切れるとオルタネーターによる発電が止まり、電圧低下によってバッテリーランプが点灯します。
ファンベルトの交換費用は3,000〜5,000円程度。ファンベルトの劣化具合は、ベルトの裏面にヒビがないか、エンジンをかける時にエンジンルームからキュルキュルと音が鳴っていないかなどの点検によってある程度把握することが可能です。
バッテリーの劣化
バッテリーが劣化し寿命を迎えることによってバッテリーランプが点灯することもあります。
車のバッテリーは、たとえ正常な使用条件でも3〜5年程度で劣化し寿命を迎えます。劣化したバッテリーは蓄電能力が下がり、十分な電力を蓄えることができず電圧低下が発生します。スマートフォンのバッテリーと同じと考えてください。
バッテリーの交換費用は1〜5万円程度。特殊な仕組みやサイズのバッテリーを搭載している車両は高額になりがちです。
その他の原因
代表的な例を3つ紹介しましたが、これら以外の場合もあります。例えば途中の配線が断線してしまっていたり、どこかでショートして電気が通っていない場合など。
疑わしい箇所を修理し、それでも直らない場合はその他の原因を探るしかありません。
バッテリーランプが点灯したときに自分でできること
バッテリーの端子が緩んでいないか確認する
バッテリーのプラスマイナスの端子に、車両の配線が緩みなく取り付けられているかを確認してください。バッテリーに取り付けるように見えても緩んでいることがあります。
それぞれの端子に装着されている配線の根元の金具を持ち、軽く揺すります。配線が緩かったり外れてしまった場合は、工具を使用して正しく取り付けます。エンジンをかけてみて、バッテリーランプが消えたらOKです。
バッテリーを新品に交換する
出先でなく自宅でバッテリーランプが点灯した場合は、バッテリーを新品に交換してみましょう。
しかし、本当にバッテリーが寿命を迎えているかはテスターを使用して点検する必要があります。詳しい人に相談するか、テスターを購入してバッテリーのプラス端子とマイナス端子にあてて電圧を測定してみてください。
救援を要請する
エンジンを始動できない場合は、バッテリーの劣化やオルタネーターの故障、ファンベルト切れなどが考えられます。
しかし、電気系統のトラブルは原因の究明や切り分けが難しく、プロに作業を依頼する必要があります。任意保険のロードサービスなどを使用してディーラーに入庫したり、お世話になっているクルマ屋さんに連絡して救援してもらうのが得策です。
バッテリー以外の故障の可能性が高い
バッテリーランプの点灯はバッテリー自体が原因の場合もありますが、直近のエンジン始動時に元気よくエンジンがかかっていたのであれば、バッテリー以外の故障の可能性が高くなります。
自分でできることもありますが、基本的には整備工場へ持ち込んだ方が無難。ランプが点灯した場合は、安全な場所に車を停めてロードサービスを呼ぶようにしましょう。