アルカンターラってなに?車の内装に使われているこの生地を解説します

2018年12月06日 (更新:2020年06月01日)

アルカンターラってなに?車の内装に使われているこの生地を解説します

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高級車の内装などによく使われているスエードのような生地、アルカンターラ。一体どのようなものなのか、詳しく解説していきたいと思います。

アルカンターラってなに?

アルカンターラとは、日本の化学メーカーである「東レ」とイタリアの化学メーカー「ENI」社の合併事業「アルカンターラ」が製造している人工スエードになります。イタリアの高級ブランドというイメージが定着してますが、元は「エクセーヌ」という名前で1970年に東レが開発したものです。スエードは牛や羊の皮から作りますが、それを人工的に再現した素材といえます。

アルカンターラを内装に使用するメリット・デメリット

メリット

高級車の内装といえばパッと思いつくのは「革シート」などの革素材のものを想像する方も多いと思います。しかし革には夏場に蒸れたり熱を持ちすぎること、耐久性が低いなどのデメリットがあります。それを補う素材として採用され始めたのがアルカンターラでした。ファッションの世界でもスエードは高級素材ですが天然スエードは耐久性に優れないため、人工スエードであるアルカンターラが適していたのです。

上記の熱などの問題の他にも、革シートは滑りやすく、スポーツカーなどの内装には向かないという問題もあり、高級スポーツカーの内装素材としても重宝するようになりました。それ以外にも、水や汗にも強く、通気性もよいため車の内装としてはかなり理にかなった素材といえます。

デメリット

そんな完璧に近い素材であるアルカンターラにもデメリットはあります。それは高価だということです。主に高級車の内装に使用されていますので、これに関しては逆に高価でなければ意味がない気もしますが、一般的なファブリック生地と価格を比べるとアルカンターラは2倍以上の価値になります。デメリットとしてあげましたが、メリットを考えれば納得できる価格でもあります。

アルカンターラを採用した車種

アルカンターラが自動車の内装として初めて本格的に採用されたのは1984年のことです。イタリアのメーカー、「ランチア」が全車種に採用したことで知名度を高め、その質感の高さを世に知らしめることになります。ここから、ランボルギーニ、BMW、マセラティ、アストンマーティン、メルセデス・ベンツ、などの世界の高級車メーカーが多く採用するようになりました。

これ以外に、最近では日本のメーカーでも多く採用されており、レクサスLSの特別グレードでは天井素材にアルカンターラを使用しています。また、トヨタ86やマツダロードスター、フェアレディZ、スバル車の上級グレードでもホールド性を高める素材としてアルカンターラが採用されています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?世界的に高級車の内装素材として使われている素材が実は日本の化学メーカーが開発したものというのは知らない方も多いかと思います。日本の誇りですね!

もし今後車を購入したりする際に、アルカンターラが使われた内装設定がある場合は、ぜひ検討する参考にしていただければと思います。