2019年04月23日 (更新:2022年05月17日)
オルタネーターってなに?オルタネーターの交換時期やDIY交換方法を解説!
長年愛車と付き合っていくと、色々な部分が壊れます。その中でも、オルタネーターが壊れてしまうとバッテリーをいくら新品にしても電力不足で車が動かなくなってしまいます。オルタネーターは一体どれくらい持つのか、また、交換費用はどれくらいなのかをご紹介します。
オルタネーターってなに?
オルタネーターは一言で言うと発電機です。エンジンをかけず、車で電気を使用しているとバッテリーが上がってしまったという経験をしたことがある方もいるはずです。エンジンをかけていればバッテリーは上がらず、かけていないと上がる。これはオルタネーターが働いているかの違いなのです。
エンジンの動きを利用して、オルタネーターが動かされます。発電機と同じ原理でオルタネーターが動くと電気が発生し、その電気がバッテリーに蓄積されるのです。つまり、エンジンが動いているということは、オルタネーターが発電し、バッテリーに充電していると言うことなのです。
車は、様々な電力を必要とします。エンジンを動かす際にも火花を散らさなくてはなりませんし、エンジンをかける際にはセルモーターが回らなければエンジンをかけることはできません。
これらの電力を発生させているパーツがオルタネーターということです。オルタネーターがないと走行途中で電力がなくなってしまいエンジンは止まりますし、ランプ系統は全滅します。
さらに、パワステが効かなくなったりブレーキの冷却がされずにブレーキを踏めなくなったりと、大変なことが起こります。オルタネーターは、運転するために重要な部品なのです。
オルタネーターが壊れたら?
オルタネーターが故障すると、様々な症状が表れます。では、壊れた際の症状と修理方法について紹介していきます。
壊れた際の症状
オルタネーターが故障したり劣化してくるにつれ次の様な症状が出る事があります。
- エンジンの吹けが悪くなる
- 電気の動作が悪くなる
- 警告灯で知らせてくれる
- タコメーターの挙動が不安定になる
エンジンにパワーを送ることができなくなるため、エンジンの吹けが悪くなります。電力を作っているのがオルタネーターなため、電気系の動作が悪くなり、室内灯がチカチカしたり、オーディオが点かないということになります。
また、パネルに付いている警告灯が教えてくれることもあります。バッテリーマークが点灯した場合、オルタネーターの故障も疑いましょう。エンジンの回転数が安定しないため、タコメーターが不安定になる場合もあります。これらの症状を確認した場合、オルタネーターの故障かもしれません。すぐに確認が必要です。
オルタネーターの交換時期はどれくらい?
オルタネーターを交換する基準としては、古い車であれば10万km、新しい車であれば20万kmは持つと言われています。しかし、経年劣化によって痛んでくる場合もありますので、これだけとは言い切れません。
突然車のエンジンが作動しなくなることは避けたいです。そこで、オルタネーターの調子が悪くなってきた場合、どのようなサインが出るのでしょうか?診断方法も合わせてご紹介します。
オルタネーターの寿命サイン
では、オルタネーターの寿命が来る前の兆候をご紹介します。兆候が分かっていれば故障する前に交換することも可能です。安全なドライブをするためにも、是非とも知っておいてください。
点検を行う
定期的に点検を行うことによって、オルタネーターが弱っていることを知ることができます。診断方法はバッテリーが充電されていることを測ることができれば良いので、専用の診断機があれば測ることは可能です。
現在発売されている診断機は2種類あり、バッテリーに直接接続するタイプと、シガーソケットを利用するタイプがあります。予算に合わせて一つ購入し、定期的に診断するのが良いですね。
バッテリー&オルタネーターチェッカー シガーソケット接続タイプ
バッテリー&オルタネーターチェッカー バッテリー接続タイプ
バッテリーが弱ることがチェックポイント
オルタネーターはバッテリーを充電するためのパーツです。充電する力が弱ったり、充電されなくなるとバッテリーは弱り、最終的には上がってしまいます。定期的に運転している方なら、バッテリーの充電は通常2年以上持ちます。
もし、これより前にバッテリーに負荷をかけたわけではないのに弱っている症状が出ると、オルタネーターが故障している可能性があります。また、走行中や走行してすぐにバッテリーが弱ることも特徴です。
室内灯が暗くなったり、買い物に出かけてその帰りにエンジンをかけようとしてもセルモーターが弱い場合、オルタネーターが弱っている可能性があります。走行中にバッテリーの警告ランプがついた場合も同様です。
オルタネーターの修理・交換費用は?
オルタネーターが故障した場合、修理するというよりも交換するという方法が取られます。そこで、車種にもよりますが交換した際の費用は一体いくらかかるのかをご紹介いたします。
新品
部品を交換するとなると、やはり新品が望ましいですよね?オルタネーターを新品で購入すると、車種にもよりますが5万円から10万円です。これに工賃が1万円から2万円なのでかなり痛い出費となります。
工賃に関しても車種により異なるので注意が必要です。オルタネーターを簡単に取り出せる車種もあれば、非常に面倒なこともあります。新品を交換するとなると、ある程度の覚悟が必要ですね。
中古品
新品交換が高いと感じる方は、中古品という手もあります。中古品に関しては価格が様々なのでいくらとは言い切れません。廃車となり、部品取り車になった同じ車種からオルタネーターを取ってくるのです。
スクラップ工場などで格安で手に入れられる可能性もありますが、中古品はいつ壊れるかわからないといった不安もあります。せっかく取り付けたのにすぐ壊れたという場合、作業工賃が勿体無いですよね。それでも一か八か賭ける方は最も安い方法なので、試してみると良いです。
リビルト品
初めてこの言葉を聞く方もいらっしゃるかもしれませんが、リビルト品というものがあります。中古ではありますが、清楚し、劣化した消耗部品を交換したものがリビルト品というのです。
交換した部品によって値段は異なりますが、2、3万円くらいで取引されているものが多いです。
今は持ち込み部品を交換してくれる整備工場も増えているので、事前に相談して持ち込みが許可されれば自分で購入し、安く交換してもらうことが良さそうですね!
オルタネーターのDIY交換方法
オルタネーターが故障していた場合、オルタネーターの交換が必要です。オルタネーターの設置場所にもよりますが、オルタネーターに直接アクセスができる場合、DIYでも交換が可能です。それではオルタネーターの交換方法について紹介していきます。
オルタネーターの外し方
①バッテリーのマイナス端子を外す
まずはバッテリーのマイナス端子を外しましょう。外さなくては火花が出たり、車が引火してしまうこともあります。
②ベルトを外す
次にVベルトを外します。ボルトをレンチで緩めることでVベルトを外すことができます。
③オルタネーターと配線を外す
オルタネーターに太いボルトでついている配線があります。その配線を外します。マイナス端子を外しておかなくては、この配線を外した際にETCなどが故障してしまいます。
オルタネーターの取り付け方
取り付け方は取り外しができれば簡単で、作業を逆に逆上って行って行きましょう!
- オルタネーターと配線をつける
- Vベルトを取り付ける
- バッテリーのマイナス端子を接続
※バッテリーを取り外した場合システムがリセットされ再設定が必要となる場合があります。車種によっては再設定が大変な場合もありますのでメモリーバックアップ用のツールを使うのもおすすめです。
エーモン メモリーバックアップ
まとめ
車の部品に無駄なものはありませんが、オルタネーターも例外ではありません。日頃のチェックと車の異常を察するアンテナを立てて、故障する前に交換できることが一番です。そして、もし故障してしまった際にも、自分の納得がいく方法で交換するのがベストですね!