2021年08月07日 (更新:2022年08月04日)
400馬力を超えるER34は強化ミッションを積んだAT戦闘機!各所に施されたオリジナルカスタムも必見です!【スカミューオフ】
355ローターにTD06タービンなど、まさにサーキットスペックな今回のER34。取材スタッフもつい先入観からマニュアル車だと思い込んでしまいましたが、なんと強化ATにパドルシフトを流用装着したATマシン!世界に1つだけのオリジナルパーツもてんこ盛りで見どころ満載の1台です!
愛車&オーナー情報
- 車種:日産 スカイライン GT-t(ER34)
- 年式:unknown
- 走行距離:130,000km
- ボディカラー:WV2 スパークリングシルバー
- オーナー:八神ブレイズ
- 所有年数:5年
AT戦闘機!
今回ご紹介するER34、内外装だけでなくエンジンやブレーキにも手が入っており、中々のチューニングカーといった車両だ。そんな先入観から勝手にMT車両と思い込んでしまったが、実はこだわりのAT車。パドルシフトまで流用加工して取り付けたAT戦闘マシンだった!
オーナーにとっても初の愛車となるこのER34、各所のオリジナリティあふれるこだわりをご紹介していきたい。
迫力のブレーキ
外装をぐるりと見渡すと目に留まる大きなブレーキ。キャリパーは鮮やかなブルーに塗装されたBNR34純正のbremboを流用している。これにビッグローターキットを組み合わせ、フロントは355mm、リアは350mmローターを装着し、迫力のブレーキシステムを作り上げている。
ホイールはWedsSport SA-20Rの18インチを装着するが、ブレーキのあまりの大きさに17インチと錯覚して見えてしまう。18インチでこのパツパツ感はたまらないかっこよさだ。
脚にはTEINのMONO SPORTを採用し、走りを意識した程よいローダウン。サーキットだけでなく街乗りから快適な乗り心地となっていることだろう。
RB25ヘッド
オーナーの愛車で最も驚かされたのがここ。RB26...ではなく、RB25。思わず「こんなヘッドあったっけ?」と問いたくなる仕上がりだ。RB26ヘッドをベースに文字部分を加工してRB25へと作り替えたというから驚いた。違和感のない仕上がりにただただ感服する。
ベースのエンジンはオーバーホールがてら、YMSのコンプリートエンジンとなっている。タービンにはTRUST GReddyのTD06SH-20RXを装着し、パワーは実測415馬力。セッティングによってはもう少し上も狙えるそうだ。パワー感もじゃじゃ馬感は全くなく、トルクがフラットで非常に乗りやすい仕様とのこと。MAXパワーだけ狙っても街乗りがしにくくなってしまうことも多く、普段の運転も楽しめるセッティングは重要なポイントだ。
BNR34も彷彿とさせる攻撃的な外装
外装周りもER34純正のクールな雰囲気ではなく、ボリュームのある仕上がりとなっている。フロントバンパーにはイーストベアー、サイドとリアは純正オプションに設定されていたアルティアを装着。社外のサイドアンダースポイラーも装着し、フロントとのボディラインも合わせている。
外装の中でもとりわけ戦闘力を感じるのが写真のBNR34純正スポイラー。ハイマウントステーを併用し、エアロのボリュームに負けないバランスを作り上げている。
ボンネットは高勢スタウトのType R。各所に設けられたダクトがスポーティーさをさらに強調し、走行時のクーリングにも効果を発揮するアイテムだ。
満足度最高の加工メーター
「メーターもワンオフなんですよ」
そう言われ車内を覗いてみると、確かに見慣れないメーターパネルがそこにあった。詳しくお話を伺ってみると、なんとただでさえ貴重なnismoメーターをベースに、文字盤入れ替え&LED加工した1品ものだそうだ!LMSというメーター加工を専門に扱うショップにて依頼したそう。他車種も対応してくれるそうなので、気になる方は要チェックだ。
それにしても文字盤だけでこんなにも雰囲気が変わるとは。素直にかっこいいと思った。メーターは運転中常に視界に入る部分。ここがお気に入りのアイテムとなれば、愛着もより一層深いものとなるだろう。
残すはサーキットデビュー
エンジンやブレーキ周り、足回りもチューニング済み。外からはわからないが、なんと強化ATも組み込み済みだそうだ。
既に純正よりも遥かに高いパフォーマンスを秘めているオーナーの34。きっとこの愛車で走るサーキットは最高に気持ち良いものだと思う。まずはタイムとかは意識せず安全に、日常では体感できない走行を楽しんでほしいと思う。
ギャラリー
(photo:CARTUNE運営 Hiroki)