2021年07月28日
スカイラインミュウジアムの存続に貢献する!【第15回スカミューオフ】取材レポート!
今回お邪魔したのは、スカイラインオーナー同士の交流を深めることはもちろんのこと、長野県岡谷市にある「プリンス&スカイラインミュウジアム」の存続に貢献するという明確な目的を持ったオフ会。スカイライン好きにはたまらない「プリンス&スカイラインミュウジアム」のご紹介も合わせてお届けします!
スカイラインの聖地
日本の各所で梅雨明けとなった2021年7月某日。燦々と降り注ぐ陽光を全身に浴びながら長野県は岡谷市にある「鳥居平やまびこ公園」を目指します。
今回の目的地であるスカイラインの聖地「プリンス&スカイラインミュウジアム」は、このやまびこ公園の中にあるのです。
会場に着いた頃にはすでに多くのスカイライン&スカイラインファンが集結していました。
道中、諏訪湖のほとりだけはやや涼しげに感じたものの、この日はまさに酷暑。そんな中、有志のスタッフの方々が汗を流しながら到着する車両を1台1台丁寧に案内していきます。
この日スタッフが確認した車両だけでもなんと66台!わずか3名のスタッフで連携を取りボディカラー別に手際良く駐車していく姿は、互いに信頼し合っている仲間だからこそできるまさに”チームワーク”。我々運営事務局も見習わなければいけません。
今回のオフ会の目的は「プリンス&スカイラインミュウジアム」の存続に貢献すること。この日の参加者は全員、まずは順番にミュウジアムを訪れます。その代わりにミュウジアムは団体料金にて入場させていただけました。この辺りは主催者が事前にミュウジアムと連携を取ってくれているので、とてもスムーズに対応されていました。
気になるミュウジアムの中身は・・・ 記事の後半でご紹介します。とりあえず言えるのは、スカイライン好きにはたまらない空間だったということです!
コロナ禍でもできること
主催者であるFUKU隊長さんが口を酸っぱくして言っていたのは、参加者に対する感染防止対策の徹底です。マスクやフェイスシールドの持参、除菌グッズの利用徹底、検温、2週間前からの行動抑制など、昨年から続くコロナ対策としては当たり前に行っていることですが、改めて注意喚起を徹底していました。
時には少し厳しい口調で協力を依頼をする場面も。でもそれくらいコロナ禍の開催について真剣に考え、向き合っているということです。主催者や一部の参加者だけが徹底しても何も意味がありません。参加者全員の1人1人がしっかりと自覚を持ち行動して初めて意味があるのです。オフ会は誰かが主催・運営するものではなく、主催者も参加者も含めた全員で作り上げるイベントなのです。
またミュウジアム見学の時も参加者全員が一気に入場して密にならないよう、事前に3つのグループにわけソーシャルディスタンスを確保できるよう配慮されており、参加者としても安心して楽しむことができました。
オフ会会場の雰囲気をご紹介!
当日はただでさえすぐ熱中症になってしまいそうなほどの日差しと気温。取材スタッフがオフ会中に飲んだ水分量は3.7L。お手洗いへ行ったのも会場に到着したあと午前中に1回のみ。いったいどれほどの汗をかいたのか...暑さが伝わるかと思います。
そんな中でも参加者のみなさんがきちんとマスクを着用し、主催者の声にしっかりと応えていました。
そのため写真のように参加者の多くはできる限り日陰に避難。じゃないと本当に倒れちゃいます。こちらも事前に案内がありましたが、熱中症対策グッズも必須アイテムですね。
スタッフのみなさまが色別に誘導&ツラ合わせまでしてくれたおかげで、駐車場内は圧巻の光景に!令和にここまで34スカイラインが並ぶ景色は滅多に見られません。
FUKU隊長さん曰く、「過去一番の台数です!」とのことで、大変貴重なタイミングにお邪魔させていただきました。
主催者がR34オーナーということもあって参加者もR34が中心となっていますが、もちろん34以外もOK。この日も実際に32や33はもちろん、スカイラインジャパンや86オーナーの姿もありました。
公園内からは駐車場を見下ろせる場所も。通行人も足を止めて集うスカイラインを珍しそうに眺めていました。
段差のある箇所も有志スタッフの方が丁寧に誘導。スタッフのみなさんの優しさがあふれます。
一台として同じスカイラインはありません。
続々と”同志”が集まってきます。
純正スタイルからカスタム車両までスタイルは人それぞれ。「ノーマルだから場違い」的な雰囲気は全くありません。どのオーナーもスカイラインを愛する仲間たちです。
主催者インタビュー
スカミューオフの趣旨や目的を教えてください!
スカイラインオーナー同士の友好はもちろんのこと、国内唯一車種限定である「プリンス&スカイラインミュウジアム」の存続に貢献する為のオフ会です。
なるほど、それは一味違ったオフ会ですね!このオフ会はいつ頃から開催されているのでしょうか?
今年で初回から16年、回数で言えば15回目ですね。おかげさまで今回は過去1番の台数となりました。参加者のみなさんはもちろん、ミュウジアム関係者の方にもご協力いただき本当に感謝しています。
ここまで長く続いているオフ会も貴重ですね!これだけ歴の長いオフ会だと、参加にも相応の条件が必要なのでしょうか...?
オフ会の主旨に賛同して頂ける人なら誰でも参加して頂けますが、スカイラインが好きな人になってしまいますよね(笑)
なるほど、厳しい条件がなくて一安心です!でも確かにスカイラインが好きでなければ、楽しめないかもしれませんね。(笑)
オフ会への参加自体が初めての方や、参加を悩んでいる方などへのメッセージはありますか?
私も最初にオフ会へ参加した時は行くまで不安でドキドキでしたが、行ってみると時間を忘れて楽しく過ごせました。 時間を忘れて帰宅が遅くなり家族に怒られましたが(苦笑)
色んな主催者さんのイベントがありますが、主催者さんによってイベントの雰囲気は違うので参加して満足や後悔はあると思います。 私も参加してみて後悔の経験はあります。その経験を生かして居心地の良いオフ会を企画しておりますので、緊張せずにお気楽に参加して頂ければと思います。
私も実際にオフ会中の居心地の良さをとても感じました。これにはFUKU隊長さんのたくさんのご経験が生かされていたのですね!
参加される常連の人達も優しい人ばかりで、私の方が助けられています。
本当にみなさんが積極的に運営に協力されていて、まさにみんなで作り上げているオフ会であると実感しました。 FUKU隊長さん、貴重なお時間をいただきありがとうございました!
まとめ
スカイラインが好きで、たくさんのスカイラインオーナーと交流できて、ミュウジアムまで堪能できちゃう!こんなオフ会は他にありません。
この日は酷暑の影響もあってかお昼過ぎから帰路に就かれる方も多かったものの、スカイラインを堪能できた1日となりました。初対面の取材スタッフに対しても本当にみなさま暖かく接してくださり、心より感謝申し上げます。
オフ会の運営は、想像以上に大変です。ただでさえ昨今は厳しい目が向けられます。そんな中でもこうしてこの場所でオフ会を開催できるのは、まさに人と人との繋がりがあってこそ。何年もかけてミュウジアムとの信頼関係を築き、参加者の管理も徹底してきたFUKU隊長さんだからこそ実現できるイベントといっても過言ではありません。
今回の運営も、たくさんの苦労が積み重なっています。ミュウジアムとのやりとりはもちろん、オフ会の告知から参加者の管理、駐車場内の配置、タイムスケジュールの管理、などなど。挨拶や案内で使っている拡声器だって、このオフ会のためだけに自費で準備したもの。参加表明をしてきた人が初参加であれば本当にマナーの守れる大丈夫な人かもわからないし、もし当日何かが起きた場合、真っ先に”主催者誰だ!”となるのは目に見えています。
そんな負担を背負ってでも、こうして主催を続けてくれるFUKU隊長さん。
「スカイラインって本当にいい車だし、もっともっとスカイラインを楽しんで欲しいじゃないですか!」
FUKU隊長さんの想いに賛同する仲間が自然と集まり、それがまた新たな出会いへと繋がってゆく。まさにコミュニティに相応しいオフ会のカタチであり、プリンス&スカイラインミュウジアム、そしてスカイラインファンのみなさまともに、これからもずっと続いていってほしいオフ会です。
第15回スカミューオフ
- 開催日時:2020年7月18日(日) 10時〜17時
- 会場:鳥居平やまびこ公園 プリンス&スカイラインミュウジアム
- 参加台数:71台
- 主催者:FUKU隊長
参加車両一覧
プリンス&スカイラインミュウジアムの内部へ潜入!
お待たせいたしました!ここからはプリンス&スカイラインミュウジアムのご紹介です。
公園駐車場から直線距離自体はそこまででもないのですが、そこそこ急な階段となだらかな坂道を登ったところにあるため夏場は訪れるだけでもちょっと体力を使います。特に今の時期はコロナウイルスの対策でマスクもしているかと思いますので、なおさら息苦しさを感じてしまいますね。
木漏れ日の道を抜け、無事エントランスへ到着しました。
プリンス&スカイラインミュウジアムは1997年4月にオープン。当時日本車では初の”単一車種の自動車博物館”だったようです。
開館期間は毎年春から秋にかけてとなっており、冬季は休館しています。訪問の際は事前に公式サイトのスケジュールを確認してくださいね。参考までに、2021年の開館期間は4月18日(月)~11月7日(日)となっています。
同施設では定期的にイベントも開催しており、スカイラインの開発陣とユーザーがコミュニケーションできる貴重な機会も設けられることがあります。
館内には開発陣のサイン色紙やアーティストによる車のアート、そしてミュウジアム限定のグッズや日産公式アイテムが所狭しと並べられています。
一角には歴代のミュウジアムのパンフレットとチケットが並べられています。デザインは毎年変更されるため、ファンなら1年に1度は訪れてコレクションしたいですよね。
先の物販など1階は無料エリア。中央の階段から下へ降りると、たくさんのスカイラインが並ぶ展示エリアがあります。取材スタッフもチケットを購入し、いざ入館です。
階段を降りてまず出迎えてくれたのは、BNR32 NISMO、BCNR33 V-spec、BNR34 V-specII 村山工場最終車両です。スカイラインといえばやはりこの3台は外せませんね。
取材訪問時の目玉車両のうちの1台、グループAで活躍していたBP トランピオのBNR32です。タペストリーや当時のレースシーンの写真も掲示され、当時の記憶が蘇る方も多いのではないでしょうか。
こちらも目玉車両の1台、KPGC110、ケンメリGT-Rです!取材スタッフも憧れの1台、まさか本物のGT-Rを拝めると思っていなかったので、感無量です!
こちらはBNR34の試作車(通称:カラス)と実験車(通称:ステルス)。こういった車両が見られるのもミュウジアムならでは。
1台1台紹介しているとキリがないですし、訪問時の楽しみのためにもここからは館内の写真をお届けします。
展示エリアには所狭しと車が並べられています。展示される車両も時期によって入れ替わりがあったりするようなので、行ってからのお楽しみ!?
また、壁面の至る所に当時のポスターや資料などが掲示されています、
コレクターも涙もののアイテムがあるかも?1階のフロアと合わせるとものすごい量のミニカーが展示されています。これだけでも見る価値あり。
ミュウジアム全体はお世辞にも広大なスペースではないものの、その内容は本当に盛り沢山。貴重な車を間近に見られますし、懐かしさを感じたり、きっと新たな発見があったりするはずです。
ミュウジアムの隣にはレストランもありますし、公園も広く遊べるので家族で訪れても楽しめます。スカイラインが好きな方は、ぜひ一度足を運んでみてくださいね!