2021年08月04日 (更新:2022年08月04日)
車検対応でこのルックス!ダークメタルグレーで渋くまとめられたこだわりのER34!【スカミューオフ】
りょっぴさんのER34はノーマル車をベースにオーナーのこだわりを一気に詰め込んだ1台。ダークメタルグレーMとアッシュドチタンの配色もお見事。1つ1つのパーツ選びにオーナーのセンスが光る素直にかっこいい1台をご紹介します!
愛車&オーナー情報
- 車種:日産 スカイライン GT-X(ER34)
- 年式:2001年(平成13年)
- 走行距離:106,000km
- ボディカラー:KAD ダークメタルグレーメタリック(オールペン)
- オーナー:りょっぴ
- 所有年数:9ヶ月
フルノーマルから一気にカスタマイズ
所有歴はまだ1年未満だが、既に隅々まで手が入れられている今回のER34。オーナーのこだわりで「このまま車検対応」をモットーにカスタムが施されている。
ショップでノーマルのベース車両を見つけてもらったのが昨年春頃。そこから約半年の期間を経て、現在のほとんどのパーツを装着した状態で納車されたそうだ。
写真を見ての通り外装はエアロにボディカラー、タイヤ&ホイールはもちろん足回りや内装にも手を加えられていて、もうこれ以上どこをいじる?といった状態である。オーナー曰く「後々だとやらないから...」ということだが、初めから明確に仕様を決めていなければできないこと。その思い切りの良さに拍手を送りたい。
ビビッと来たカラー
ボディカラーは「ダークメタルグレーメタリック(KAD)」。35GT-Rや34フェアレディZをはじめ、キューブやノート、ムラーノやセレナ等、昨今の日産車の純正色として設定されているカラーである。
オーナーがこの色を選んだ理由は、「他の方のこの色で仕上げた34を何台か見て、ビビッときたんです」と聞かせてくれた。幅広い車種に使用されていることもあってかER34との相性もとても良く、あたかもER34にも初めからこの色の設定があったと思ってしまう。ブリスターフェンダーのボディラインもこの色との相性が抜群で、ワイド感をさらに引き立たせている。
ここで外装のパーツを紹介したい。エアロはURASのTYPE-RZのフルエアロを装着。フェンダーは同じくURASでTYPE-Rのものを前後に装着し、リアのブリスターフェンダーは漢のビス止めだ。アイラインやルーフスポイラーもURASと、同ブランドだからこその統一感もあってかっこいい組み合わせだ。
ボディ色と絶妙にマッチするホイール
足元に目を向けてみる。ホイールはWORKのCR2Pをセレクト。もともと2ピースのホイールにしたくて、このホイールに辿り着いたようだ。カラーは散々迷った挙句行き着いたのがこのアッシュドチタン(AHG)。実物の印象は淡いブロンズといった感じの色味で、ボディ色のダークメタルグレーとも絶妙にマッチしていて心地よかった。いかにも”ブロンズ”な色でも難しいし、黒やシルバーのホイールでもこの雰囲気にはならない。まさにベストな選択だと感じた。
サイズは前後ともに19インチで、フロントは9.5J+30、リアは10.5J+25。前後ともブリスターフェンダーのおかげで余裕に履きこなしている。フロントは干渉対策のため仕方なく+25mmのワイトレを装着しているが、本心としてはなるべくスペーサーは入れたくなかったそうだ。車体側の個体差もあるし、ホイールのサイズ選びは本当に難しい。こうしてサイズを公開してくれる全てのオーナーに改めて感謝したい。
ホイールを覗き込むと見える鮮やかなサスペンション。車高短ユーザーにはお馴染みの、326POWERのチャクリキダンバーだ。実はコレ、お世話になっているショップのコラボ品だそうで通常よりも安価にゲットできたそうだ。その代わりカラーは任意に選択できなかったそうだが、フロントは写真のオレンジ、リアにはパープルが装着されていて、シンプルな配色の外装から覗き込んだ時に遊び心を感じられる。
バネレートは前後20kgf/mmと34にしては硬めの選択に思えるが、そこはさすがチャクリキダンパー、変な跳ね方もなく乗り心地は快適のようだ。
シックにまとめられた内装
一見すると純正然とした内装だが、追加メーターやパネルのボディ同色塗装など細かく手が加えられている。
ステアリングは、前車にロードスターに乗っていた時も33φを使っていたらしく、クイックなハンドル操作に馴染みがあることから34でもナルディの33φをチョイス。ブラックスポークxグレーステッチで内装ともマッチしている。
センター上部には後付けのメーターフードを取り付け、油圧・油温・水温を管理。純正メーターの前にはブースト計が置かれている。
シートはRECAROのRS-GS。フルバケはオーナーのこだわりだそうだ。フルバケ=サーキットのイメージが強いかもしれないが、身体をしっかりホールドしてくれるため普段の運転でも余計な力が入らず、街乗りでも充分効果的なアイテムである。それこそ一度フルバケのホールド感を知ってしまうと、それ以外で乗るのは考えられなくなるかもしれない。
本当はドリフトとかも...
りょっぴさんの34はGT-Xなので元々はNAだが、納車前にエンジンもRB25DETへ載せ替えられている。そして何よりF-tuneROMも装着された車両だ。走りが楽しい1台に仕上がっているに違いない。
本音は「ドリフトもしたかった」と話すオーナー、最近の34の高騰具合もあってさすがに壊せないという心理が働き、現在のところ街乗りでの使用となっているようだ。かといって遊び車を用意しようにも国産FRスポーツは軒並み高騰しているし、こればっかりは難しい問題である。
とはいえ自身の納得のカスタムを施した愛車は、ステアリングを握れるだけでも幸せなこと。そしてオーナーが他のこのカラーのER34を見て良いなと思ったように、今はきっとオーナーの愛車が誰かの心を動かしているだろう。
ギャラリー
(photo:CARTUNE運営 Hiroki)