2021年03月13日 (更新:2024年10月10日)
鹿とぶつかったら保険で修理できる?突発的な動きの理由と対処法
いつ起きるかわからない野生動物との衝突事故。被害を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。被害実例と対策をまとめました
鹿との衝突は死亡事故にもなりかねない
車好きの中でたびたび話題となるのが、鹿やイノシシなどの野生動物との衝突事故。鹿ミサイル食らいました!という文面とともに載せられているのは、原型を留めていないクルマだったものの写真です。
野生動物との衝突と一言で聞くとそこまでひどいものとは想像がつきにくいですが、実際は車に大ダメージが及ぶだけでなく命を落としかねない危険な事故なのです。
鹿とぶつかると大きなダメージを負う
鹿と衝突してダメージを負った車たち。自動車の硬い鉄板でも、50キロ以上ある鹿と衝突すると大きく変形してしまいます。
ハイブリッドシステム異常❗みたいなメッセージが(英語で)表情され、失速・停止✋二度とDレンジに入らず、走行不能😱😱😱
鹿とぶつかり、ワゴンR廃車にしました😭
鹿と喧嘩して負けた。
事故の原因は鹿の突発的な動き
注意して運転しているのに、なぜ鹿にぶつかるのでしょうか?これには鹿特有の突発的な動きにあります。
道路へジャンプしてくる
山道でもっとも怖いのがこれ。道路を横断しようと道路脇の柵を飛び越え、目の前に飛び出してきます。車の音にびっくりして逆に飛び出してくることもあるようです。急ブレーキでも避けられないことが多く、正面から衝突するとエアバッグが展開し走行不能となる場合があります。
急に方向を変えて近づいてくる
車から離れて山の方へ走っていくかと思いきや、急に方向転換して再び道路上へ向かってくることがあります。姿が見えなくなったから大丈夫と思わず、すぐ止まれるよう徐行して通過しましょう。
アスファルトで足を滑らせて転倒
鹿はアスファルトやコンクリートの路面が苦手。車にびっくりした鹿は、目の前で足を滑らせて転倒する可能性があります。また、柵や縁石を飛び越えられずに転倒することもあるので要注意です。
突然道路上で立ち止まる
鹿が道路上で立ちすくんでしまうのは目が眩んでしまうから。鹿は夜でも活動できるよう微細な光も検知できる目を備えていますが、それゆえに暗闇から突然現れる車のヘッドライトが非常に眩しいようです。
鹿を見つけたらどうしたらいいのか
もし鹿と遭遇してしまったら、どのように対処すればいいのでしょうか?
ブレーキを踏んでスピードを落とす
鹿を見たら、すぐにブレーキを踏んで速度を落としましょう。このとき、目の前に鹿がいる場合を除いて急ブレーキはNG。あくまでスムーズに、赤信号に向けて速度を落とす感覚でOKです。
減速の目安としては、ブレーキを踏めばすぐに停止できる30km/hあたりにしましょう。
30km/h以下の速度で走行する
鹿の動きや周囲の車や歩行者に気をつけながら、そのまま車線を保って走行しましょう。どうしても鹿が近づいてくるときは、停車するか少し回避してください。
クラクションなどを鳴らしてはいけない
クラクションを鳴らしたりハイビームで照らすなど、鹿を刺激するようなことは避けましょう。鹿がパニックに陥り走り回ったりする可能性があり危険です。
鹿とぶつかったらどうしたらいいのか
警察に連絡する
鹿とぶつかってしまったら、安全な場所に停車しすぐに警察に連絡しましょう。警察を呼び事故として処理してもらわないと、車両保険が使えない場合があります。
また、鹿が再び現れたりびっくりして走り回る可能性があるので、車の中からは出ないようにするのが賢明です。鹿は小さなニホンジカでも40〜50キロほどあり、蹴られたり追突されると負傷は免れません。
怪我をした場合や気分が悪くなった場合は、迷わず救急車を呼びましょう。事故の衝撃は、人体に想像以上のダメージを与えます。
保険会社に連絡する
警察に連絡するのと同時に、保険会社にも連絡しましょう。今回の事故に保険を適用するために必須となります。
また、保険会社の多くは無料のロードサービスを付帯しています。レッカー業者を呼ぶ前に、保険のサービスを利用できないか相談してみましょう。
鹿とぶつかったら犯罪になるのか
野生動物との衝突は物損事故扱いとなり、逮捕されるようなことはありません。また、ぶつかった場合はガードレールに衝突した時などと同様、物損事故として扱われます。
万が一飼育されている鹿であった場合は、損害賠償が発生するので注意しましょう。自賠責は対物に対応していないため、対物賠償の任意保険に加入していない場合は自分で支払う必要があります。
鹿とぶつかったら保険で修理できるのか
結論から言うと、車両保険に入っているのであれば修理が可能です。鹿との衝突事故は「動物との衝突」という項目で扱われ、この項目をカバーしている車両保険であれば修理することが可能です。
今年2回目の事故は鹿との衝突😰右前ライトは大破しました...フェンダーも中破し、ドアの軋む音がするからフレームも損傷ありかな...
総額35万となったので、車両保険を泣く泣く発動です😭
車両保険には複数のグレードがある
車両保険には一般条件やエコノミーなどといったいくつかのグレードがあり、下位グレードは動物との衝突が補償されていないことがあります。山道や峠道をよく走る方は一度契約プランを確認してみましょう。
エコノミーでも補償してくれる保険がある
自動車保険会社によっては、下位プランのエコノミーでも動物との衝突を補償してくれる車両保険があります。
詳しい内容は、こちらの記事をチェックしてください。
野生動物との衝突には十分注意したい
野生動物との衝突は、クルマだけでなくドライバーにもダメージが大きなものです。
そんな不測の事態に備えて、車両保険に入っておくのも安心してカーライフを送る手段のひとつ。ぜひ検討してみてください。