2021年01月30日 (更新:2024年08月27日)
ボディの洗い方といま話題の洗車グッズを紹介!
外に出かけられない日に、家でできるハイクオリティなボディ清掃方法をご紹介。持っておきたい便利なグッズも紹介します。
洗車のやり方や手順
洗車のやり方や手順は次のようになります。
- ホイールを洗う
- 水洗いでホコリを落とす
- 洗剤液を用意する
- ウィンドウとサイドミラーを洗う
- ルーフとピラーを洗う
- ボンネットとトランクを洗う
- ドアやフェンダー周り、バンパーを洗う
- 給油口やトランク、ドアの内側を洗う
- マフラーを洗う
- 綺麗に拭き上げる
- 細かな汚れを落とす
- コーティングで仕上げる
- プラスチッククリーナーで色つやを復活
洗車の準備をする
直射日光がなく、風が弱い日に行う
洗車を行うときは、風が少なく直射日光がない日を選びましょう。風があると洗車中のボディに砂がついてしまって傷の要因になるほか、直射日光があると水分が短時間で蒸発し水シミができたり、洗剤が焼き付いてしまうことがあります。
汚れや濡れが気にならない綺麗な服に着替える
ボディには、砂塵や泥、油分を含んだススや鉄粉などが付着しています。綺麗に見えても想像以上に汚れているため、洗車時は面倒でも着替えるようにしてください。また、靴は長靴などを履くことをオススメします。
ボディをしっかりと冷ます
洗車は、ボディだけでなくボンネット下のエンジンが冷えている状態で行いましょう。ボディに熱があると、洗剤が完全に洗い流される前に蒸発してシミとなってしまったり、水道水に含まれるカルキによってイオンデポジットを作り出す要因となります。
洗車には順番がある
ボディより先にホイールを洗う
洗車を行うときはボディよりも先にホイールを洗いましょう。通常なにかを洗うときは上から下が基本ですが、クルマの場合は逆となります。
ホイールは外装の中でも特に汚れが溜まっている部位。主な汚れは酸化鉄などが含まれたブレーキダストです。ボディを綺麗にした後にホイールを洗うと、これらの汚れがボディに飛び散る可能性があります。そのため、洗車はホイールが先でボディが後という順番となるのです。
ホイールの洗浄方法ややり方についてはこちらをチェックしてください。
蓄積している汚れの種類と場所
ボディに付着している汚れは様々。汚れの種類と場所は次のようになります。
- フロントバンパーまわり:虫の死骸、油分を含んだススや砂塵、水アカ
- リアバンパーまわり:油分を含んだススや砂塵、水アカ
- ガラス、ウィンドウ:油膜、ウォータースポット
- ルーフ、屋根まわり:鳥フン、ウォータースポット
- ドアやドアノブまわり:水アカ、ブレーキダスト(鉄粉)
- フェンダーやサイドシル:ブレーキダスト(鉄粉)、ピッチ、タール、砂、泥
フロントバンパーまわり
フロントバンパーは車の顔ともいえる部分。同時に、前方を走るクルマの排気ガスやタイヤカス、虫の死骸などが付着する場所でもあります。ラジエーターへ風を送るための細かな穴が空いたグリルが装着されており、根気よく綺麗にすることで見栄えが一気に改善されます。
リアバンパーまわり
リアバンパーには、車の後ろに発生する風によって巻き上げられたホコリや排ガスの油分を含んだススや砂が大量に付着しています。この状態で触れると砂などでボディのクリア層に深い傷をつけてしまうため、可能な限り触れないようにしましょう。
ガラス、ウィンドウ
ガラスには油膜と呼ばれる油分の膜が付着しています。これは主に排ガスに含まれる油分で、視界を曇らせる原因となっています。ワイパーでも除去できないため、クリアな視界を手に入れるには定期的な洗車で落とす必要があります。
ルーフ、屋根まわり
屋根には、ホコリや鳥のフンなど様々な汚れが堆積しています。常に直射日光に晒される場所のため汚れの焼き付きも発生しやすく、定期的な洗車で整えておかないと塗装そのものが傷んでしまうことが多い部位です。
ドアやドアノブまわり
ドアはプレスラインといって凹凸が作られている部分があり、そこを境目に水アカが発生します。また、ドアノブまわりには水がたまりやすく、内部の汚れを吸着した水によって水アカが発生しやすい部分です。
フェンダーやサイドシル
フェンダーやサイドシルまわりには、酸化鉄を主な成分とするブレーキダスト(鉄粉)や、タイヤやアスファルトといった石油製品の汚れであるピッチ、タールなどが大量に付着しています。これらの汚れは非常に厄介で、ガム質で取れにくくなっているものもあります。時間が経つと取れにくくなってしまうため、洗車のたびにしっかり確認しておきたい部分です。
水洗いでホコリを落とす
上から下へ、弱めの水流で洗い流す
まずは水だけで全体のホコリを洗い流していきましょう。ルーフからウィンドウ、ドアやボンネット、バンパーやサイドシルへと、弱めの水流で水を流していきます。ホースがボディにぶつからないよう注意しながら全方位行いましょう。
ボディの継ぎ目にも軽く水を流しておく
ボンネットとフェンダーとの隙間やトランクとリアフェンダーとの隙間など、合わせ目の部分にも軽く水を流しておきます。このような部分にはホコリがたまりやすく、堆積したホコリは水分を溜め込んでサビの原因に。水を流すことでホコリを洗い流し、サビの発生を防ぐことが可能です。
グリルにも軽く水をかけておく
グリルに虫の死骸や落ち葉などが付着している場合は、軽く水をかけておきましょう。こびりついている汚れを水でふやかしておくことで、軽い力で落としやすくなります。
水流は弱め、下からかけない
洗車時、水を雨の流れとは逆方向(下から上)からかけたり、水圧を強くするのはNG。水が車内や電気系統へ侵入し、思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。
洗剤液を用意する
中性洗剤で洗剤液を作る
手元に市販のカーシャンプがない場合は、中性洗剤を使用して洗剤液を作りましょう。バケツの中に水5Lと中性洗剤100mlを入れて50倍希釈程度を作成します。今回は泡で洗浄するわけではないので、水でモコモコに泡立てる必要はありません。
すすぎ用のバケツがあると良い
また、洗剤液が入ったバケツとは別に、水だけを入れたすすぎ用のバケツを用意しておくと良いでしょう。毎度マイクロファイバーを綺麗にすすぐことで洗車傷を防ぐことができます。
ウィンドウとサイドミラーを洗う
先にガラスとミラーの油膜を落とす
上から下へということでルーフから洗いがちですが、まずはウィンドウとドアミラーの油膜取りを行いましょう。油膜は洗剤液のみではなかなか取れないことが多いため、専用の油膜取りを使用します。
油膜取りをマイクロファイバーにとり、ガラスとドアミラーの鏡全体を満遍なく拭きます。全体を拭き終わったら、水で洗い流してみましょう。ムラなくきれいに水が流れればOK、ムラがある場合は再度行なってください。
ルーフとピラーを洗う
弱めの力で撫でる
ウィンドウとドアミラーの油膜取りが終わったら、次はルーフとウィンドウ、ピラーをまとめて洗いましょう。マイクロファイバーやスポンジを洗剤液に浸け、満遍なく撫でるように洗っていきます。ウィンドウやミラーはすでに油膜取りが終わっているので、軽く流す程度でOK。
円を描くように洗うのはNG
洗うときは、マイクロファイバーを後ろから前へ直線的に動かします。円を描くようにぐるぐると動かすのは洗い残しが発生することがあるためNG。
ボンネットとトランクを洗う
エッジ部分には汚れがたまりやすい
ここからは部位ごとに洗っていきます。ドアよりも先にボンネットとトランク周りを洗っていきましょう。とくにボンネットにはプレスライン(エッジ)が存在する車両があるため、そのエッジに剃ってマイクロファイバーを滑らせて洗い残しがないようにします。
いったん洗い流す
ここまで洗ったら、一度全体を水で洗い流しましょう。洗った部分の洗剤を全て洗い流すのと同時に、拭き上げ作業前に乾いて水シミができるのを防ぐためです。
汚れた洗剤液も捨てて、バケツをよくすすいでから新しい洗剤液を用意しましょう。使用したマイクロファイバーなども、しっかりとすすぐか新しいものに交換しておきます。
ドアやフェンダー周り、バンパーを洗う
汚れの多い部分は丁寧に
ドアの下半分やフェンダーまわりには細かな汚れや砂が付着しているため、何度もすすぎながら丁寧に洗いましょう。傷がつきやすいので、とにかく力は弱めを意識します。
虫の死骸などはあとで取り組む
グリルなどの細やかな部分は、スポンジや毛先の柔らかなブラシを使用してこすって落としましょう。
また、虫の死骸は一度乾燥してしまっているとうまく落ちないことがあります。無理にこすらず、拭き上げ後に専用のクリーナーを使用して仕上げましょう。
給油口やトランク、ドアの内側を洗う
奥まったところも入念に
給油口やトランク、ドアを開けて、汚れを確認してみましょう。給油口の中には砂塵が溜まっているケースが多く、トランクも水を流す部分に砂が堆積していることがあります。ドアのストライカー付近の汚れも確認しながら、マイクロファイバーや柔らかなブラシを使用してこそぎ落としましょう。
給油口まわりは少量の水で
給油口の洗浄は、ガソリンタンク内に水が入らないよう注意して行なってください。給油口のキャップは空気が抜けるような仕組みになっているため、思い切り水をかけると内部に侵入する可能性があります。
マフラーを洗う
想像以上に汚れているポイント
リアバンパーから出ているマフラー(マフラーカッター)の部分は、排気ガスで黒く汚れています。もう使わない古い布を使用して洗剤液で洗い、落ちないようならパーツクリーナーで綺麗にします。見落としがちですが、洗車のクオリティをワンランクアップさせる重要なポイントです。
再度洗い流す
洗剤液が乾かないうちに再度水で洗い流しましょう。水をかけながら軽く手で触れて、洗い残しがないかを確認しながら行います。
綺麗に拭き上げる
マイクロファイバーで拭き上げる
全ての部位を洗ったら、綺麗なタオルやマイクロファイバーを用意して拭き上げを行います。マイクロファイバーを滑らせるようにして、力を入れずに拭き取っていきましょう。
拭き上げる順序は洗った順番と同じ。ルーフ、ボンネット、フェンダーなど、パネルごとに区切って作業すると拭き残しがありません。
細かな汚れを落とす
パーツクリーナーで細かな汚れを落とす
中性洗剤で洗っても、ピッチやタールなど頑固な油汚れが残ってしまうことがあります。サイドシルあたりに残っている場合は、パーツクリーナーを少量マイクロファイバーに含ませて軽く拭いてみましょう。パーツクリーナーは塗装を痛める恐れがあるため、こすり過ぎはNG。落ちない場合は無理にこすらず、専用のクリーナーを用意します。
コーティングで仕上げる
指定の方法で仕上げる
ワックスやコーティングには様々な種類があるため、手持ちの製品の使用方法をよく読んで実施してください。コーティングの中には、水を拭き取る前にスプレーし、塗り伸ばすようにしながら水と一緒に拭き取って施工するような製品もあります。
グリルなどには軍手が便利
タオルやスポンジが入りにくい奥まったところにコーティングを行う場合は軍手が便利。綺麗な軍手にコーティング剤を塗布し指で触りながら塗り伸ばすことで、細部へしっかりと塗布することが可能です。
ゴム部品に注意する
製品によって差がありますが、付着するとゴム製品を劣化させてしまう成分のものもあります。コーティング剤をドアやウィンドウのモールに付着させないよう注意して施工しましょう。マスキングテープなどを使用するのもアリです。
プラスチッククリーナーで色つやを復活
ルックスにメリハリをつける小ワザ
車のグリルやミラーなど、未塗装の黒いプラスチックが露出している部分は紫外線によって白く劣化しがち。プラスチッククリーナーを塗布することで、プラスチックの色つやを復活させることが可能です。潤いを与えて保護作用も発揮します。
シリコンオイルの塗布してもOK
プラスチックの色ツヤ復活には、シリコンオイルを使用することも可能です。安価で手に付着しても問題がなく、その使いやすさから人気が高まっています。
オススメのシリコンオイルや塗布手順については、こちらを参考にしてください。
洗車をグッとラクにする、ゴリラの手
洗車専用に開発された洗車手袋
ゴリラの手は、ツイスト加工の施されたマイクロファイバー面と、ピッチなどの頑固な汚れに対応できる立体メッシュ面のふたつを備えている洗車手袋。この手袋を使用するだけで、ホイールの大部分の洗浄をラクに行うことが可能です。
「ゴリラの手」てやつで洗いました。
これずっと気になってたけど凹凸とか隙間とか指一本一本使えるんで自由自在でめっちゃ洗車しやすかったです‼
ボディの簡易コーティングならプレクサス
プラスチックにも使用できるガラスコーティング
国内でも愛用者が多い米国発のガラスコーティングがプレクサス。戦闘機のプラスチック部品の保護などを目的として開発されており、1400℃もの耐熱温度をもつ非常にタフなガラスコーティングです。
プレクサスは塗装面のみならずプラスチックにも使用できるため、メーターレンズやオーディオデッキまわり、ナビのモニター部分のクリーニングや保護にも役立ちます。
塗れた状態で使用すると節約できる
プレクサスは、ボディが濡れている状態で使用可能。拭き上げ前にスプレーして拭き上げながら塗り伸ばすことで、コーティング剤の使用量を節約しながら効率よく施工することが可能です。
ヘッドライトの曇りが気になったので、コンパウンドしてプレクサスでコーティング(^^)
ウォータースポットや鉄粉にはカーピカル
プロ御用達、業務用鉄粉クリーナー
カーピカルの鉄粉クリーナーはプロ御用達の洗浄効果が自慢。ボディに付着している鉄粉を綺麗に落とし、ザラザラな表面をきれいに整えます。値段もお手頃のため、年に数回施工してボディをリフレッシュしてみましょう。
ガラスの水シミを一掃、ウォータースポットクリーナー
カーピカルの製品には、ガラスに付着している頑固なウォータースポットを除去できるクリーナーも存在。スポンジに適量とって塗り伸ばし、軽くこするだけで除去できます。
値段は少々高めですがコスパは抜群。まずはフロントガラス専用のウォータースポットクリーナーで試してみるのもアリです。
洗車はアイテムを揃えるともっと楽しくなる
洗車は手軽にできるメンテナンス。自分で洗車を行うことで、塗装の状態やゴム部品の劣化具合などを確認できます。
アイテムを揃えるとさらに楽しくなる洗車。安価なものもありますので、週末の楽しみの一つとして試してみてはいかがでしょうか?
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