ドリフトに必要な費用はどれくらい?アルテッツァの場合 | CARTUNEマガジン
ドリフトに必要な費用はどれくらい?アルテッツァの場合

2019年04月22日 (更新:2022年03月28日)

ドリフトに必要な費用はどれくらい?アルテッツァの場合

ドリフトというとシルビアや180SXなどが注目されがちですが、実はアルテッツァもドリフトを行うにはうってつけの車なんです。そこで今回は、これからドリフトを始めようという方に向けて、アルテッツァでドリフトをすつための費用はいくら位かかるのか計算してみました。

アルテッツァの中古車市場での価格帯

マルちゃんさんのアルテッツァSXE10の画像
マルちゃんさんのアルテッツァSXE10の画像

アルテッツァの歴史自体は、トヨタが販売しているほかのモデルに比べると7年と短く、モデルチェンジも行われないまま生産を終了してしまっています。

しかし、軽量のFRスポーツセダンとしての人気はいまだに衰えておらず、特に160馬力をひねり出す1G-FE型2.0L直列6気筒エンジンを搭載したモデル「AS200」は、チューニングカーのベースとしてベストバランスだと評価されています。

そんなアルテッツァの現在の中古価格は、600,000円~2,600,000円が相場。すでにエンジンスワップや各種チューニングが施されている状態の良いベースが平均価格を押し上げていますが、全体で見るとタマ数の多さからそこまで高騰してはいない印象です。

また、ヤフオク!にも120,000円~の出品があり、フリマアプリであるメルカリには110,000円~で出品されています。

ドリフトに必要なもの。およびそれらの価格

そもそもドリフトって?

さとーさんのアルテッツァの画像
さとーさんのアルテッツァの画像

「ドリフト」とは、簡単に言ってしまえばコーナーへの進入時に後輪のみ、もしくは全てのタイヤを意図的に滑らせながら車体をコントロールするドライビングテクニックのことを言います。

ラリーやジムカーナなど、レースシーンにおいて永らく使われているテクニックです。

ドリフトを行う際は、車体がスライドしている状態を維持しつつ高速でコーナーを抜けることが要求されます。ステアリング操作はもちろん、アクセルワーク、ブレーキング、クラッチ操作などドライバーに高い技術を要求するテクニックであり、その芸術性の高さから漫画や映画の題材としてとりあげられ、現在では「FIA Intercontinental Drifting Cup」という世界大会も開催されています。

最低限必要なモノ

ハイパワーのFR車

前述した部分と被りますが、ドリフトはパワーのあるFR車が最も適しています。そのため、初心者がドリフトをするにはアルテッツァはピッタリなモデルなのです。

なぜなら、車体の後ろ半分が軽量になっていることでコーナーでの挙動が美しく、FF車と違い駆動輪と操舵輪が分かれていてコントロールが効きやすいことが理由。

また、ミッドシップやRR車もドリフトには向いていません。

ドリフトを行うには、コーナー進入時になんらかの〝きっかけ〟が必要になります。

FR車は後輪を滑らせてドリフトを行うのがベターなので、サイドブレーキかクラッチ、もしくはフェイントモーションをきっかけにしますが、この時に車体で最大の重量物であるエンジンがボディ後方だと、その重量のせいでリアのコントロールが非常にシビアになるため。FRでフロントエンジン車というのは、それだけでドリフトに向いた車であるといえるのです。

TRCカット

「TRC」とは、トラクションコントロールのことです。

このシステムはトラクション(駆動力)をコントロール(制御)することで、タイヤの空転や横滑りを防止する機能です。

安全な走行を補助する役割のTRCですが、エンジンやタイヤの回転数を抑制してしまうためドリフトなどのスポーツ走行時には邪魔な機能となります。

このトラクションコントロールを切ることで、駆動輪のグリップ力を弱めてコーナー進入時に車体にかかる旋回力と横への力でドリフトを行うのです。

アルテッツァにはTRCをオンオフするためのスイッチがあるので、TRCをカットする際にはオフにすることでTRCを切った状態で走行することが出来ます。

機械式LSD

しんさんのシビックの画像
しんさんのシビックの画像

もともと「LSD」とは、〝Limited Slip Defferential Gear〟の略称。

自動車には、コーナー走行時に内側の車輪と外側の車輪に発生する内輪差を吸収するための部品として、デフと呼ばれる部品が付けられています。

しかし、スポーツ走行時にはこのデフの働きにより、旋回力で駆動輪が片方浮いてしまう現象が発生してしまいます。この時、デフの動き自体を制限し、駆動力を効率良く路面に伝えるのがLSDの役割なのです。

機械式LSDには大きく分けて「1way」「1.5way」「2way」の3種類があり、作動するタイミングや特徴により分けられます。

部品自体は性能やブランドにもよりますが、100,000円~ほどが相場。チューニングパーツメーカー・クスコのアルテッツァ用LSDで、税別110,000円で販売されています。

取り付け工賃もショップにより異なりますが、5,000円~20,000円で行ってくれるようです。

慣れてきたら加えたいもの

しょんさんのロードスターND5RCサスペンションの画像
しょんさんのロードスターND5RCサスペンションの画像

ドリフトを練習して、慣れてきたら是非装着したいのが車高調です。

車高調は、文字通り車の車高を調整する足回りのパーツのこと。車高だけではなく、減衰力の調整やバネが変わることにより、ドリフト時における理想の車体のバランスを手に入れることが出来るようになります。

車高調は各メーカーの公式ホームページから直接取り寄せたり、ショップを経由して購入することになります。アマゾンでも注文することができ、価格は50,000円前後~が相場です。

まとめ

ハッシー@アルプレさんのアルテッツァSXE10の画像
ハッシー@アルプレさんのアルテッツァSXE10の画像

以上のことから、アルテッツァで今すぐドリフトを始める場合、最低でも300,000円前後かかることが分かりました。これにはガソリン代やその他の消耗品の価格は含まれていないので、実際にはもう少し上がると予想されますがだいぶんお手頃な価格といえるのではないでしょうか。ドリフトビギナーにおススメのアルテッツァで、ドリフトを始めてみませんか?

新着記事

おすすめ記事