2023年01月29日 (更新:2024年08月28日)
SUVに最もおすすめのガレージジャッキは?徹底検証しました
車高が高く使用できるジャッキを選ぶSUV。今回はSUVに使用できるガレージジャッキを徹底検証、最もおすすめできるベストバイをピックアップしました。
SUVに使用できるジャッキの種類
SUVに使用できるジャッキには次のような種類があります(パンタジャッキは省略)。
ガレージジャッキ
ガレージジャッキは、その名の通りガレージや地面に据え置く大型タイプ。キャスターがついているため手軽に移動でき操作もわかりやすいのが特徴です。耐荷重やサイズ、本体重量、高さなどによって非常に多くの製品があります。
ボトルジャッキ
ボトルジャッキは、シリンダーが真っ直ぐ上に伸びるタイプ。比較的軽量かつコンパクトなため持ち歩きに優れています。しかしキャスターが無く揚幅も低めのため、メンバーなどの奥まったジャッキポイントの使用には不向き。前後左右を1輪ずつ持ち上げるジャッキアップに向いています。
ハイリフトジャッキ
真上に高い位置まで持ち上げられるのがハイリフトジャッキ。全長が長いですがボトルジャッキと同様軽量で持ち運びが可能です。爪に車の一部を引っ掛けて持ち上げるため、ジャッキの爪を引っ掛けるパーツの後付けが必要になる場合があります。
足回りの構造によってジャッキ選択が異なる
SUVに使用するガレージジャッキは、サスペンションの構造が独立懸架か車軸懸架かによって選定条件が異なります。また、リアはレバーの長さが足りるかを確認しましょう。
独立懸架はじゅうぶんな揚幅が必要
昨今のSUVのサスペンションは独立懸架式が多く採用されています。独立懸架の場合、ジャッキでシャシー中央部分を持ち上げてもサスペンションが伸びきるまではタイヤが浮きません。サスの伸びストローク以上の揚幅をもつジャッキを購入する必要があります。
車軸懸架なら揚幅はそこそこでOK
車軸懸架のサスをもつ車両なら、タイヤを軸ごと持ち上げてしまうためジャッキで揚げる高さはタイヤの変形分のみでOK。耐荷重をクリアしていれば、高い揚幅をもつジャッキでなくともジャッキアップ可能です。
リアはハンドルの長さが重要
SUVやピックアップトラックのリアのジャッキアップは、ジャッキのハンドルの長さが重要です。構造上リアバンパーの後端からジャッキアップポイントまでが遠いため、ジャッキのレバーが短いとうまく操作できないことも。レバーが長めのジャッキをチョイスしましょう。
低床ジャッキで対応できる場合も
最低位の低さが魅力の低床ジャッキ。主に低車高〜ノーマル車高の車に使用する低床ジャッキですが、アーム長があるため高い揚幅も兼ね備えています。耐荷重をクリアしていればSUVのジャッキアップも可能のため、低床ジャッキも候補から外さずにチェックしてみましょう。
SUV用ジャッキのベストバイを徹底調査
今回は数あるジャッキの中から、ある程度の実績やレビュー数があり、送料込みで3万円台、左右2輪を同時に持ち上げられるガレージジャッキにフォーカスします。
また、車両重量が2トンを超えるような大型SUVのフロントをスムーズにジャッキアップできるよう、耐荷重は2.5トン以上、最高位が450mm以上のものに絞っています。
- 実績やレビューが多くある
- ガレージジャッキのみ
- 価格:送料込3万円台
- 耐荷重:2.5トン以上
- 最高位:450mm以上
2.5トンクラス
TORIN 低床ジャッキ T830026 2.5t
- 最低位 75mm
- 最高位 515mm
- 本体重量 33.8kg
TORIN(トリン)は、ARCAN(アルカン)やNOS(ノス)といった巷で話題のジャッキの製造元として知られており、自動車メーカーにも卸している実績のあるメーカー。2.5トンのジャッキは、ミドルクラスのSUVに使用できる能力をもちます。
最高位は515mmとかなりの高さ。車両を背の高いリジットジャッキに載せることができるため、下回りの整備が一段とやりやすくなります。
3トンクラス
エマーソン 油圧式ハイパワージャッキ3t EM-517
- 最低位 168mm
- 最高位 558mm
- 本体重量 17.45kg
安価に済ませたいという方にオススメしたいのがエマーソンの油圧式ハイパワージャッキ3t。SUVのジャッキアップ性能に特化しつつ低コストなのが最大の魅力です。
最高位468mmは3トンクラスのジャッキでも上位スペックであるうえ、付属の90mmアダプターを使用すれば558mmの高さまでリフト可能。コストを抑えつつSUVをリフトアップしたいなら、このジャッキはマストバイといえます。
メルテック 油圧フロアージャッキ 3t FA-50
- 最低位 90mm
- 最高位 465mm
- 本体重量 33.6kg
コストと品質のバランスが良いメルテックが販売している油圧フロアージャッキ 3t。本体重量がかなりありますが、ガレージ据え置きであればあまり気になりません。
最高位は465mmで大型SUVのフロントに対応。SUVはもちろんのこと、本来の低床性能でスポーツカーやミニバンにも使用できる、複数台持ちにうれしいジャッキです。
ARCAN 3t スチール/アルミニウム ハイブリッドジャッキ HJ3000JP
- 最低位 101.6mm
- 最高位 472mm
- 本体重量 26.4kg
車好きに人気のあるARCANの3tハイブリッドジャッキ。フルスチールのジャッキと比較すると10kgほど軽く、トランクに入れて持ち運びも可能です。
最高位は472mmと大型SUVのフロントにも十分対応可能。なんと言っても赤とシルバーのカッコ良さが魅力です。
3トンオーバー
エマーソン ローダウンガレージジャッキ3.25t
- 最低位 98mm
- 最高位 535mm
- 本体重量 44.0kg
ホームセンターでもよく見かけるエマーソンシリーズ。あのエマーソンを展開するニューレイトン社のジャッキがコレ、ローダウンガレージジャッキ3.25tです。3トン以上の耐荷重をもち、大型のSUVでも余裕のジャッキアップが可能です。
3トン以上のジャッキの中ではアームが非常に長いのが特徴で、車体下への差し込み量が稼げるためリアのジャッキアップポイントへのアプローチが容易。最高位535mmは3トン前半クラスでは最も高く、価格に見合った性能を有しています。
低床ジャッキが活躍
主に車高の低い車に使用される低床ジャッキですが、そのアーム長さを活かした最高位の高さでSUVにも使用可能なことがわかりました。軽やスポーツカーからミニバン、SUVまで使用可能な低床ジャッキは一家に一台のオススメ工具となりそうです。
ガレージジャッキは高額で買うのに躊躇してしまいがちですが、早めに買っておいて損はありません。今後のカーライフをよりたのしくするためにも、ぜひ検討してみてください。