2023年01月28日 (更新:2024年08月28日)
最もオススメの低床ローダウンガレージジャッキは?徹底検証しました
車高が低い車に最適な低床、ローダウンジャッキ。今回はローダウンガレージジャッキに絞って徹底的に比較検証し、各耐荷重別にベストバイをピックアップしました。
低床ジャッキのベストバイを徹底調査
車高の低いシャコタンに使えるのが言わずと知れた低床ジャッキ。ジャッキの皿部分が低く、低車高の車のジャッキポイントにもアプローチできるのが特徴です。
今回は数ある低床ジャッキの中から、ある程度の販売実績やレビュー数があり、かつ高性能なものを通販3万円以下の価格帯でピックアップしました。
なお、今回検証するのはガレージジャッキのため、持ち運びのしやすさを考慮していません。ガレージ据え置きで、シャコタンに対応できそうか、高性能かどうかだけでチョイスしていますのであしからず。
2トンクラス
KIKAIYA ローダウンガレージジャッキ 2t
- アーム長 470mm
- 最低位 75mm
- 最高位 640mm
- 本体重量 46.0kg
3万円台までのガレージジャッキではおそらく最長のアーム長と低さを誇るKIKAIYAの2tローダウンガレージジャッキ。本体の厚みがとにかく薄く作られており、車両下への差し込み量はダントツです。
このアーム長は最高揚能力を2トンに制限しているから出来ることですが、実際コンパクトカーや2リッタークラスのスポーツカーなら2トンジャッキでじゅうぶん。最低位は75mmと極低で、最高位640mmは整備工場のエアガレージジャッキ顔負けの揚幅です。
2.5トンクラス
TORIN 低床ジャッキ T830026 2.5t
- 最低位 75mm
- 最高位 515mm
- 本体重量 33.8kg
TORIN(トリン)は、ARCAN(アルカン)やNOS(ノス)といった巷で話題のジャッキの製造元として知られており、自動車メーカーにも卸している実績のあるメーカー。2.5トンのジャッキは、ミニバンやミドルクラスのSUVに使用できる能力をもちます。
TORINのガレージジャッキはアームの途中後部あたりから本体の厚みが増すため、アーム自体は長くみえますが車体下への差し込み量はまあまあ。奥まで差し込みたい場合はスロープの併用が必要になりそうです。最低位は75mmと極低、最高位は515mmで、DIYでリジットラックに載せるには十分な揚幅です。
3トンクラス
メルテック 油圧フロアージャッキ 3t FA-50
- 最低位 90mm
- 最高位 465mm
- 本体重量 33.6kg
コストと品質のバランスが良いメルテックが販売している油圧フロアージャッキ 3t。アームの長さはそこそこですが、メジャーなARCANジャッキよりも本体が薄いため車体下への差し込み量が稼げます。
最低位90mmは3トンジャッキとしては最も低く、最高位465mmはDIYでリジットラックに載せるには十分な揚幅です。3トンの耐荷重によって、ミニバン、SUV、ワンボックスまで幅広く使用できる複数台持ちにうれしいジャッキといえます。
ARCAN HJ3000JPは軽さを求める人向け
- 最低位 101.6mm
- 最高位 472mm
- 本体重量 26.4kg
車好きに人気のあるARCANの3tハイブリッドジャッキ。以前はコストコなどで1万円台で購入できましたが、値上げが行われたためコスパを考えると魅力的なジャッキではなくなってきました。
本体の厚みがアーム皿部分の直後から増しているため差し込み量が期待できないうえ、最低位はメルテックよりも11.6mm高い101.6mm。最高位はメルテックよりも7mm高い472mmですが、その差はわずかです。
持ち運べる軽さとカッコ良さにおいては魅力的ですが、ガレージ据え置きでのトータル性能ではメルテックの3トンジャッキに軍配が上がります。
3トンオーバー
エマーソン ローダウンガレージジャッキ3.25t
- 最低位 98mm
- 最高位 535mm
- 本体重量 44.0kg
ホームセンターでもよく見かけるエマーソンシリーズ。あのエマーソンを展開するニューレイトン社のジャッキがコレ、ローダウンガレージジャッキ3.25tです。3トン以上の耐荷重をもち、大型のSUVなどもジャッキアップが可能です。
アームはKIKAIYAの2トンモデルよりも少し短いですが、3トン以上のジャッキの中では他にない長さ。本体は後端部分まで薄く車体下への差し込み量が稼げます。最低位98mmはメルテックの3トンジャッキとほぼ同等のうえ、最高位は535mmと3トンクラスでは最高。他よりもお値段高めかつ大型のジャッキですが、性能はかなりものです。
カースロープも用意したい
低床ジャッキがジャッキポイントに届かない場合はスロープで事前に高さを稼ぐ必要があります。大抵は60mm程度のリフト量があれば十分ですが、スロープ部分が長いとサイドのジャッキポイントが使用できなくなったりするため、自分の車に合わせてチョイスしましょう。
スロープ部が長いタイプ
スロープ部が25cmほど短いタイプ
似た製品が多いがちゃんと選べば見つかる
ジャッキなどの工具系は似たようなものが多く選ぶのが面倒になりがちですが、それぞれの製品で微妙に違いがあるため慎重な見定めが必要です。
ジャッキの場合、手持ちのリジットジャッキが入る高さの揚幅があるかどうかも重要なポイント。自分がやりたいことを明確にし、ベストな選択ができるようにしておきましょう。