流用でGCインプレッサの延命を。グリーンが美しくシンプル&スパルタンに仕上げられたGC8インプレッサ!【GCGF榛名オフ2022】 | CARTUNEマガジン
流用でGCインプレッサの延命を。グリーンが美しくシンプル&スパルタンに仕上げられたGC8インプレッサ!【GCGF榛名オフ2022】

2022年11月01日 (更新:2022年11月02日)

流用でGCインプレッサの延命を。グリーンが美しくシンプル&スパルタンに仕上げられたGC8インプレッサ!【GCGF榛名オフ2022】

「ぜひ流用技を多くのGC/GFオーナーに伝えたいです」と話してくれた今回のオーナー。ウィークポイント改善から便利なアイテムまで他車種の流用技がてんこ盛りな1台。純正のイメージをきちんと残しながらも手数の多く綺麗に仕上げられた外装のいじり方も必見です。

愛車&オーナー情報

  • 車種:スバル インプレッサ WRX タイプR STi バージョンVI
  • 年式:2000年(平成12年)
  • 走行距離:200,000km
  • ボディカラー:425 ビビッドグリーンマイカ(オールペン)
  • オーナー:真也
  • 所有年数:12年7ヶ月

GCはエアフロが弱い!

「今まで純正のエアフロは3〜4個壊してきました、それくらいこの時代のインプレッサはエアフロがウィークポイントです」

そう教えてくれたのは今回のインプレッサのオーナー、真也さん。

「”エアフロがなければいい車だったのに...”と聞いたこともあるくらい、GC乗りはエアフロが壊れて降りてしまう人が多いみたいで。なのでR35エアフロが流用できることをGC乗りのみなさんに知ってもらいたいです!」

と熱くR35エアフロの流用について語ってくれた。

タービン交換や剥き出しエアクリへの交換などで空気の流入量が増えると、純正のエアフロではすぐセンサーが汚れたり曲がったりでダメになってしまうそうだ。流用技には定番のZ32インフィニティのものもあるそうだが、”R35用は無くならなさそう”、”精度も良さそう”ということで、ショップに頼んでR35エアフロへと交換したそうだ。

あいにく径が合わないので変換が必要なのと、パワーFCなどでのセッティングは必要となるようだが、チューニングしたGCに長く乗っていくためには決して無駄にはならない流用となるだろう。

そんな真也さんのインプレッサは約320PS、トルク約40kgf・m。街乗りからサーキットまでこなす万能マシンだ。

R35エアフロは数ヶ月前に交換したばかりだそうでまだこの状態でサーキットは未走行とのこと。早く走りたくてうずうずしているようだった。

全体の見た目のコンセプトはあくまで”純正風の雰囲気に”。貼り付けのフェンダーこそワイルドだが、WRバンパーにリヤウイングは6型純正だし、サイドやリアもシンプル。全体の雰囲気は純正+α程度に仕上げて綺麗にまとめられている。

ホイールに合わせたフェンダー

真也さんのインプレッサの特徴的な部分でもある貼り付けタイプのワイドフェンダー。”ヤバさ”を表現するために現在は素地のまま装着されている。

GCでサーキットを走っている先人たちから「タイヤを太くしたらタイムが出たよ」と聞き、ならばフェンダーを変えて太いタイヤを履こうと決意。先に現在履いているYOKOHAMAADVAN RG3を購入してきて愛車へ装着。するとリム幅が太くなった影響でホイールの内側がストラットに当たってしまうことがわかり、ワイドトレッドスペーサーを合わせて装着。もちろん純正フェンダーに収まるはずもなく、はみ出し量に合わせてこのフェンダーを装着したそうだ。

気になるサイズはホイールが前後通しで18x9.5J+45。そしてフロントに+15mm、リアには+30mmのワイドトレッドスペーサーで干渉を避けている。本心は10.0や10.5のリム幅にしたいそうだが、PCDが100のため好みのデザインでその太さのホイールが見つからなかった。GDBのハブ周りを移植して114.3化も可能だそうだが、とにかく中古部品の高騰がひどくとても手が出ない状況のようだ。

ちなみにGC乗りなら誰もが自然と憧れる22Bという存在。当初はそのブリスターフェンダーへの交換を検討したそうだが、見積もり額が3桁を超えたため断念したとのこと。

美しいグリーン

全体の完成度はもちろんのこと、ボディカラーも今回声をかける前に目を惹いた理由の1つ。

「実はコレ、マツダのカペラの純正色なんです。板金屋さんでカラーサンプルを見ていてこの色いいなと目に留まり、裏を見たら”カペラ”と書いてあって、コレだ!って。」

当初は純正のシルバーだったらしく、元々特にオールペンを考えていたわけではなかったらしい。ある時、貼っていたステッカーを剥がす際に塗装が持って行かれてしまい、直すならついでに色を変えよう、ということでオールペンを決意したという流れだった。

また塗ることを決意する前から”オールペンするなら緑”と自分の中で決めていたそうで、数ある緑の中から選ばれたのがこのカペラの緑だったわけだ。

しかしながらこの色、写真では良さを伝えるのがなかなか難しい。実車の色は本当に深く目を惹く魅力的なカラーなので、ぜひ機会があったら見ていただきたい。太陽光の元では鮮やかなグリーン、日陰では落ち着いたグリーンに。そして夜はほとんど黒にしか見えないそうで、天候によって様々な表情が楽しめるのも気に入っているポイントの1つだ。

せっかくボディに目を向けたのでそのほかの特徴あるパーツもご紹介したい。

まずはエアロミラーといえばコレとも言えるガナドールのエアロミラーだ。その特徴的なダクトフォルムは令和になっても色褪せないどころか、最近のネットオークションでは30万円前後での取引もあったとか...。

ボンネットはいただきもののため確信はないものの、その特徴的な形状からおそらくSYMS製ではないかということだ。純正よりもさらに高く盛り上がったセンターのダクトはインパクトがある。前側に4つある排気ダクトも絶妙なバランスで配置されており、純正の雰囲気を崩すことなくかつスパルタンな仕上がりだ。

マフラーにはGDB用の東名フルチタンマフラーを流用装着。ハンガーの位置が異なるためそこだけ加工が必要とのことだが、長さは画像のとおり無加工でちょうどいい塩梅に。ぜひサーキット走行時の音を聞いてみたいものである。

小技の効いた内装

GC8のエアコンパネルは通常、昔ながらのつまみタイプ。そこを真也さんはSF5フォレスター純正のエアコンパネルを流用して液晶化していた。

本体のサイズは一緒だがコネクタ側は形状が合わないので、変換コネクタが必要らしい。ただ定番流用なのか比較的変換コネクタも入手しやすかったようだ。GCのオーナーでなければ気づかない見事な流用技である。

またダッシュ上の1DIN、下の2DINのスペースを利用し、今となっては懐かしいインダッシュタイプのサイバーナビと社外のインダッシュモニターをインストールしている。ナビ不使用時は2画面で映像を鑑賞でき、ナビ使用時は片側は地図で片側は映像を流せるため、臨機応変に快適で楽しいドライブを実現した。

またこちらも驚かされたナイス流用技の1つ。ドリンクホルダーは通常1本分のところ、フォレスター用を流用することで2本収納可能となっている。装着にあたっては完全にポン付けだそうで、ぜひとも真似したいポイントだ。

オーナー間のコミュニケーションは重要

GC/GFに限らない話ではあるが、やはり真也さんも部品がないことに頭を抱えていた。WRバンパーに取り付けられたクリアのフロントウインカーは経年劣化によりヒビが入ってしまいっているが、前期のクリアウインカーが全然出てこず交換できないでいるそうだ。

また自身の話ではないものの、GCオーナーの間でミッションブローしてしまい、ミッションがないから廃車にするしかないといった話もあるとか。ミッションに関してはGDB用の6速ミッションを流用して載せ替えできるそうなので、ぜひ参考にしてもらいたい。

真也さんがこのGC8を購入した12年前は、約5万キロで100万円くらいだったそうだ。今そんな個体が出てきたらはたしていくらになってしまうのだろうか。昨今はベース車両も異常なほどの高騰だし、ネオクラ車両は出ない部品も多い。頑張って買っても直せず泣く泣く降りる、そんな話もきっと珍しくないだろう。

ただ先人のオーナーたちはそんな危機も乗り越えられる流用技を知っていることも少なくないので、やはり日頃からオーナー同士のコミュニケーションは欠かせない。今回の取材では真也さんからもGC/GFインプレッサに有効な流用技をたくさんお聞かせいただけた。本記事を通じて1人でも多くのGC/GF乗りに流用技が伝わり、GC/GFとのカーライフを1日でも長く過ごせるようになれば本望である。

スペック表

ホイール

  • YOKOHAMA ADVAN Racing RG3
  • F/18x9.5J+45(+15mmワイトレ)
  • R/18x9.5J+45(+30mmワイトレ)

タイヤ

  • GOODRIDE 265/35R18

足回り

  • XYZ サスペンション

吸排気

  • TOMEI GDB用 フルチタンマフラー

外装

  • WRバンパー
  • GANADOR エアロミラー
  • SYMSボンネット

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