祝誕生30周年!GC/GFインプレッサ榛名オフ2022取材レポート! | CARTUNEマガジン
祝誕生30周年!GC/GFインプレッサ榛名オフ2022取材レポート!

2022年10月26日

祝誕生30周年!GC/GFインプレッサ榛名オフ2022取材レポート!

1992年に発売された初代GC/GF型インプレッサ。誕生30周年となる節目に開催された「GCGFインプレッサ榛名オフ2022」には、全国から駆けつけたのGC/GFオーナーの姿がありました。200台を超えるインプレッサの駐車場はまさに圧巻の光景。当日の模様をぜひお楽しみください!

毎年見事な紅葉を拝むことができる榛名湖。2022年10月には全国旅行支援もスタートしたばかりで温泉街なども活気が見られ、ようやく今までの光景を取り戻しつつあります。

そんな中、今年で5回目の開催となるGCGF榛名オフ2022には、過去最大の台数となる約240台ものGC/GFインプレッサが集まっていました。

今回のオフ会の主催を務めるのはプロダクトデザイナーとして活躍する手島彰さん。なんと、当時GC/GFインプレッサのデザインを手がけた方です。手島さんがいなければ、歴代のインプレッサはもっと違うデザインになっていたかもしれません。

GCGF榛名オフとは?

GCGF榛名オフとは、その名の通り初代インプレッサの型式をとったGC/GFインプレッサオーナーのためのオフ会です。

初開催時は数十台だった同オフ会も年々参加台数が増え、今年は30周年ということもあって大所帯に。来年は一旦お休みを挟むようですが、今後も目が離せないオフ会であることに変わりありません。

スタッフとして活躍する有志オーナー

会場内の誘導や受付、記念品の引き渡しなどは、率先して手を上げた有志のスタッフのみなさまが互いにコミュニケーションをとり、とても手際よくこなされていました。

徐々に緩和されているとはいえコロナ禍も続いていることもあり、動き回りながらもみなさんがしっかりとマスクを着用し、1台1台丁寧にエントリー番号から体調の確認まで行ったりと、スタッフのみなさんの心のこもった運営がとても印象的でした。

スタッフとして活動してくれた方には手島さんの運営するIMPIZMより、ユニフォームがプレゼントされたそう。スタッフ同士も1つのチームのように連帯感も生まれますし、身が引き締まります。

本物の”マシン”の展示も!

この日会場内にはなんと、本物のグループA&WR車両の展示もありました。こんな貴重な車両、見たくてもなかなかお目にかかれるものではありません。とても多くの方が足をとめ、細かい部分までじっくりと見たり写真を撮ったりして楽しまれていました。

会場の雰囲気をご紹介

ここからはミーティングの雰囲気をお伝えできるよう、写真を中心にGCGF榛名オフをご紹介したいと思います。

まずは朝の搬入の風景です。どんどん入ってくる車はすべてインプレッサ。たまに見学者の他車種が入ってくるといっても、その光景は異様です。

この日驚いたことは、2桁ナンバーのオーナーさんが非常に多いこと!これまでもさまざまなオフ会やイベントにお邪魔させていただいていますが、ここまで2桁の方が多かったのは初めてでした。

また会場内にはまさしく老若男女のオーナーの姿がありました。しかし当時からのオーナーや最近オーナーになった方まで分け隔てなくGCGF談義に花を咲かせている光景があちこちにあり、GCGFオーナーの誰もが安心して楽しく参加できるオフ会であると感じました。

受付を終えて進んでくる車両の情報を次の誘導スタッフに伝え、迅速かつ丁寧な案内で搬入を進めていきます。見事な連携プレーによりストレスフリーな搬入が実現されており、学ばせていただく場面も多く見られました。

搬入も落ち着いた頃、開会式がスタートしました。賑やかだった会場内も一斉に静かになり、参加されるみなさんが手島さんの声に耳を傾けます。

開会式が終わると参加者のみなさんは再び思い思いにコミュニケーションを楽しみます。

いつもお会いする方、はじめましての方、ネット上では長いこと知り合っていたけどようやく直接お会いできた方。

こうした場面を間近で拝見していると、やはりオフラインの場の重要性を再認識させられます。

場内では車種やタイプ別に細かく分けられ車が並べられており、主催者・運営チームのこだわりや配慮がとても感じられました。

同車種とはいえその中でも自分と近しいタイプの車両のオーナーさんが近くにいると、始めから親近感がわいて安心して楽しむことができそうです。

これだけの台数になると、一般的なオフ会やイベントでは会場へ到着した順番に枠を埋めていくことも少なくありません。まさに事前の入念な計画とスタッフチームとの連携の賜物です。

そして午後は自由に車両を移動させてさまざまな方との撮影を楽しめる撮影タイム。あらかじめ規定の駐車スペースの他に撮影スペースが確保されていて、広いエリアを自由に使って愛車を撮影できる環境が用意されていました。

ここぞとばかりにみなさまカメラを持ち出して車両を並べて楽しまれている様子が伺えました。他の利用者のいる公共の場ではあまり自由に並べられませんし、クローズドの撮影機会は案外ないもの。こうした貴重な場は大切にしていきたいですね。

主催者インタビュー

ここからはGCGFオフについて、主催者の手島さんへのインタビューをご紹介します!

CARTUNEのサムネイル
CARTUNE

GCGFオフの趣旨や目的を教えてください!

Akira Teshimaのサムネイル
Akira Teshima

初代インプレッサを車検証記載の型式でセダン系をGC〇、スポーツワゴン系をGF〇(〇の数字は排気量で異なる)、例えば2LターボのWRXというグレードではセダンをGC8型、スポーツワゴンをGF8と呼ばれています。(参考:2代目のインプレッサは同様にGD/GG型と呼ぶ)

Akira Teshimaのサムネイル
Akira Teshima

「スバル インプレッサ」の中でも初代のインプレッサであるGC/GF型のオフラインミーティングです。 WRXである「GC8」に限らず、ノンターボのローグレードから、レアな限定車、更に22B STiやWRCに実際に参戦されたGr.Aから、WRカーまで、全てが対象になります。

CARTUNEのサムネイル
CARTUNE

GCorGF型のインプレッサに乗っていれば誰でも参加できるのでしょうか?

Akira Teshimaのサムネイル
Akira Teshima

オフ会の告知サイトから申し込んでいただいたGC/GFインプレッサ(車両)とそのオーナーや家族、友達など参加できますが、「GC/GFが好き」「GC/GFに乗っていた」「GC/GFに乗っているけど今は修理中」などの人にも「見学枠」として会場内の別のエリアに駐車していただき見学していただけます。

CARTUNEのサムネイル
CARTUNE

なるほど、現オーナーだけでなくOBからGCGFのファンの方まで幅広く参加できるのは素敵ですね!

CARTUNEのサムネイル
CARTUNE

榛名湖でのGCGFオフは2022をもって最後かもしれないと耳にしたのですが、今後は同様のオフ会は実施されないのでしょうか...?

Akira Teshimaのサムネイル
Akira Teshima

最後の開催ではありません。現時点で言えることは「来年の一年はお休みさせてください」ということです。 それには様々な理由があるのですが、

Akira Teshimaのサムネイル
Akira Teshima

【公営駐車場を使用する上での施設使用上の規定条件と、オフ会の内容との整合性が取れなくなってしまったこと。】、【年々大規模なイベントとなり、収容台数のキャパシティが限界になってきていることと、個人主催のイベントとしての限界があり体制の見直しと、主催者自身の静養と勉強のため。(「榛名」という場所にこだわる場合の他の候補地でのイベント見学など)】、【多くの部品が廃盤となる中、GC/GFのもう一つの大きなイベントと2ヶ月連続となっているため、一部のオーナーの中ではマシンコンディション的にも金銭的にも負担が大きくなってきている。】

Akira Teshimaのサムネイル
Akira Teshima

などが理由ですが、一番は私自身のコンディションを整えたいことと、主催としての会場候補地から再検討したいと言うのが大きな理由です。 まずは、来年はもう一つのそのイベントと共催する形で実現させていただきたいと思います。 (詳細が決まりましたら、またあらためて告知させていただきます。)

CARTUNEのサムネイル
CARTUNE

私の早とちりだったようです。大変失礼いたしました。これほど素晴らしいオフ会が終わってしまわないということでホッとしました。

CARTUNEのサムネイル
CARTUNE

オフ会に参加することが初めての方や、今後の参加を悩んでいる方などへのメッセージはありますか?

Akira Teshimaのサムネイル
Akira Teshima

「誰でも最初は初めて」が、私からのメッセージです。機械のことや運転のことなど、個人の知識や経験だけでは限界があります。 新品部品の少ない中、1人で悩んで愛車を手放すことになるよりも、知識や経験のある人に聞いた方が役に立ちますし、突破口が見つかる場合があります。

Akira Teshimaのサムネイル
Akira Teshima

SNS上で「初めまして」と言うよりも、オフラインでリアルで顔を知っている人と、オンラインで交流した方がはるかにスムーズに交流ができると思います。 何よりも、ネット上の写真で見ている「あの車に会いたい」という車やそのオーナーに会いたければ、人見知りでも車を見ているだけで十分だと思います。

Akira Teshimaのサムネイル
Akira Teshima

それも苦手な人は、イベント名に#(ハッシュタグ)をつけた「#GCGF榛名オフ2022」で会場の様子を見て楽しんでいただけたらと思います。

CARTUNEのサムネイル
CARTUNE

手島さん、心のこもった温かいメッセージありがとうございます。この度は貴重なお時間をいただきありがとうございました!

ネオクラ車両だからこそコミュニケーションを大切に

GC/GFインプレッサ誕生30周年、改めておめでとうございます。

30年が経過してもここまで老若男女問わないオーナーのみなさんに愛され、熱量が高く、単一の車種でこれだけの台数が集まる車種も限られるのではないでしょうか。ましてやそこにその車の開発関係者がいるなんて、本当に稀な出来事のように思います。

しかも会場内には22Bや世界に1台しかないという22R、そしてS201にトミーカイラのM20b...。まさに垂涎ものの車両が集まっていました。

筆者も子どもの頃からGC/GF型のインプレッサが好きで、ミニカーもいくつか持っていてお気に入りだった記憶がはっきりとあります。ただこの日、これだけ多くのGC/GFを拝見し、さらには手島さんやオーナーの方のお話も伺い、今まで以上にさらにインプレッサが魅力的に映りました。もっともっと1台ずつじっくり拝見し、お話を伺いたかったなと思います。

参加者のみなさんの車両はスタイルも環境も本当にさまざまでしたが、唯一共通していた話題は”純正部品がない”こと。

こればかりはGCGFインプレッサに限らない話題ではありますが、やはり部品が出なくて泣く泣く降りてしまった方もいたという話もありました。この日だけでも200台以上が集まっているのですから、全国を探せばもっともっとたくさんのGCGFオーナーがいるはず。

せめてこうしたユーザーの熱量が高い車種だけでも、継続して部品を生産したり、ヘリテージパーツとして再販を各自動車メーカーにはお願いしたいところです。

またインタビューで手島さんも「1人で悩まず知見のある人に聞いたりすれば突破口が見つかるかも」と話されていたとおり、オーナー同士のコミュニケーションは欠かせません。

このオフ会に参加している方はみんなGC/GFのファン。きっと初めての参加でも同じファンの仲間が温かく迎えてくれます。まだオフ会に参加されたことのないというオーナーのみなさんも、ぜひ今後の開催が予定された時には前向きに参加を検討してみてくださいね。

GCGF榛名オフ2022

  • 開催日時:2022年10月23日(日)
  • 会場:榛名湖畔多目的グラウンド駐車場
  • 参加台数:約240台
  • 主催者:Akira Teshima

ギャラリー

(photo:CARTUNE運営 Hiroki)

新着記事

おすすめ記事