10万円で90馬力UP!? コスパ最強のチューンドパーツ「レースチップ」とは? | CARTUNEマガジン
10万円で90馬力UP!? コスパ最強のチューンドパーツ「レースチップ」とは?

2020年08月02日

10万円で90馬力UP!? コスパ最強のチューンドパーツ「レースチップ」とは?

近年、「レースチップ」と呼ばれるチューニングパーツが人気を博しています。リーズナブルな価格で車をパワーアップできるという代物です。今回はそんなレースチップの秘密に迫っていきたいと思います。

RACE CHIPとは?

引用元:http://racechip-japan.com

車好きであれば、「レースチップ」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。レースチップとは近年、海外を中心に人気を博しているチューニングパーツです。レースチップがあれば、車を容易にパワーアップすることができます。

車の出力特性やパフォーマンスを向上するために、ECUチューニングというものがありますが、レースチップはその類のひとつ。いわゆるサブコンと呼ばれる製品で、車のECU本体に一切手を加えることなくパフォーマンスを引き出すことができるのです。

レースチップを導入することで、車は最高出力および最大トルクが大幅に向上します。非常に魅力的なチューニングパーツであるにもかかわらず、価格が安いという大きなメリットもあるのです。まずはそんなレースチップの秘密に迫ってみましょう。

なぜパワーが上がるのか

市販車の純正状態は安全マージンを設けている

AYUMUさんの画像
AYUMUさんの画像

現代の車は、電子制御やコンピューター中心の設計です。コンピューターは様々なセンサーが取得した情報を処理して、車の最適な動作を導き出します。電子制御やコンピューターによって、市販車は安全マージンを確保しています。

最近の車が壊れにくいのは、このような理由があります。レースチップはそこに介入して、市販車が確保している安全マージン部分を少しだけ減らします。そうすることで、エンジンの耐久性を損なうことなく車のパワーの向上を実現しているのです。

レースチップを装着したからといって故障が頻発するわけではありません。もちろん、チューニングパーツである以上純正状態の市販車並みというわけにはいきませんが、レースチップは安全性・信頼性・耐久性を第一に設計されているので安心してください。

ターボのブースト圧(過給圧)を上げる(ガソリン車)

ミッドさんのWRX STIの画像
ミッドさんのWRX STIの画像

エンジンがガソリンを燃焼すると、排気ガスが発生します。自然吸気エンジンであれば、発生した排気ガスはマフラーを通って車外へと排出されますが、ターボ車は排気ガスをタービンに送り込みます。排気ガスを受けてコンプレッサーが回転。

コンプレッサーは空気を圧縮してエンジンに送り込みます。空気の量が増えることで、エンジンは優れたパワーを発揮することができるというわけです。コンプレッサーが圧縮する空気の圧力を「ブースト圧(過給圧)」といいます。

ブースト圧が上がれば上がるほど、空気の量が増えてエンジンがパワーアップします。レースチップはブーストセンサーとインテークマニホールドセンサーのコネクターに割り込ませることで、コンピューターに入る信号を変化させます。それにより、ブースト圧を上げて車をパワーアップすることができます。

燃料圧力を上げる(ディーゼル車)

屋根さんのアテンザGJ5FPの画像
屋根さんのアテンザGJ5FPの画像

ディーゼルエンジンはガソリンエンジンとは仕組みが異なっています。ガソリンエンジンはスパークプラグを用いてガソリンを燃焼しますが、ディーゼルエンジンは圧縮によって得られる高温によって軽油を自然発火させます。

ディーゼル車の場合、レースチップをコモンレールデリバリーパイプに割り込ませることでコンピューターに入る信号を変化させます。それにより、燃調圧力を変化させて、エンジンのパワーを向上させることができるのです。

また、車種によってはブーストセンサーにも割り込ませるコネクターを装備する場合もあります。レースチップでパワーアップできるのは、前述したターボ車およびディーゼル車のみです。自然吸気エンジン搭載車のパワーを向上させることはできません。

アフターサポートが充実している

2~5年間の保証がある

TERU!さんの180SXRPS13エキゾーストマニホールドの画像
TERU!さんの180SXRPS13エキゾーストマニホールドの画像

レースチップはスロットルコントローラーを除くと、全部で4種類の製品が存在します。そのすべてに2~5年間の製品保証が備わっているので、安心して購入することが可能です。最もリーズナブルな「レースチップ S」には2年間の保証が付帯します。

「レースチップ RS」および「レースチップGTS」の保証は3年間です。最上位モデルの「レースチップ GTS ブラック」になると、なんと5年間の保証が付帯します。長期保証のおかげで、不安を抱えることなく購入することができるのではないでしょうか。

車両乗り換え時にはリプログラミングプランも

oinarisanさんのMiToの画像
oinarisanさんのMiToの画像

レースチップはデータプログラムが車種ごとに最適化されているので、ほかの車種にポン付けすることはできません。しかし、レースチップを購入後に車両を乗り換えるときは、有料でリプログラミングすることが可能です。

リプログラミングをすれば再びレースチップを購入することなく、すでに所持している製品を使いまわすことができます。リプログラミングの価格は車両によって異なるので、詳細はレースチップジャパンへと問い合わせてみてください。

レースチップ使用時の注意点

アルテさんのアルトワークスHA36Sの画像
アルテさんのアルトワークスHA36Sの画像

レースチップは安全性・信頼性・耐久性を重視した製品ですが、あくまでチューニングパーツである以上、使用時の注意点もあります。レースチップは防水被膜処理や防水コネクターなどが採用されていますが、完全防水ではありません。

そのため、雨や洗車などによる水濡れには注意する必要があります。また、レースチップはドイツ国内においては燃費向上の表記をしていますが、日本国内においては記載していません。そのため、燃費向上を目的に購入するのは避けた方がいいでしょう。

CARTUNEユーザーの装着レビュー

最後にCARTUNEユーザーのレースチップ装着レビューをご紹介します。実際の口コミを参考にすれば、レースチップがいかに魅力的な製品なのか伝わると思います。

すぺ かすさんの装着レビュー

すぺ かすさんのスペーシアカスタムMK32Sの画像
すぺ かすさんのスペーシアカスタムMK32Sの画像

まずはじめにご紹介するのは、すぺ かすさんのレースチップ装着レビューです。すぺ かすさんはスズキ・スペーシアカスタムにレースチップを装着していますが、エアコン始動時でもアクセルが軽く感じたとのこと。パワー・トルクが大きく向上しているのかもしれません。

やっさんさんの装着レビュー

やっさんさんのアルトワークスHA36Sの画像
やっさんさんのアルトワークスHA36Sの画像

続いてご紹介するのは、やっさんさんのレースチップ装着レビューです。やっさんさんはスズキ・アルトワークスにレースチップを装着しています。4速および5速においてトルクの向上を体感できたとのこと。坂道でも体感できたそうなので、軽ユーザーにとっては特に魅力的ですね。

鬼灯さんの装着レビュー

鬼灯さんの3シリーズ クーペの画像
鬼灯さんの3シリーズ クーペの画像

最後にご紹介するのは、鬼灯さんのレースチップ装着レビューです。鬼灯さんはBMW・3シリーズにレースチップを装着しています。踏み過ぎるとホイールがスピンしてしまうほどに凄まじい加速性能を実現したそうです。元々がパワフルな車であれば、装着前後の違いがわかりやすいと思います。

まとめ

led waylineさんのスカイラインGT-RBNR34の画像
led waylineさんのスカイラインGT-RBNR34の画像

今回は国内外で人気を集めているレースチップに関する基本知識をお伝えしました。レースチップは製品や車種にもよりますが、中には90馬力もの最高出力向上を実現できるものもあります。取り付けが容易なのも嬉しいポイント。

チューニングパーツは価格が高価なものが多いですが、レースチップは2~3万円程度の物も用意されています。取り付け工賃を含めたとしても一般的なECUチューニングよりは出費を抑えることができ、手軽さに関して右に出る製品はありません。

興味を持った人は、ぜひ一度レースチップの公式サイトをチェックしてみてください。レースチップの公式サイトでは適合車種や製品の価格が記載されています。皆さんもレースチップを装着して、愛車のパフォーマンスを向上させましょう。

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