憧れが詰まった愛車「フェアレディZ」で第二の人生を満喫!【第7回オレンジMT】 | CARTUNEマガジン
憧れが詰まった愛車「フェアレディZ」で第二の人生を満喫!【第7回オレンジMT】

2024年04月27日

憧れが詰まった愛車「フェアレディZ」で第二の人生を満喫!【第7回オレンジMT】

大迫力なワイドボディが目を引くフェアレディZのこだわりとカスタム内容を取材しました。

愛車&オーナー情報

  • 車種:日産 フェアレディZ ロードスター バージョンST HZ33
  • 年式:2005年(平成17年)
  • 走行距離:95,000km
  • ボディカラー:A17 サンセットオレンジ
  • オーナー:kazun
  • 所有年数:7年

想いを形に

きっと本記事を閲覧するような読者のみなさんは、きっと一度は憧れの車や、憧れの愛車の姿について考えたことがあるのではないだろうか。

今回取材させていただいたkazunさんは、同じように憧れの愛車を想像し、そしてそれを現実のもにして第二の人生を満喫している真っ最中だ。

kazunのサムネイル
kazun

オープンカーにいつか乗りたいと思っていたんです。若い頃は乗れなくて。年も取ってきて、かつ子どもを乗せる必要がなくなり購入しようと。ボディカラーも珍しいオレンジがとても気に入っていて、「この色のオープンのZが欲しい」と狙ってオークションで落札しました。オープンカー、最高ですよ!

”オープンカー”という単語だけで特別な車である感じがするし、ワクワクする。ほとんどの人は自分がオープンカーに乗るイメージは湧かないかもしれないが、市販車でも手に届く価格の車は多く、案外身近な存在である。

オープンカーと聞くとどうしても出てくる「冬は寒いんじゃないか」という疑問に対しては、kazunさんはこう答える。

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kazun

全然そんなことないですよ。シートヒーターもあるので寒いと感じたことはないですね。雨や雪が降らない限りは冬でもオープンを満喫しています!

kazunさんをはじめ、筆者がこれまでお会いしたオープンカー乗りの方は、皆が口を揃えて「思っているほど冬でも寒くない」と言っている。決して1人2人の感想ではないので、きっと本当に「オープンカー=寒い」というイメージはオープンカーに乗ったことがない人のただの固定概念なのだろう。

それでは早速、kazunさんの憧れが詰まったZ33を紹介していきたい。

ボディカラーは純正のサンセットオレンジ。”サンセット”という名の通りトーンを落としたオレンジで、メタリックによる陰影で深みを感じられる美しいカラーだ。

まずはやはりワイド感を演出するフェンダーだろう。ロケットバニー製をベースに、フロントは純正バンパー、リアはamuseのバンパーと自然なラインとなるよう、現車に合わせた調整が施されているワンオフ仕上げだ。

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kazun

オーバーフェンダーもずっと付けたいと思っていて、いつかやろうと決めていました。

ワイドフェンダー化も、kazunさんの描く愛車の理想の姿の1つとして欠かせない要素だった。しっかりと落とされた車高と相まって、全体を見た時のワイド感は数値以上に感じられる。”部品が外れたりしないように”とフェンダーのビスはダミーではなくしっかりとボディへ貫通しており、カラーは後述のマフラーに合わせてチタンカラーにまとめているのもポイントだ。

ただしやはり取り付けに際して難航する場面も多々あったそう。特にタイヤを当たらないようにボディ側の加工をするのが大変だったそうだ。

車高についてもスタイル的には本当はもう少し下げたいそうなのだが、これ以上下げるとマフラーなどの干渉が発生してしまうため現在のセッティングに落ち着いたとのこと。ドライブも好きなkazunさんにとってはストレスなく走行できることも重要だ。

そんなワイドフェンダーに組み合わされたホイールはWORKEMOTION T7R。ホイール径は19インチで、フロントが10.0J-25、リアはなんと11.5J-60にさらに+15mmのスペーサーという桁外れのサイズだ。

以前は細かいメッシュデザインのホイールだったそうだが、手入れが大変だったことと、”リムがあり奥行きのあるデザインが好き”ということから”スポークデザイン”の方が良いのではと考えT7Rを選択した。ボディが派手な印象のためディスクカラーはあえて暗めな色に。結果的にディスク面が影になり、ただでさえ深いリムと相まって圧倒的な奥行き感だ。

タイヤはフロントにYOKOHAMA ADVAN Sport V105 245/35R19、リアには同ADVAN NEOVA AD09の285/35R19をセット。フェンダー下部から覗くタイヤパターンもやる気満々だ。

フロント側は、Z33純正のバンパーにURASのフロントリップを組み合わせる。サイドから中央にかけて反り上がる形状が重要なポイントだそうで、この形状のおかげでフロント中央の最低地上高が確保でき、フラットなデザインでは当たってしまいそうな踏切や立体駐車場なんかも、この車高で難なくクリアできるそうだ。

リアバンパーは先に紹介したワイドフェンダーに合わせてワンオフ加工を施されたamuse製

リアスポイラーは以前シンプルなダックテールタイプのものを装着していたそうだが、ワイド化に伴いバランスが取れるようGTウイングへと変更した。ノーマルの車にGTウイングを装着してもなかなかバランスを取るのは難しいが、ここまで手を加えた”カスタムカー”にはとてもよく似合う。

また、テールランプは発光時に”Z型”に点灯するという社外テールへと交換されている。

マフラーはamuseのフルチタンマフラー。以前は別の音量もそこそこ大きいマフラーだったそうだが、ご自身のスタイルにも合わせておとなしいものへと変更したのだとか。基本は静かで回した時にはチタンらしい高音を奏でるマフラーとのことで、オーナーの雰囲気に合った紳士的なアイテムだ。

「エンジンはノーマルなので...」と謙遜していたが、要所がボディ同色のオレンジに統一された美しいエンジンルームに仕上がっていた。

ボンネットダンパーを交換したり、クスコのタワーバーも土台部分をオレンジにしたりと、芸が細かい。タワーバーはあるのとないのではコーナー走行時の安定感が変わるとのことで、ドレスアップと性能を両立している。

幌は純正だとブラックのところを、バーガンディーへと変更。カラーの選択肢としてはブルーもあったそうだが、以前は内装を赤でまとめようと思っていたこともあってバーガンディーにしたのだとか。結果的に閉じた状態でもボディ全体の雰囲気を損なわずうまくハマっており、良い選択だったのではないかと筆者は感じる。

矢継ぎ早にここまでさまざまなカスタム内容を紹介してきたが、その手数の多さはよく伝わったと思う。

ボディカラーやワイドフェンダー、GTウイングなどのパーツもあって、見た目はかなり派手。でも全体のバランスは非常に美しい。

なぜなら、「オレンジxブラック」でまとめるというベースがあり、次に大きな面積を閉めている赤はオレンジと同じ暖色、そして差し色のブルーはマフラーのテール、フェンダーのビス、ホイールナットのチタンカラーと統一させ最小限の面積に抑えられている。

そのためこれほどの手数でもバランスが崩壊することなく、うまく積み重なって見事なカスタムカーとして完成するわけである。

パーツを積み重ねればなんでもいいわけでは決してなく、その1つ1つを吟味する必要があり、それらをまとめあげたkazunさんには拍手を送りたい。

今後はメンテナンスを中心に乗り続けていきたいとのこと。憧れが詰まった愛車とともにこれからも走り続けていただきたい1台だ。

スペック表

ホイール

  • WORK WORKEMOTION T7R
  • F:19x10.0J-25, R:19x11.5J-60(+15mmスペーサー)

タイヤ

  • F:YOKOHAMA ADVAN Sport V105 245/35R19
  • R:YOKOHAMA ADVAN NEOVA AD09 285/35R19

外装

  • ロケットバニー風特注制作フェンダー
  • URAS カーボンフロントリップ
  • URAS 3DGTウイング
  • amuse リアバンパー
  • ヘッドライトカバー
  • Zデールライトインナーブラック
  • 幌張替え

フェンダービスはチタン焼き青ビスで統一してます

外装はサンセットオレンジ&ブラックで合わせてます

内装

  • MOMO COMMANDO 2 RED

足回り

  • BLITZ DAMPER ZZ-R
  • CUSCO 強化タワーバー

吸排気

  • amuse R1 TITAN

ギャラリー

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