マフラーの錆はどうやって落とせばいいの?錆の落とし方を紹介します!

2019年07月20日

マフラーの錆はどうやって落とせばいいの?錆の落とし方を紹介します!

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クルマは外にあるため、常に風雨にさらされています。気が付いたら、マフラーに錆びが浮いてしまっている!なんてことにもなりかねません。そこで、今回はマフラーが錆びてしまった時の対処法、錆びの落とし方についてご紹介します。

そもそも錆がついてしまう原因って?

理屈とメカニズム

もともと、自然界に金属は錆びている状態でしか存在していません。それを工業製品として利用するために、高熱で炭素と還元することにより安定した製品にしているのです。この錆は元素記号で表現すると「Fe2O3」。つまり、鉄と酸素が結びついて酸化した状態が「錆」なのです。

鉄の表面に水分が付くと、酸素と反応を起こします。水は鉄から電子を取り込むことで「OH-陰イオン」へと変化します。と、同時に鉄からは電子が失われるため「Fe2+鉄イオン」に変化。ここから、さらに「Fe2+鉄イオン」は「Fe3+陽イオン」になり、「OH-陰イオン」を引き寄せることで「Fe(OH)3」となり、その後水分(H2O)がなくなると、酸化鉄として錆が残るというメカニズムです。

環境によっても錆は発生する

鉄と水分と酸素があれば錆はどこにでも発生しますが、これは周辺の環境にも大きく影響を受けます。温度もその一つです。気温が低い場所よりも、気温が高い場所の方が錆の進行は速くなります。そのため、冬よりも夏。寒い地域よりも、温暖な地域において錆の進行は速いのです。

また、寒い地域でも積雪の多い場所では、凍結防止剤や融雪剤の影響も深刻です。これらの主な成分は塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム。それらが撒かれている路面を走行すると、錆を誘発させる成分が付着することになります。沿岸地域では塩害も心配されます。波しぶきが風に乗って飛来するため、駐車しているだけでもクルマには塩分が付着してしまいます。

以上のことから、こういった地域にお住まいの方は、クルマに防錆を施しておく必要があるでしょう。

錆にも種類がある

金属に発生する錆には、実は3種類存在しています。これは、金属によって発生する錆びの色により見分けることが出来ます。

青錆

青錆は、緑青(緑青)とも呼ばれ、銅が酸化することで発生します。とはいっても、決して悪いものでもなく、着色や逆に腐食を防いだりする目的でわざと発生させるケースもあります。

赤錆

一般的に目にする機会が多く、マフラーに最も発生するのがこの赤錆です。他の錆に比べて比較的落としやすい錆ですが、進行が早く再発生しやすいという特徴があります。

黒錆

この黒錆は赤錆と同じく金属に発生する錆ですが、自然には発生しません。黒錆には強度があり、赤錆の発生を抑制したり鉄を保護する効果があります。そのため、良性な錆とも言われますが、その強度ゆえ落とすには強力な錆取り剤を使用する必要があります。

マフラーの錆の落とし方を紹介します!

手順1:錆を落とす

まず、マフラーを車体から取り外します。そのうえで、全体を細かくチェックしながらワイヤーブラシなどを使って磨いていきましょう。ドリルにワイヤーカップを装着して使ったり、グラインダーなどを使えば効率的に作業ができます。

この時、錆や鉄粉が飛ぶことがあるため、防塵マスクやゴーグルを使用するようにしましょう。錆は残っていると、そこからまた繁殖するガンのようなモノ。ここでしっかりと錆を落としておきましょう。

手順2:溶剤を使って錆を根絶やしにする

目に見える部分の錆を落としきったら、錆取りの溶剤を用いるとなおいいでしょう。塗装の前にマフラー全体に溶剤を塗り、錆が完全に変質してしまうまで放置します。その後、溶剤を落とし洗浄することで、錆の発生を予防することにも繋がります。

手順3:耐熱塗料を塗る

マフラー全体に耐熱塗料を塗布していきます。この時、塗料は一度に厚く塗ろうとせず、薄く何度も重ね塗りをするのがポイントです。特に、溶接してある箇所は錆が発生しやすいので、念入りに塗料を塗りましょう。ただし、あまりにも厚塗りしすぎると、塗料がひび割れを起こして、そこからまた錆が発生するので過度な厚塗りは避けましょう。塗料が乾燥したら、マフラーを車体に取り付けて完成となります。

マフラーの錆びの取り方を動画で確認しよう!

マフラーを取り外した後の処理より解説してくる動画です。マフラーも社外のステンレスマフラーなので、マフラーの錆落としを行おうと思っている方は参考にしてみてください。

マフラーの錆を放っておくと…。

マフラーに浮いた錆をそのままにしておくと腐食が進み、最悪の場合「穴」が空いてしまう可能性があります。この「穴」は車検にも影響を及ぼします。

車検では、排ガス検査や下回りの点検でマフラーの状態が正常かどうか検査します。この時、マフラーに穴が開いていると騒音に繋がるうえ、穴の箇所によっては健康に悪影響を及ぼす有毒ガスを車内に引き込んでしまう恐れがあるため、厳しい検査が行われます。一か所でも腐食による穴などが空いていると、それだけで排気漏れを指摘されて車検を通すことが出来ない可能性が出てくるのです。

錆取り剤の選び方

マフラーのサビ取り剤には、いくつかの種類があります。愛車のマフラーの錆び具合や形状、大きさに合わせて適したサビ取り剤をチョイスしましょう。

錆取り剤の種類

磨いて落とすタイプ

錆が浮いている部分を落とすタイプです。鉄、アルミ、ステンレス、スチールなど素材を選ばずに使えるため、錆取り剤の中でも人気が高いタイプです。

吹きかけて使うスプレータイプ

このタイプの錆取り剤は、手を汚さずに済むメリットがあります。軽度な錆ならば、吹きかけて放置しておくだけでもOK。頑固な錆の場合は、吹きかけた場所をブラシでしっかりと磨きましょう。

漬け置きタイプ

業務用の強力な錆取り剤に多く見られるタイプの錆取り剤です。液体になっているため、場所は取りますが錆が浮いている部品を漬けておくだけで錆を落とすことが出来ます。

プロに依頼する錆予防

DIYでも行うことができる錆落としですが、クルマの下回りの洗浄とともに防錆をしてくれるプロショップも多く存在しています。これは、カー用品チェーン店であるオートバックスなどでも施工してくれ、作業時間は15分~。料金は5400円~なっています。DIYに自身がない方や、作業スペースが確保できない方はプロへ依頼するのも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

マフラーはクルマのパーツの中でも比較的錆びやすい部分です。一度錆びてしまった箇所を放置していると、そこから腐食が進んでしまいます。腐食が進むと、見た目が悪くなるのはもちろんクルマ全体の劣化にも繋がりかねません。しかし、錆びは日ごろのこまめなメンテナンスで簡単に落とすことも、予防することもできます。細かい部分にまで気を付けて、愛車を長くキレイな状態に保ってあげましょう。