2019年07月01日 (更新:2020年08月07日)
長野県のイニD聖地!!碓氷峠を観光してみよう!
長野県と群馬県にまたがる碓氷峠は古くから観光地として有名ですが、人気漫画イニシャルDの舞台や、ドリキンこと土屋圭市氏のホームコースとしても知名度の高い峠です。車好きならワインディングロードに目が向きがちですが、観光地・景勝地としての碓氷峠にも着目してみましょう。
碓氷峠とは!
碓氷峠は(うすいとうげ)は、群馬県安中市から長野県軽井沢町へと抜ける国道18号線旧道。約11kmの区間に184個ものコーナーが密集する碓氷峠は、人気漫画イニシャルDで、佐藤真子&沙雪の操るシルエイティとのバトル舞台にもなった峠道であり、元レーシングドライバーでドリフトキングの名でおなじみの土屋圭市氏のルーツとなる場所でもあります。
標高約960メートルの峠道とはいえ高低差が少なく、車種を問わず走りやすい片側1車線のワインディングロード。しかし、そのコーナーのほとんどが、先の見えないブラインドコーナーであるうえ、低中速が連続するコーナーはトリッキーなレイアウトばかり。途中で曲率の変わるコーナーや、緩い中速コーナーから低速コーナーへと切り替わるS字カーブなどが数多く点在します。
C121とは?
イニシャルDで登場した「C121」というのは群馬県側から数えて121個目のコーナーのことを指します。C121は、長野県側からスタートすると、短めのストレートのあとに道幅が広くなるコーナーであり、再び狭くなる入り口は道路中央付近と路側帯にゼブラゾーン(導流帯)があるため、入り口は広くなっていますが、奥の方はもとの幅に戻るため視覚的に恐怖を感じるコーナーです。
碓氷峠は他の峠道と同じく、対向車線へはみ出す車や、小動物の飛び出し。また、車の他にオートバイや自転車、路上を歩く観光者も多いため走行には注意が必要です。
碓氷峠の所在地
碓氷峠は、群馬と長野の県境にある旧中山道の峠道。歴史が古く、古来から主要交通路として用いられてきました。避暑地として有名な軽井沢に近いため年中涼しく、特殊な気象条件により霧が発生しやすい地域です。南方に碓氷バイパス道路があるため、碓氷峠の交通量は少ないものの、周辺には観光地が広がり、碓氷峠自体も観光名所であるため、多くの観光客や観光バスが訪れます。
碓氷峠の見どころのひとつは旧鉄道跡。古い駅施設や、イギリス人技師を招いて設計された「めがね橋」は日本の重要文化財に指定される歴史的建造物。現在は廃線路上でレールバイクを走らせる試みが進められています。
峠だけじゃない!碓氷峠周辺の観光地
碓氷峠鉄道文化むら
旧碓氷線の歴史を今に伝える施設が「碓氷峠鉄道文化むら」。急傾斜を登るためのアプト式線路と、電気機関車が日本で初めて採用されたのが旧碓氷線であり、日本の鉄道の重要地点としての歴史を鉄道ファンから子どもまで楽しめるテーマパークです。
園内には、施設内を周回するイギリスWinson社製の蒸気機関車「あぷとくん」や、貴重な鉄道車両を30種類以上を展示。廃線を利用したトロッコ列車も運行しており、「 鉄道文化むら」と「碓氷峠の森交流館 天然温泉 峠の湯」間を往復しています。
営業時間
営業時間 9:00〜17:00(冬季は9:00〜16:30)
休園日 毎週火曜日・年末年始(火曜日が祝日の場合は翌日休園・8月は休園なし)
料金
一般区分 | 入園料 |
小学生以下 | 無料(保護者同伴) |
小学生 | 300円 |
中学生以上 | 500円 |
「碓氷峠鉄道文化むら」ファンクラブ会員 | 400円 |
団体区分(15名以上) | 入園料 |
小学生 | 240円 |
中学生以上 | 400円 |
碓氷峠の森交流館 天然温泉 峠の湯
横川駅とめがね橋の中間に位置する温泉施設「峠の湯」は、車はもちろん「碓氷峠鉄道文化むら」から出ているトロッコ列車でもアクセスすることができます。
あたりを一望できる和風と洋風と大浴場に加え、個室風呂もそなえる大型温泉施設。弱アルカリ性ナトリウム天然泉の優しいお湯が、トレッキング客やツーリング客の疲れを癒やします。
営業時間
営業時間 10:00~21:00(入館は20:30まで)
休館日 毎月第2・第4火曜日(休館日が祝日の場合は翌日)
入館料金
一般区分 | 3時間料金 | 6時間料金 | 終日料金 | 1時間延長 |
4歳未満 | 無料 | |||
4歳〜中学生未満 | 400円 | 800円 | 1,200円 | 150円 |
中学生以上 | 600円 | 1,100円 | 1,800円 | 200円 |
※15名以上の団体は、入館料金の合計から10%割引
峠の釜めし 本舗 おぎのや 本店
「おぎのや」が駅弁屋として創業したのは明治18年。碓氷線利用者にどのような駅弁が好まれるか訪ね歩いた結果生まれたのが「峠の釜めし」です。それ以来60年にわたってつくり続けられている伝統の味が碓氷峠の名物です。
自家製米の「コシヒカリ」を秘伝のダシで炊き上げ、やや濃い目の味付けでトッピングされる鶏肉・シイタケ・たけのこ・ゴボウ。そのほか、栗・杏子・香の物など全10種の厳選された具材を、益子焼の土釜で楽しむことができます。
営業時間
平日 10:00~16:00 土日祝日 9:00~16:00(季節により変動あり)
メニュー料金
メニュー | 料金 |
峠の釜めし | 1,080円 |
峠の釜めし定食 | 1,300円 |
かけそば・うどん | 600円 |
ざるそば・うどん | 700円 |
※一部を掲載
碓氷峠観光まとめ
区間距離あたりのコーナー数では日本一ともいわれる碓氷峠は、非常に走りごたえのあるドライブコースです。車通りが少なく、ヘッドライトの明かりで対向車が確認できる夜の峠道もドライビングが楽しめますが、碓氷峠は観光地巡りを兼ねた日中のドライビングもおすすめです。その際は、ドライビングマナーはもちろん、観光マナーもきちんと守り、誰もが楽しめる峠道にしていきましょう。