2019年06月19日 (更新:2023年01月18日)
高級セダンは中古が狙いめ!100万円で買えるセダン10選!
予算100万円で魅力的な車を購入したい・・・。できるだけ予算を抑えて車を購入したい人はたくさんいると思います。しかし、予算が少ないと購入できる車の幅が狭まるため、なかなか魅力的な車種にたどり着くことができませんよね。そんな人におすすめしたいのが中古セダンです。今回は予算100万円で購入できるおすすめ中古セダンを10車種ピックアップしました。
あえてのセダン!車の基本であるセダンの魅力とは?
昨今はクロスオーバーSUVが世界中で高い人気を博しています。クロスオーバーSUVの販売台数が向上するにつれて、その他のジャンルの車は台数が減少傾向にあります。セダンもそのひとつです。
しかし、いつの時代になってもセダンが車の基本であることに変わりはありません。そもそもセダンとは、ボンネットと前後2列の座席が備わった車内空間、車内空間と独立したトランクで構成されているボディタイプのことを指します。
走行性能や実用性、快適性など車に求められる基本性能を高い次元で両立していることが最大の特徴です。車の歴史はセダンと共にあります。現在では車のいちジャンルとして存在しているセダンですが、元々は自動車=セダンというイメージが強かったのです。
予算100万円で購入できるおすすめセダン10選!
今回は予算100万円で購入できるオススメセダンを10車種紹介したいと思います。高級車のイメージが強いセダンですが、ひと昔前のモデルであればリーズナブルな価格で中古車を購入することが可能です。
当時の新車販売価格で500万円を大きく上回るような高級セダンでも、中古車なら100万円以下で購入でき、コストパフォーマンスは抜群だと思います。これからカスタムベースとしてセダンの購入を検討している人はぜひ参考にしてください。
【トヨタ】セルシオ30系
まず最初に紹介するのは、トヨタが2000年から2006年にかけて製造及び販売を手がけていた30系セルシオ(3代目モデル)です。トヨタの最高級車であるセンチュリーに次ぐ、国産最高級セダンとして登場しました。
従来のセルシオは角ばったボディやヘッドライトなどが特徴的でしたが、30系セルシオは曲面を大きく多用することで優雅な印象を強調しています。当時としては質感の高いインテリアや最先端の装備を積極的に採用して人気を博していました。
高級セダンとしては販売台数が多かったこと、販売終了から13年が経過していることなどが関係して中古車市場での価格相場はとてもリーズナブルです。現在ではVIP系カスタムベースとして若者を中心に親しまれています。
価格とスペック
販売期間 | 2000年~2006年 |
---|---|
排気量 | 4,300cc |
駆動方式 | FR |
新車販売価格 | 約540万~800万円 |
中古販売価格(5万キロ以下・修復ナシ) | 約70万円 |
30系セルシオは4.3L V型8気筒DOHCエンジンを搭載しています。最高出力は当時の自主規制値である280馬力、最大トルクは43.8kgmというビッグトルクです。ハイパワーエンジンが圧倒的な快適性、特別感を演出してくれます。
駆動方式は高級セダンの証であるFR(後輪駆動)。約1,800kgという鈍重なボディですが、大排気量エンジンとFRによってストレスのない走行性能を実現しました。トランスミッションは5速ATもしくは6速ATを採用しています。
30系セルシオの当時の新車販売価格は約540万円から800万円です。2000年当時で約540万円からということは、2019年現在なら1000万円を優に超えるでしょう。そんな超高級セダンが中古車市場では約70万円という価格で販売されています。
独断と偏見!?おススメ度は?
30系セルシオは最終年式のモデルでも既に13年が経過しています。初期型のモデルならもう少しで20年です。そのため、経年劣化による故障や不具合があることを頭に入れた上で購入する必要があります。大排気量特有の維持費の高さもネックです。
しかし、それらを許容することができる人なら30系セルシオは本当におすすめ。約20年前の車とは思えない優雅なエクステリアや質感の高いインテリアが備わっています。盛り沢山の豪華装備は近年の車と比較しても遜色はなく、快適性が抜群です。
厚みのある塗装が施されているおかげで、年式の割にはボディの状態も悪くありません。30系セルシオの大柄なボディサイズは街中で強い存在感を放ってくれます。高級セダンとしての完成度が非常に高いため、購入後に後悔することはないはずです。
30系セルシオのおススメ度:★★★★☆
【トヨタ】180系クラウン
続いて紹介するのは、トヨタが2003年から2008年にかけて製造及び販売を手がけていた180系クラウン(12代目モデル)です。プラットフォームやエンジンなど、車を構成する主要コンポーネントが刷新されたことで、通称ゼロクラウンと呼ばれています。
180系クラウンは大きく分けて、上質感を追求した「ロイヤルサルーン」とスポーティーな印象を高めた「アスリート」の2種類が展開されました。ロイヤルサルーンの高級感も魅力的ですが、カスタムベースとして高い人気を集めているのはアスリートです。
12世代にわたって培われていたクラウンの保守的なイメージを、180系クラウンは大きく覆した革新的なモデルとして知られています。比較的年式も新しいため、まだまだ故障や不具合を気にすることなく乗ることができますよ。
価格とスペック
販売期間 | 2003年~2008年 |
---|---|
排気量 | 2,500cc~3,500cc |
駆動方式 | FR/4WD |
新車販売価格 | 約370万~500万円 |
中古販売価格(5万キロ以下・修復ナシ) | 約40万 |
180系クラウンは2.5L・3.0L・3.5Lの異なる排気量を採用したエンジンを搭載していて、バリエーションが非常に豊富です。すべてエンジンの種類はV型6気筒DOHCエンジンとなっており、スムーズなフィーリングを特徴としています。
駆動方式はFRが一般的ですが、4WDも用意されていたようです。トランスミッションは前期モデルの2.5Lエンジン仕様車が5速ATを採用。その他のモデルはすべて6速ATを採用しています。
180系クラウンの当時の新車販売価格は約370万円から500万円となっています。30系セルシオのように超高級セダンというわけではありませんが、一般的な車と比べると十分すぎるほどの上質感と快適性が備わっています。
独断と偏見!?おススメ度は?
180系クラウンは16年も前に発売したセダンでありながら、現代風のスタイリッシュなエクステリアデザインを採用しています。そのため、古臭い印象が全然ありません。徐々にカスタムを進めていけば、現行クラウン並みのカッコよさを実現することができるでしょう。
これから180系クラウンを購入するのであれば、最終年式に近い2006年式以降のモデルがオススメです。前オーナーがどれだけ大切に乗っていたかにもよりますが、比較的高年式のモデルを購入することで経年劣化による故障や不具合を防ぐことができます。
中古車市場ではロイヤルサルーンよりもアスリートの方が人気が高いため、価格相場もアスリートの方がやや高価です。特にこだわりのない人であれば、価格相場が安いロイヤルサルーンを購入した方が手軽に180系クラウンの魅力を味わえると思います。
おススメ度:★★★★☆
【日産】シーマF50型
続いて紹介するのは、日産が2001年から2010年にかけて製造及び販売を手がけていたF50シーマです。F50シーマは日産の最高級車であるプレジデントに次ぐ、ドライバーズカーとしてのフラッグシップセダンとして登場しました。
従来のシーマは直線基調のボディとレンズ類を大きな特徴としていましたが、F50シーマは全体的に丸みを帯びた上質感のあるエクステリアデザインを採用しています。その佇まいは本当に優雅で、日産のフラッグシップモデルに忙しいです。
競合車種であるセルシオの人気には及びませんでしたが、販売期間が9年と長いこともあって、中古車市場でたくさんのF50シーマが出回っています。そのため、リーズナブルな価格で圧倒的な上質感を堪能することができますよ。
価格とスペック
販売期間 | 2001年~2010年 |
---|---|
排気量 | 3,000cc/4,500cc |
駆動方式 | FR/4WD |
新車販売価格 | 約500万~800万円 |
中古販売価格(5万キロ以下・修復ナシ) | 約50万 |
F50シーマはグレードによって、3.0L V型6気筒ターボエンジンと4.5L V型8気筒直噴エンジンの2種類を使い分けています。どちらも一般的な車では堪能することのできないビッグトルクを実現しており、走行性能は非常に高いです。
駆動方式はFRもしくは4WDとなっています。初登場が2001年のセダンとしては、4WDの設定は珍しいです。降雪地域に住んでいて4WD車以外は購入できない、という人にとっては本当にありがたいですよね。
F50シーマの当時の新車販売価格は約500万円から800万円となっています。30系セルシオと同価格帯であることから、日産が誇る最高級車であったことが伝わってきます。そんな車の中古車が約30万円という価格で購入できるのはバーゲンセールです。
独断と偏見!?おススメ度は?
F50シーマは特徴的なバルカンヘッドライトや日本初のドアミラーウインカーなど、当時としては先進的な装備がふんだんに盛り込まれています。上質感を堪能できる快適装備も積極的に採用されていて、魅力的な高級セダンです。
F50シーマを購入する上で注意して欲しいところが年式です。F50シーマは約9年間にわたって販売されているため、最終年式であればたった9年前のモデルですか、初期型になると18年も前のモデルになってしまいます。
中古車市場では年式に関係なく全体的にリーズナブルな価格で販売されているため、F50シーマを購入する場合はできるだけ高年式の車両をチョイスしましょう。年式の古い車両は経年劣化による故障や不具合が心配です。
おススメ度:★★★☆☆
【BMW】3シリーズE90型
続いて紹介するのは、BMWが2005年から2012年にかけて製造及び販売を手掛けていたE90型3シリーズ(5代目モデル)です。世界戦略車としてのポジションを担うDセグメントセダンとして、良質かつスポーティーなエクステリアデザインを採用しています。
E90型3シリーズは日本人デザイナーがデザインしたことでも有名です。BMWが様々なレースシーンで培った技術やノウハウが積極的に投入されています。そのため、BMW車の中でも特に走行性能に秀でています。快適かつ楽しいドライブを満喫できるでしょう。
最終年式は約7年前と、比較的新しいモデルになりますが、初期型の登場は約14年前となっています。経年劣化による故障や不具合が懸念されるため、E93シリーズを購入するのであれば、2010年以降のモデルを購入した方が良いでしょう。
価格とスペック
販売期間 | 2005年~2012年 |
---|---|
排気量 | 1,600cc~3,000cc |
駆動方式 | FR/4WD |
新車販売価格 | 約430万~700万円 |
中古販売価格(5万キロ以下・修復ナシ) | 約50万円 |
E90型3シリーズには複数のパワートレインが設定されており、バリエーションは非常に多彩です。大排気量エンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルもありますが、100万円という予算で購入するのであれば小排気量の量販モデルが狙い目です。
駆動方式はFRと4WDが設定されていますが、BMWならではのきびきびとした走りを堪能したいのであればFRを選ぶべきだと思います。トランスミッションは7速DCT・6速AT・6MTの3種類をグレードによって使い分けているようです。
E90型3シリーズの当時の新車販売価格は約430万円から700万円となっています。ラインナップの中核を担うDセグメント車としては高価な価格設定です。ところが、比較的年式の新しい欧州車にも関わらず、中古販売価格は約70万円程度となっています。
独断と偏見!?おススメ度は?
E90型3シリーズはBMWの世界戦略車として登場したモデルです。そのため、セダンとしては非常に高い完成度を誇っています。Dセグメント車としては異例の上質感、特別感を堪能することができるでしょう。
欧州車であるにも関わらず、比較的リーズナブルな価格で販売されているところも大きなポイントのひとつです。ただし、国産車ではないというところがネックでもあります。上記でもお伝えしたように、E90型3シリーズは車としての基本を追求している完成度の高い車です。
しかし、日本車ほどの高い信頼性・部品の耐久性は残念ながら備わっていません。中古販売価格はリーズナブルですが、維持費はそれなりにかかってしまうものと思われます。それさえ許容できれば、E90型3シリーズは自信を持っておすすめできるセダンです。
おススメ度:★★☆☆☆
【日産】グロリアY34型
続いて紹介するのは、日産が1999年から2004年にかけて製造及び販売を手がけていたY34型グロリア(11代目)です。グロリアはフラッグシップセダンのシーマとミドルサイズセダンのスカイラインの中間を担う上級セダンとして登場しました。
走りのポテンシャルを追求しているスカイラインに対し、グロリアはセダンの本質である走行性能・実用性・快適性をバランス良く調和させています。また、高級車としての品格が漂うプレミアムセダンとしての魅力も兼ね備えていました。
姉妹車としてY34型セドリックが存在していますが、基本的なスペック自体に変わりはありません。優雅な印象を表現しているセドリックに対し、グロリアはスポーティーな印象を高めていますが、どちらもほぼ同じ車種なので好みで選ぶと良いでしょう。
価格とスペック
販売期間 | 1999年~2004年 |
---|---|
排気量 | 2,500cc~3,000cc |
駆動方式 | FR/4WD |
新車販売価格 | 約300万~550万円 |
中古販売価格(5万キロ以下・修復ナシ) | 約60万(2019年06月19日現在) |
Y34型グロリアには複数のパワートレインが設定されています。大きく分けると、2.5L~3.0L V型6気筒エンジンと2.5L直列6気筒ターボエンジンの2種類です。3.0L V型6気筒エンジンにはターボチャージャーを採用しているモデルも存在しています。
全体的にエンジンスペックが高いため、どれを選んでもスポーティーかつ上質な走りを満喫することができるでしょう。駆動方式はセダンの定番であるFRだけでなく、4WDも設定されています。4WDに関しては中古車市場での流通台数があまり多くありません。
トランスミッションは4速ATと当時のセダンとしては珍しいエクストロイドCVTが設定されていました。新車販売価格は約300万円から550万円と、大衆セダンの中では高価な部類に入ります。それが現在の中古車市場では約30万円程度と、お値打ちな価格設定です。
独断と偏見!?おススメ度は?
Y34型グロリアは全体的に角張ったエクステリアデザインを採用しています。これは2000年以降に登場したセダンに用いられているテイストとは異なるものです。曲線美を追求した近年のセダンとはひと味異なる魅力的なスタイリングに仕上がっています。
インテリアのデザインや質感に関しては、約20年前の車とは思えない上質な仕上がりです。中古車市場での価格も底値となっているため、エクステリアやインテリアが気に入ったのであれば購入して後悔することはないと思います。
ただし、最終年式のモデルでも既に15年が経過しているため、経年劣化による故障や不具合が心配です。また、エクストロイドCVT搭載車は 故障が多い上に修理費が高額なので、Y34型グロリアを購入する際はエクストロイドCVT搭載車を避けるようにしましょう。
おススメ度:★★☆☆☆
【トヨタ】アリスト160系
続いて紹介するのは、トヨタが1997年から2005年にかけて製造及び販売を手がけていた160系アリスト(2代目モデル)です。初代アリストはクラウンマジェスタと姉妹車関係にありましたが、160系アリストは新規のプラットフォームを使って開発されています。
160系アリストは高級セダンとしての上質感をそのままに、走行性能を高めたモデルです。初代アリストに搭載されていたV8エンジンは廃止されましたが、その代わりに3.0L直列6気筒ツインターボエンジンが新たに追加されています。
楕円系をモチーフとした大柄なボディやフロントマスクが個性的で、当時のセダンの中でも異彩を放っていました。スポーツセダンとラグジュアリーセダンの魅力を併せ持っている160系アリストは、カスタムベースとして若者を中心に親しまれています。
販売期間 | 1997年~2005年 |
---|---|
排気量 | 3,000cc |
駆動方式 | FR |
新車販売価格 | 約350万~480万円 |
中古販売価格(5万キロ以下・修復ナシ) | 約80万円 |
160系アリストは3.0L直列6気筒エンジンを全グレードに搭載しています。ベースモデルは自然吸気エンジンとなっており、最高出力は230馬力です。上級グレードはツインターボエンジンとなっていて、当時の自主規制値である280馬力の最高出力を叩き出します。
駆動方式はFRで、ハイパフォーマンスなエンジンも相まって、重厚感のあるセダンとは思えない過激な走りを期待できるでしょう。トランスミッションは4速ATもしくは5速ATと、グレードによって使い分けているようです。
160系アリストの当時の新車販売価格は約350万円から480万円と、大衆セダンとしては高価な価格設定でした。そんな160系アリストも現在の中古車市場では約60万円程度で購入することができます。上質感と走りを両立した車が欲しい人にオススメです。
独断と偏見!?おススメ度は?
160系アリストの最大の魅力は、優雅な印象のある高級セダンでありながらスポーツセダンとしての資質が備わっていることでしょう。近年はラグジュアリーセダンとしての需要より、スポーツセダンとして購入している人が多い傾向にあります。
160系アリストの心臓である2JZ-GTE型エンジンは、トヨタのGTカーである80系スープラと同じものです。ミドルサイズセダンというだけあって車両重量は大きいですが、それでも優れた走行性能を発揮してくれます。
個性的なスタイリングを気に入りさえすれば、購入しても一切後悔しないセダンに仕上がっていますが、唯一のネックが年式の古さです。特に初期型は発売してからすでに22年が経過しているため、経年劣化による故障や不具合の頻発が考えられます。
おススメ度:★★★☆☆
【レクサス】IS 20系
続いて紹介するのは、レクサスが2005年から2013年にかけて製造及び販売を手がけていた20系ISです。20系ISはレクサスブランドのエントリーモデルを担う存在として登場しました。トヨタがかつて販売していたアルテッツァの後継モデルになります。
高級車ブランドのレクサスから販売されているだけあって、そのスポーティーな佇まいと上質なインテリアはDセグメントセダンの領域を大幅に超えています。車としての基本性能に関しても、当時の競合車種であるE90型3シリーズに肉薄するレベルです。
近年のレクサスのアイデンティティであるスピンドルグリルは採用されていませんが、乗ったらすぐにわかる走りの良さとラグジュアリー感はまさにレクサス車。日本を誇る高級ブランドの車種なので、ステータス性もバッチリです。
価格とスペック
販売期間 | 2005年~2013年 |
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排気量 | 2,500cc~3,500cc |
駆動方式 | FR/AWD |
新車販売価格 | 約390万~540万円 |
中古販売価格(5万キロ以下・修復ナシ) | 約80万(2019年06月19日現在) |
20系ISは様々なパワートレインが設定されています。エンジンの種類はすべてV型6気筒自然吸気エンジンとなっていますが、グレードによって2.5L・3.0L・3.5Lと、異なる排気量が展開されているようです。
ディーゼルエンジンを搭載したモデルも有りますが、こちらに関しては日本市場で展開されていません。同様に、トランスミッションも6速ATと6速MTの2種類が設定されているものの、日本市場に投入されているのは6速AT仕様車だけです。
20系ISの当時の新車販売価格は約390万円から540万円となっています。レクサスブランドとはいっても、あくまでコンパクトなエントリーセダンとして展開されているため、価格はそれほど高くありません。中古車市場での販売価格は約60万円程度です。
独断と偏見!?おススメ度は?
20系ISは今回ピックアップしているセダンの中でも比較的高年式なモデルとなっています。最終年式であれば発売から6年しか経過していないため、経年劣化による故障や不具合を心配することなく乗ることができるでしょう。
ただし、20系ISの高年式車両はまだまだ高値で取引されており、100万円以下で購入できる車両はほぼ存在しないという状況です。そのため、20系ISを予算100万円で購入するとなると、発売から10年以上が経過している初期型が現実的な選択になります。
とはいえ、レクサスのエントリーセダンである20系ISは信頼性が非常に高く、前オーナーがきちんとメンテナンスしていれば故障や不具合の心配は少ないです。エクステリアデザインも近代的なため、自信を持っておすすめできる手段となっています。
おススメ度:★★★★☆
【日産】プレジデント JG50型
続いて紹介するのは、日産が1990年から2002年にかけて製造及び販売を手がけていたJG50型プレジデントです。トヨタ・センチュリーのように日産を代表するショーファードリブンカーとして登場しました。
公用車や社用車としての使用を想定した最高級セダンです。位置づけとしては、シーマよりもさらに上のフラッグシップモデルになります。直線基調のエクステリアデザインを採用しているJG50型プレジデントは非常に貫禄があり、現代のセダンにはない魅力が備わっています。
JG50型プレジデントはショーファードリブンカーなので、後部座席の居住性・快適性を大きく重視しました。3,030mmというロングホイールベース設計もそのためです。そんな超高級車であるJG50型プレジデントでさえも中古車市場では安価な価格で販売されています。
価格とスペック
販売期間 | 1990年~2002年 |
---|---|
排気量 | 4,500cc |
駆動方式 | FR |
新車販売価格 | 約700万~900万円 |
中古販売価格(15万キロ以下・修復ナシ) | 約100万(2019年06月19日現在) |
JG50型プレジデントが搭載しているエンジンは4.5L V型8気筒自然吸気エンジンです。大排気量エンジンが叩き出すビッグトルクが鈍重なボディを押し出してくれます。パワー感は非常にありますが、後部座席の快適性を考慮して車内はいたって静かです。
駆動方式はスポーツカーもしくは高級車の特権であるFRを採用しています。トランスミッションは4ATです。近年のセダンのトランスミッションに比べるとやや物足りない印象はありますが、快適性を損なうことのないように変速ショックに抑えています。
JG50型プレジデントの当時の新車販売価格は約700万円から900万円です。1990年代の車であるにも関わらず1,000万円に近い車両価格ということで、JG50型プレジデントが日本を誇る最高級車であったことを改めて感じさせてくれます。
独断と偏見!?おススメ度は?
JG50型プレジデントは、最終年式のモデルでもすでに17年が経過しています。初期型になると約30年近く前のモデルになるため、経年劣化による故障や不具合が心配です。いくら品質の高い最高級車でも17年の年月が経過しているとなると、車両自体の劣化も激しいでしょう。
年式はもはや旧車と言っても過言ではないところに差し掛かっているため、JG50型プレジデントこれから維持していくなら覚悟が必要になります。部品供給の問題もネックになるでしょう。それを許容することができるなら、JG50型プレジデントは本当に良い車です。
直線基調のボディとスクエアのフロントマスクは昨今のセダンにはない風格があり、存在感があります。中古車市場での販売価格も約50万円程度ととてもリーズナブルなので、予算の残りをこれから発生するであろう修理代や部品代に回すことが可能です。
おススメ度:★★☆☆☆
【トヨタ】マークX 130系
続いて紹介するのは、トヨタが2009年から製造及び販売を手がけている130系マークXです。トヨタの名車であるマークIIの後継車種として登場した大衆セダンになります。100万円の予算で購入できるのは130系マークXの前期モデルです。
130系マークXは今回ピックアップしたセダン10車種の中で、最も年式が新しいモデルです。130系マークX後期に至っては、現在でも販売が継続されています。そのため、経年劣化による故障や不具合はまだまだ心配ありません。
マイナーチェンジによってデザインにやや変更はありましたが、全体的なボディラインやシャープなフロントマスクは十分に近代的。現在でも通用するデザインとなっています。設計が新しいので衝突安全性などに優れており、自信を持っておすすめできる車種です。
価格とスペック
販売期間 | 2009年~2012年 |
---|---|
排気量 | 2,500cc~3,500cc |
駆動方式 | FR/4WD |
新車販売価格 | 約240万~380万円 |
中古販売価格(5万キロ以下・修復ナシ) | 約60万(2019年06月19日現在) |
130系マークX(前期モデル)には2種類のパワートレインが設定されていました。ベースモデルに搭載されていたエンジンが2.5L V型6気筒エンジン、上級モデルに搭載されていたエンジンが3.5L V型6気筒エンジンです。
駆動方式はFRと4WDが設定されていました。4WDに関しては2.5Lエンジン仕様車のみの設定ですが、4WD自体の設定がないよりはまだマシです。トランスミッションは6速AT(6-Super ECT)を全グレード共通で採用しています。
130系マークX(前期モデル)の新車販売価格は約240万円から380万円です。上質かつスポーティーなスタイリングを実現していながらも、あくまで大衆セダンなので、今回紹介しているセダン10車種の中でも最もリーズナブルな価格で販売されていました。
独断と偏見!?おススメ度は?
130系マークXは大衆セダンですが、それでも一般的な車よりは高い上質感と快適性が備わっています。それでいて、スポーティーな走りも堪能できる魅力的な車種です。エクステリアやインテリアのデザインも近代的で古臭い印象はありません。
3.5Lエンジン仕様車に関しては最高出力318馬力、最大トルク38.7kgmと、今回紹介しているセダンの中でもトップクラスのエンジンスペックを誇っています。時には優雅に、時にはハイペースに、そんな走りを楽しむことができますよ。
130系マークX(前期モデル)の販売期間は2009年から2012年の3年間です。中古車市場での流通台数は少なくありませんが、高年式のモデルは予算の100万円をオーバーしてしまう可能性があります。そのため、初期型のモデルが狙い目です。
おススメ度:★★★☆☆
【トヨタ】ヴェロッサ
最後に紹介するのはトヨタが2001年から2004年にかけて製造及び販売を手がけていたヴェロッサです。ヴェロッサはトヨタがかつて販売していたマークIIの姉妹者である、チェイサーとクレスタの後継車種として登場しました。
マークⅡ3兄弟の中でもクレスタは高級感を、チェイサーはスポーティーさを追求しており、それぞれキャラクターが異なっています。ヴェロッサはそんな2車種の特徴を高い次元で両立して、さらなる魅力の向上を目指しました。
れまでのマークⅡ3兄弟のエクステリアは保守的なイメージが強かったですが、ヴェロッサは独創的なエクステリアを採用しています。個性の強いエクステリアが災いして販売台数は伸び悩んだものの、現在では隠れた名車として人気を博しているようです。
価格とスペック
販売期間 | 2001年~2004年 |
---|---|
排気量 | 2,000cc~2,500cc |
駆動方式 | FR/4WD |
新車販売価格 | 約230万~340万円 |
中古販売価格(5万キロ以下・修復ナシ) | 約60万円 |
ヴェロッサには3種類のパワートレインが設定されています。エンジンはすべて直列6気筒エンジンを搭載していて、排気量は2.0Lと2.5Lの2種類です。最上級グレードは2.5L直列6気筒ターボエンジンを搭載しており、最高出力280馬力を叩き出します。
駆動方式はFRと4WDの2種類が設定されていました。トランスミッションは4速AT、5速AT、5速MTの3種類をグレードによって使い分けています。大衆セダンでありながら高出力エンジンと5速MTを搭載していたので、スポーツカー需要も満たしているようです。
ヴェロッサの当時の新車販売価格は約230万円から340万円となっています。大衆セダンとしてふさわしいリーズナブルな価格帯です。近年は再評価されつつあり、一部グレードは中古価格が高騰していますが、それ以外のグレードは依然として安値を推移しています。
独断と偏見!?おススメ度は?
ヴェロッサは販売当時のトヨタのラインナップとしてはマイナー車にあたるため、中古車市場での流通台数はあまり多くありません。それでもグレードや年式を考慮しなければ、状態の良い車両を約40万円程度で購入することができます。
ヴェロッサ特有の個性が際立ったスタイリングに惹かれる人も少なくはありません。大衆セダンとしてはインテリアも上品です。良くも悪くも人を選ぶセダンではありますが、エクステリアデザインさえ許容できれば一切問題のないセダンとなっています。
ただし、ヴェロッサの販売期間は2001年から2004年です。最終年式でも15年が経過しているため、経年劣化による故障や不具合が懸念されます。そのうえ当時は人気がなかったため、高年式車がほとんど流通していません。車両選びには注意しましょう。
おススメ度:★★★☆☆
まとめ
今回は100万円の予算で購入できるおすすめ中古セダンを10車種紹介しましたが、いかがだったでしょうか。100万円という予算で購入できる新車は一部の軽自動車に限られますが、中古車であればかつて日本の最高級セダンでさえも購入することができます。
高級車ならではの優れた快適性や特別感をぜひとも味わってみてください。100万円を下回る中古セダンでも、高級車の雰囲気をしっかりと堪能することはできます。
あえて50万円前後で車両を購入して、残りの予算でカスタムを施すというのも面白いかもしれません。今回ピックアップした10車種は2019年現在も人気を博しているセダンばかりなので、カッコいいカスタムを施すことで注目を集めることができるでしょう。