鳥や翼をモチーフにしているエンブレムの車を紹介! | CARTUNEマガジン
鳥や翼をモチーフにしているエンブレムの車を紹介!

2019年06月08日 (更新:2021年08月27日)

鳥や翼をモチーフにしているエンブレムの車を紹介!

鳥や翼をモチーフにしたエンブレムの車はどこのメーカーなのでしょうか?街やネットで見かけたそんな疑問を解決!この記事では 鳥や翼のモチーフのエンブレムについて紹介しています!

鳥のエンブレムの日本車を紹介

日本車では、同じメーカーでも車種ごとに異なるエンブレムが使われている場合があります。トヨタがその最たる例です。このうち鳥や翼をモチーフにしたエンブレムにはハリアーとセンチュリーがあります。

トヨタ・ハリアー

naokiさんのハリアーZSU60Wサスペンションの画像
naokiさんのハリアーZSU60Wサスペンションの画像

トヨタ・ハリアーは1997年にデビューした5ドアクロスオーバーです。こちらの車種オリジナルエンブレムはチュウヒ (宙飛) というタカ目タカ科の鳥の一種です。英名が ”Eastern Marsh Harrier” で、まさにハリアーの名前の由来となっています。

チュウヒはロシア、中国、サハリンなどで生まれ、冬には東南アジアに渡ります。日本国内でも少数ながら繁殖しており、その多くは本州以南に渡り鳥として冬にやってきます。ネズミや小鳥、魚などを捕まえエサにする肉食の鳥です。

ハリアーは同クラスのクロスオーバーでも引けを取らないワイルドな風貌なので、名前や肉食鳥のエンブレムも頷けるでしょう。

トヨタ・センチュリー

つっつーRさんのISの画像
つっつーRさんのISの画像

トヨタ・センチュリーは1967年のデビュー以来、半世紀にもわたり高級セダンとして現役を続けている大御所です。名前の由来はトヨタ自動車を創業した豊田佐吉の生誕100周年を記念し、1世紀 (Century) 100年から連想されました。

こちらには2代目以降、トヨタ自動車のコーポレートエンブレムは使われておらず、鳳凰のエンブレムがあしらわれています。鳳凰は中国の古典より伝わる伝説の鳥です。5色の羽を持ち、体の前方が麒麟で後方は鹿、くちばしは鶏、あごが燕、首が蛇、しっぽは魚に似ているといわれています。

トヨタの最高級車としての風格を象徴するエンブレムとして鳳凰が採用されたといわれています。

翼のエンブレムの外車を紹介

外国のメーカーにも、エンブレムに翼・羽をあしらったものがあります。代表的なメーカーや車種を5つ紹介します。

ベントレー

nyさんのコンチネンタルフライングスパーの画像
nyさんのコンチネンタルフライングスパーの画像

イギリスの高級車メーカーであるベントレーは、1919年にロンドンで設立されました。フライングスパー、ミュルサンヌなどの高級セダンが目玉で、最近ではクーペであるコンチネンタルのレーシング化、SUVのベンテイガの誕生でも話題になりました。

エンブレムは頭文字の「B」を囲った丸に立派な翼が生えたようなもので、「ウイングドB」といわれます。これはベントレーを設立したW・O・ベントレー氏が元来飛行機のエンジン製作を手がけていたことに由来します。

自動車メーカーの創設者の前職が飛行機関係だったことはよくあるそうです。ベントレーはエンブレムに翼を使用していますが、ハリアーやセンチュリーのように特定の生物をモチーフにしているわけではありません。

アストンマーチン

スーパーカーホリックさんのDB11 クーペの画像
スーパーカーホリックさんのDB11 クーペの画像

イギリスの高級車メーカーですが、こちらはヴァンテージ、ヴァンキッシュなどのスポーツカーが中心です。007シリーズでもアストンマーチンがボンドカーに採用されるなど、映画マニアにもおなじみです。

アストンマーチンのエンブレムも翼に見えますが、実際はスカラベという甲虫の羽です。 別名フンコロガシともいわれ、エジプトでは神聖な生き物として崇拝されていました。

スカラベの体はダークグリーンで、アストンマーチンの市販車やレースカーもダークグリーンがよく使われています。現在アストンマーチンが使っているエンブレムは9代目で、スカラベの羽があしらわれたのは2代目からです。

以上のことからアストンマーチンのエンブレムは鳥の翼のように見えるのですがスカラベという甲虫の羽がモチーフになっています。

ミニ

うんなーさんのミニクーパーSエンブレムの画像
うんなーさんのミニクーパーSエンブレムの画像

ミニは「ホットハッチ」といわれるコンパクトカーでおなじみのメーカーです。1959年にイギリスの当時の国営企業「ブリティッシュ・モーター・コーポレーション」から誕生しました。

「ローバー・ミニ」「ミニ・クーパー」という名称で長年親しまれ、1994年にはBMWの傘下ブランドとして生まれ変わりました。2019年は生誕60周年を迎えます。

現在のミニのエンブレムは「MINI」という黒背景に刻まれた文字が丸で囲まれ、翼が生えたシンプルなデザインです。この翼は特定の生き物をモチーフとしたわけではなく、敏捷性の優れたミニに活発なイメージを重ね合わせた表現とされています。

モーガン

な8さんのアクティトラックの画像
な8さんのアクティトラックの画像

モーガンはイギリスのスポーツカーメーカーで、1913年に設立されました。現在も長いボンネットを生かしたクラシカルなデザインの車を生産しています。日本でもモーガンカーズジャパンという正規ディーラーがあります。

モーガンのエンブレムにも丸を中心に優雅な翼が生えており、中心の「MORGAN」の文字は両端が少しはみ出しています。エンブレムの翼はコウノトリに由来します。アルバート・ポールというパイロットがモーガンを飛行機と重ね合わせ、生き物の鳥の翼をデザインしたエンブレムを発案したそうです。

エンブレムの翼はコウノトリに由来します。アルバート・ポールというパイロットがモーガンを飛行機と重ね合わせ、生き物の鳥の翼をデザインしたエンブレムを発案したそうです。

ハリアーのタカ系の鳥に由来したエンブレムとは違い、コウノトリがモデルという事実にイギリス特有の気品が感じられます。

シボレー・コルベット

Mizukiさんのコルベット クーペの画像
Mizukiさんのコルベット クーペの画像

シボレーはアメリカの自動車メーカー「ゼネラルモーターズ (GM) 」が展開するブランドのひとつです。その代表車種がコルベットです。コルベットのエンブレムは翼のような形をしていますが「クロスフラッグ」という形で、翼や羽ではありません。

2005年に発売されたC6以降のモデルで旗同士が交差せず重なっているだけになったため、翼のように見えるようになりました。

右側の赤いフラッグがシボレー本来のエンブレムであるボウタイ (蝶ネクタイの一種) 、奥側に見えるのがユリの紋章です。また左側はチェッカーフラッグのようにもみえますが断定はできていません。コルベットがアメリカのレースで活躍していることからその様に考えられています。

まとめ

この記事では鳥や翼のエンブレムを使ったメーカーや車種を紹介しました。空を飛ぶ鳥のイメージを車の走る姿にスピード感や高貴なイメージを重ね合わせ、エンブレムに採用されているように思えます。

本記事で紹介したものに限らず、どの車のエンブレムにも携わった人々の願いが形となって現れています。エンブレムからその車の奥深さを知るのも面白いのではないでしょうか?

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