ブレーキホースはどのような役割を果たしているのか

2019年06月06日

ブレーキホースはどのような役割を果たしているのか

labelブレーキ labelブレーキホース

エンジンルームを開けなければ確認できず、普段は目にすることのないブレーキホースですが運転にはとても重要な役割を担っています。そこで今回は、ブレーキホースがどんな部品で交換にはどれくらいの費用がかかるのかをご紹介します。

ブレーキホースの役割・構造

まずはブレーキホースの役割と構造についてご紹介します。ブレーキホースがあるからこそブレーキペダルを踏むだけで重い車体を止めることができるのです。どれだけ重要なパーツかを理解するためにも、しっかり役割と構造について知っておきましょう。

役割

ブレーキを踏むと圧力がかかり、キャリパーに設置されたピストンが動くことでパッドが押さえつけられて回転しているローターにブレーキがかかります。数十km/hで走る車を止めるのですから、相当な力が必要です。この注射器のような構造の筒の部分がブレーキホースです。

ブレーキホース内に入っているブレーキフルードに上から圧力がかかりますが、ブレーキを踏む度にブレーキホースは圧力が分散するのを押さえているのです。ブレーキフルードにかかった油圧をしっかりキャリパーへ伝えている重要な部品なのですね!

構造

それでは、そんな圧力に耐えられるブレーキホースが一体どのような構造になっているかをご紹介します。純正であれば、数種類のゴムが重なり合ってできているのがブレーキホースです。

内管ゴム、下糸層、中間ゴム、上糸層、外皮ゴムに分けられますが、全てゴムの種類が違います。例えばブレーキフルードが直接接する内管ゴムはニトリルゴムというゴムが使用されています。

耐油性、耐摩耗性、引き裂き強度に優れた素材ですので、強い圧力のかかるブレーキフルードに直接触れていても耐えうる素材なのです。その上には力を分散させるためのゴムが配置されていますので、何度もブレーキを踏んでも引きちぎれないわけですね。

ブレーキホースの種類

重要な部品であるブレーキホースですが、大きく分けるとゴム製とメッシュ製に分けることができます。見た目も重要ですが、性能の違いもあります。もし交換するのであれば、その特性によって選択することが望ましいでしょう。

ゴム製

純正でついているブレーキホースは基本的にゴム製です。メッシュ製と比較すると、破損する可能性が低いです。ゴムなので突然破裂することは少なく、ゴムが膨張することで徐々にブレーキの効きが悪くなってきます。

先ほどご紹介した通り、何層にも分かれているので内管層のゴムが破損した場合にも耐久性はないものの他の層でカバーしますので突然ブレーキが効かなくなるということはないということですね。

メッシュ製

メッシュ製は、テフロンと呼ばれるゴムと金属の中間のような素材でできたチューブの周りを金属で包んだブレーキホースです。ゴム製は若干膨張するのでブレーキフィーリングも「グニャッ」とした感覚がありますが、メッシュ製は膨張しないのでぴったり効きます。

さらに耐久性もゴム製よりも優れています。しかし、テフロンのチューブが破損してしまうと一気にブレーキが効かなくなります。さらに値段が高価です。金属部分がステンレス製とメッシュ製があるのですが、錆びにくいステンレスはさらに高価です。

日常生活で使用する分にはゴム製で充分ですが、もしサーキットなどを走行する機会がある場合など、モータースポーツ用に車を仕上げたいのであればメッシュ製もお勧めです。

ブレーキホースの交換時期

純正のゴム製ブレーキホースであれば、5万kmが交換時期だと言われています。しかし、使用状況により大きく異なりますので点検などで見てもらうほうが望ましいでしょう。日常的にそこまでブレーキを踏まない人と、フルブレーキングを頻繁行なっている人ではブレーキホースへの負担が違います。

また、何かの拍子に傷がついてしまい破損しているということも考えられます。ブレーキフィーリングに異常を感じた場合はすぐに信頼できる工場で点検してもらうことをお勧めします。

交換にかかる費用

それでは、部品代はいくらくらいかかるのでしょうか?命に関わるパーツなので、できれば工賃を払って整備してもらったほうが良いです。ブレーキホース交換を自分で行う場合はブレーキフルードのエア抜きも必要になりますので、一人で行うのは難しいということもあります。それでは、費用をご紹介します。

部品代

ブレーキホースは純正であれば3,000円程度で購入することが可能です。メッシュ製のアルミであれば1万円弱、ステンレス製は高価なものであれば3万円程度です。ステンレス製であれば純正の10倍するのですね。

また、ブレーキフルードも入れるフルードによって異なります。1000円未満のものもあれば5000円を超えるものもあるので用途によって購入することをお勧めします。

工賃

工賃は車種により異なりますが、基本的には一箇所5000円くらいのようです。左右であれば二箇所分必要です。高いように感じるかもしれませんが、ブレーキは最も大切なパーツですので、プロにお願いするほうが良いですね!

まとめ

エンジンは壊れても周囲に迷惑をかけることは少ないですが、ブレーキの故障は迷惑がかかるだけではなく、命の危険もあります。たくさんの部品で構成されているブレーキですが、その中でもブレーキホースは忘れがちです。しっかり点検し、安全な状態で車を運転しましょう!