2019年06月06日 (更新:2024年08月19日)
ホーンの交換方法! 必要工具を紹介!
普段は目立つことのないホーンですが、車検に通す時には検査項目に入るくらい大切なパーツです。純正のままでも良いですが、社外品に交換されたい方もいらっしゃるでしょう。そんな方のために、ホーンの交換方法をご紹介します。
ホーンの交換に必要なモノ
ホーンを鳴らす場面で、純正よりも上質な音にしたいと考える方も多いと思います。ホーンであれば自分で交換することも難しくありません。それでは、全く工具のない状態でホーンを交換するために必要な道具を揃えるといくらかかるのかをご紹介していきます。
まずは必要な工具を揃えていきましょう。車種により必要な工具は若干変わりますが、基本的にはドライバー、メガネレンチ、テスターがあれば作業は可能です。
おすすめの工具と交えながら必要な工具の詳細を紹介していきます。
おすすめ工具紹介
ドライバー
ホーンを交換する際に、そのままの状態でもホーンを取り外すことが可能であれば不要になります。しかし、ホーンの後ろにはラジエターが設置されていることが多く、ラジエターは簡単に破損してしまうため作業スペースを取るためにグリルを外さなければいけません。
車種によってボルトで固定されているものもありますが、ドライバーで固定されている車種が多いため、ドライバーを準備すると良いでしょう。今後のことを考えると精密さに優れたドライバーを購入することをお勧めしますが、グリル交換であればそこまで強くネジが締まっていないため、100円で売られているドライバーでも可能です。アマゾンにもお買い得なドライバーがありますので、是非そちらも検討してみて下さい。
ベッセル クリスタライン 普通ドライバー +2×100 6300
メガネレンチ
ホーンは10mmのボルトで固定されているものがほとんどですので、10mmのメガネレンチを用意しましょう。車種によって異なることもありますので、メガネレンチはセットで購入した方が安心ですし、今後も使用できます。
TONE コンビネーションスパナセット
このように、セットで購入するのであれば少し高いものを購入しておけば一生モノとして使用できます。高いということは、それだけ精度に自信があるのです。しかし、そこまでの物は必要ないと考える方にとっては、価格が安いものでも注意して扱えば作業するのに問題はありません。
テスター
ホーンには2種類のコントロール方法があります。ホーンを作動させる際に、プラスコントロールであればホーンボタンを押すと電流が流れて鳴る仕組みです。マイナスコントロールであれば、配線が繋がることでアースが繋がり鳴る仕組みです。
ホーンから配線が一本しか出ていない場合はホーンを止めている金具がアースの役割を果たしているのでプラスコントロールですが、二本出ている場合はプラスとマイナスどちらかわかりません。
とりあえず配線を繋いでみて動作確認するのも良いですが、マイナスコントロール車にプラスコントロールの配線を繋ぐとホーンが鳴り続けてしまいます。そこで確認するのがテスターです。
プラス配線にテスターを繋いで反応すればマイナスコントロール、反応しなければプラスコントロールですので、ホーンを交換する前に確認したい方は揃えておくと良いですね。高いものは高いですが、2,000円前後で購入できるものもありますので、参考にしてみてください。
オーム電機 TST-KJ830 [デジタルテスター 普及型]
ワイヤーストリッパー
あったほうが良いパーツとして、ワイヤーストリッパーがあります。配線のビニール部分を剥き、導線部分を出す際に使用します。配線のギボシをつける時などは必須アイテムです。なくてもビニールだけ剥がすことはできますが、とても面倒です。
初代ファミリーコンピューターをテレビに設置したことがある方ならお分かりかと思いますが、思った通りにビニールが剥けてくれません。現在は配線を操作することも少なくなりましたが、一家に一つあると便利です。
TONE オートワイヤーストリッパー
電装部品
ホーンを社外品に交換するために、リレーを準備しましょう。そのまま純正の配線を利用して交換しても使用できますが、社外ホーンは純正と比較しても消費電力が大きいのです。電流が多く通ると異変を察知し、ヒューズが飛んでしまいます。
最初は大丈夫でも、環境によってはヒューズが飛んでしまう可能性もありますのでリレーを使用して電力不足を補うためにバッテリーから電源を引っ張ります。少々手間に感じるかもしれませんが、どこでヒューズが飛ぶかわかりませんので対策は必要です。
配線を作るために必要なのはリレー、平形端子(メス)、ギボシ端子(シングルとタブル)、クワ型端子、丸形端子、ダブルコード、配線コード、ヒューズホルダー、管ヒューズがあれば完璧な配線が作れます。
エーモン リレー 5極
エーモン 端子セット
エーモン 配線コード 0.5sq
エーモン ミニ管ヒューズホルダー
また、「配線を作る自信がない!」という方にはホーンを販売しているミツバサンコーワから配線とリレーが販売されていますのでこちらを購入しても良いでしょう。
MITSUBA ホーンハーネス
MITSUBA ホーン純正変換コード
ホーンの交換手順
それではいよいよホーンを交換していきます。手順を守れば決して難しくない作業ですので、焦らず確実に作業に取り掛かりましょう!
ホーンを外す
まずはホーンを交換しやすいように邪魔になる部品を外してしまいましょう。ラジエターの前にホーンが設置されていることが多く、グリルを外せば作業ができる車種が多いです。グリルについているネジを外せば簡単に外せます。
自分の車がプラスコントロールなのかマイナスコントロールなのかを確認します。ホーンから配線が1本しか出ていない場合はプラスコントロール確定です。配線が2つある場合はプラス端子にテスターを当ててみてください。
テスターが反応しなければプラスコントロールで、反応したらマイナスコントロールです。これによって配線が変わるため、確認作業は必要です。その後は配線を抜き、ボルトで固定されている部分を外せばホーンが外れます。
新しいホーンを取り付ける
純正のホーンがついていた場所に新しいホーンを設置しましょう。純正で2つ付いていたタイプであれば同じ場所にボルトで固定してください。もし一つだった場合は、穴が空いている場所にステーをつけて2つ付けられるようにしましょう。
配線作業をする
配線の作成は少し難しく感じるかもしれませんが、一つずつ行えば問題はありません。リレーから4本の配線が出ていると思いますが、それぞれどのような繋ぎ方をすれば良いのかご紹介します。
STEP1
赤い線はギボシでヒューズホルダーを挟んで先端に丸形端子をつけてバッテリーのプラスに繋ぐ。
STEP2
黄色い線はギボシで配線を延長し、ギボシ端子のダブルを使用して二股に分けます。その二つの配線はホーンのプラス端子へ接続します。
STEP3
青い線はギボシを使用しホーンのプラスコントロールと接続します。
STEP4
黒い線はギボシを使用して延長し、先端にクワガタ端子を取り付けてバッテリーのマイナス端子へ
STEP5
これで実際に動作確認を行い、正しく鳴ればグリルを元に戻して作業完了となります。社外ホーンの音に感動すること間違いなしです。
まとめ
ホーン交換は落ち着いて行えば決して難しい作業ではありません。DIY入門編としてもいろいろなことが学べる良い作業です。慣れている方はDIYで行うことはもちろんですが、初めての方でも是非チャレンジしてみてください!