1980年代後半から1990年代前半にかけて一世を風靡したスペシャリティカー。180SXはスペシャリティカーの代名詞的存在といえるシルビア・S13型の姉妹車として登場しました。180SXの販売が終了となって20年が経過しましたが、未だに180SXをフルノーマルで大切に所有しているという人もいるでしょう。そんな人に向けて、今回は180SXの純正タイヤサイズに適合するおすすめタイヤを16種類紹介します。
180SXの純正タイヤサイズ
180SXは日産が1989年から1998年にかけて製造及び販売を手がけていたスペシャリティーカーです。当時日本で絶大な人気を誇っていたシルビア・S13型の姉妹車として、日産が新たに投入しました。
シルビアS13の発売から1年が経ち、新鮮味がやや薄れていたことや人気のリトラクタブルヘッドライトを採用したことで人気を博すことになります。厳密に言えば180SXはスポーツカーではありません。
ところが、FRレイアウトを採用した軽量コンパクトなマシンに仕上がっていたことから、スポーツカーとして購入する若者が多かったそうです。生産終了から20年が経過した現在でも、主にスポーツ走行用のベース車両として一定の支持を獲得しています。
そんな180SXの純正タイヤサイズが以下の2種類です。
- 195/60R15
- 205/60R15
180SXは販売期間が約10年と長いため、大きく分けて前期・中期・後期があります。そのうち前期モデルが195/60R15を採用、中期以降のモデルが205/60R15対応していました。まずはそれぞれのタイヤサイズを採用しているグレードを別々に紹介します。
195/60R15 を装着しているグレード
180SXの中で195/60R15を装着していたグレードが以下の2種類です。
- 1.8 タイプⅠ
- 1.8 タイプⅡ
※上記のグレードはハイキャス、スーパーハイキャスなどを含みます。
1989年から1991年にかけて販売されていた180SX前期モデルが、195/60R15のタイヤを装着していました。ハイキャスやスーパーハイキャスなどの派生グレードも共通のタイヤサイズを採用しています。
205/60R15を装着しているグレード
180SXの中で205/60R15を装着していたグレードが以下の7種類です。
- 2.0 タイプⅠ
- 2.0 タイプⅡ
- 2.0 タイプⅢ
- 2.0 タイプX
- 2.0 タイプR
- 2.0 タイプS
- 2.0 タイプG
※上記のグレードはスーパーハイキャス、ニスモなどを含みます。
1991年から生産終了までの7年間、販売されていた180SXの中期モデル、後期モデルが205/60R15のタイヤを装着していました。前期モデル同様、スーパーハイキャス、NISMOなどのグレードも共通のタイヤサイズを採用しています。
195/60R15サイズの180SXにおすすめタイヤ8選!
まずは180SX前期モデルの純正タイヤサイズである195/60R15に適合するおすすめタイヤを10種類紹介します。今回は低燃費タイヤ・コンフォートタイヤ・プレミアムコンフォートタイヤ・スポーツタイヤの4カテゴリの中から、1~3種類ずつピックアップしました。
低燃費(エコ)タイヤ
最初に195/60R15の低燃費タイヤを紹介します。180SX前期モデルにおすすめの低燃費タイヤは以下の3種類です。
BRIDGESTONE NEXTRY
まず最初に紹介する低燃費タイヤは「NEXTRY」です。このタイヤは、世界最大手のタイヤメーカーであるブリヂストンが製造および販売を手掛けています。
「走る・曲がる・止まる」のタイヤに求められる基本性能を磨き上げたリーズナブルな製品です。
ドライ路面での性能だけでなくウェット路面での性能も確保されています。リーズナブルな製品でありながら快適な乗り心地も実現しました。転がり抵抗を低減しているため、「NEXTRY」を装着することで優れた実燃費を実現することが可能です。
ROADSTONE N-BLUE ECO SH01
続いて紹介する低燃費タイヤが「N-BLUE ECO SH01」です。このタイヤは、世界的な大手タイヤメーカー、NEXENが欧州向けに展開しているROADSTONEブランドから販売されています。
高品質さが世界で評価されている製品なので、他の輸入タイヤと比べて安心感は段違いです革新的なコンパウンドを採用することで優れた低燃費性能を実現しました。さらに高剛性のショルダーブロックによって、高い走行性能とグリップ力を確保しています。排水性も良いため、ウェット路面でも安全に運転することが可能です。
MICHELIN ENERGY SAVER +
最後に紹介する低燃費タイヤが「ENERGY SAVER+」です。このタイヤは、海外のタイヤメーカーの中でもおなじみのミシュランが製造および販売を手がけています。ミシュラン独自のテクノロジーを積極的に採用することで、高い安心感を実現しました。
安全なドライブを実現するために接地面がワイドになっていて、高速域でも高いグリップ力を発揮します。また、接地面圧を均一化することでトレッド部の温度上昇を緩やかにしました。その結果、転がり抵抗を軽減して低燃費性能を高めています。
コンフォートタイヤ
続いて195/60R15のコンフォートタイヤを紹介します。180SX前期モデルにおすすめのコンフォートタイヤは以下の3種類です。
PIRELLI CINTURATO P1
まず最初に紹介するコンフォートタイヤが「CINTURATO P1」です。このタイヤは、イタリアに本社を置くタイヤメーカーであるピレリが製造及び販売を手がけています。
ピレリは様々なモータースポーツで自社製品を供給。そこで培った技術やノウハウを市販の製品にフィードバックしています。そのため「CINTURATO P1」が持つ、タイヤとしての基本性能は非常に高いです。快適にドライブするための高いコンフォート性能と環境性能を両立しています。
TOYO TIRES TRANPATH mpZ
最後に紹介するコンフォートタイヤが「TRANPATH mpZ」です。このタイヤは、日本が誇るタイヤメーカーのひとつであるトーヨーが製造および販売を手がけています。ミニバンへの装着を想定した製品ではありますが、タイヤサイズが適合する180SXも問題なく装着可能です。
コンフォート性能はもちろん、高い低燃費性能やロングライフを実現しており、トータルバランスに優れたタイヤに仕上がっています。直進安定性の向上やふらつきの抑制など、走行性能の向上にも大きく貢献してくれるでしょう。
プレミアムコンフォートタイヤ
続いて195/60R15のプレミアムコンフォートタイヤを紹介します。180SX前期モデルにおすすめのプレミアムコンフォートタイヤは以下の1種類です。
BRIDGESTONE REGNO GR-XII
180SX前期モデルの純正タイヤに適合するプレミアムコンフォートタイヤとして今回は「REGNO GR-XII」をピックアップしました。タイヤの世界No.1シェアを誇っているブリヂストンが製造および販売を手がけている製品です。
本来であればセダンやコンパクトカーへの装着を想定したタイヤですが、タイヤサイズが適合する180SX前期モデルにも問題なく装着することができます。この製品の最大の魅力は、タイヤが摩耗していても上質な静粛性を実現している点です。乗り心地や走行性能も高く、プレミアムコンフォートタイヤとしてふさわしい性能を誇っています。
スポーツタイヤ
最後に195/60R15のスポーツタイヤを紹介します。180SX前期モデルにおすすめのスポーツタイヤは以下の3種類です。
BRIDGESTONE Playz PX II
まず最初に紹介するスポーツタイヤが「Playz PXII」です。このタイヤは、ブリヂストンが製造および販売を手がけている製品となっています。装着を想定している車種がセダン及びスポーツカーであることから、走行性能を重視したタイヤということがわかりますね。
ブリヂストンが誇るテクノロジーの数々をふんだんに盛り込むことで、高い操縦安定性を実現しています。ドライ路面での走行性能はもちろんですが、FR車で不安なウェット路面での走行性能を高い次元で両立。雨の日の安心感は段違いです。 転がり抵抗を低減しているので、低燃費タイヤとしての魅力も併せ持っています。
DUNLOP DIREZZA DZ102
続いて紹介するスポーツタイヤが「DIREZZA DZ102」です。このタイヤは、住友ゴム工業が旋回しているタイヤブランドのひとつダンロップから販売されています。スポーツタイヤならでありながら快適性能も重視している魅力的な製品です。
優れたドライ&ウェット性能によって、路面状況を選ばずとも安心して走行することができます。強靭な耐摩耗性能と静粛性を実現しているため、経済的かつ快適なドライブを満喫できるでしょう。過激な走りも優雅なドライブも楽しみたいという欲張りな人にはうってつけのタイヤに仕上がっています。
205/60R15 サイズの180SXにおすすめタイヤ8選!
次に180SX中期モデル及び後期モデルの純正タイヤサイズである205/60R15に適合する、おすすめタイヤを10種類紹介します。205/60R15では低燃費タイヤ・コンフォートタイヤ・スポーツタイヤの3カテゴリの中から3~4種類ずつピックアップしました。
低燃費(エコ)タイヤ
まず最初に205/60R15の低燃費タイヤを紹介します。180SX中期モデル及び後期モデルにおすすめの低燃費タイヤは以下の2種類です。
BRIDGESTONE NEXTRY
初めに紹介する低燃費タイヤが「NEXTRY」です。このタイヤは、195/60R15のおすすめタイヤとしても紹介した製品で、ブリヂストンが製造および販売を手がけています。
最大の魅力は、低燃費タイヤならではの優れた低燃費性能です。ブリヂストンはどんなタイヤでもタイヤに求められる基本性能を追求しているため、低燃費タイヤであっても「走る・曲がる・止まる」に関しては高いレベルを実現しています。そのため、180SXのようなスポーツカーの足元に装着しても満足感は高いです。
YOKOHAMA ECOS ES31
続いて紹介する低燃費タイヤが「ECOS ES31」です。この製品は、日本を代表するタイヤメーカーのひとつであるヨコハマが製造及び販売を手がけています。こちらもNEXTRYと同様、タイヤに求められる基本性能を高い次元で実現しています。
そのうえで、優れた低燃費性能をプラスしたスタンダードタイヤです。高速域での走行も進化したトレッドパターンの採用によって安心して運転することができますよ。「ECOS ES31」はトータルバランスに優れたタイヤですが、その中でもウェット路面でのブレーキ性能に秀でています。経済的かつ安全面にもしっかりと配慮された製品です。
ROADSTONE N-BLUE ECO SH01
最後に紹介する低燃費タイヤが「N-BLUE ECO SH01」です。この製品は、195/60R15のおすすめタイヤとしても紹介した製品で、NEXENの欧州ブランドであるROADSTONEから販売されています。
輸入タイヤではありますが、大本が大手タイヤメーカーのNEXENなので確かな品質が備わっています。「走る・曲がる・止まる」の基本性能をしっかりと追求していながら、革新的なコンパウンドによる優れた低燃費性能が最大の魅力です。
コンフォートタイヤ
次に205/60R15のコンフォートタイヤを紹介します。180SX中期モデル及び後期モデルにおすすめのコンフォートタイヤは以下の3種類です。
HIFLY HF201
最後に紹介するコンフォートタイヤが「HF201」。この製品は、アメリカに拠点を置くユニコーンタイヤが展開する中国ブランド、ハイフライが製造及び販売を手がけています。独自設計のパターンを採用することで優れた耐久性と低燃費性能が備わっている製品です。
価格の安さを重視したアジアンタイヤではありますが、コンフォートタイヤというだけあって車内の静粛性と上質な乗り心地を追求しています。シリカ配合比の高いコンパウンドを採用することによって、ウェット路面での走行性能も確保しているようです。できるだけ価格を抑えてコンフォートタイヤを購入したいのであれば十分選択肢に入ると思います。
スポーツタイヤ
最後に205/60R15のスポーツタイヤを紹介します。180SX中期モデル及び後期モデルにおすすめのスポーツタイヤは以下の4種類です。
FALKEN ZIEX ZE914F
まず最初に紹介するスポーツタイヤが「ZIEX ZE914F」です。住友ゴム工業が展開しているグローバルブランドのファルケンが製造および販売を手がけています。スポーティーさとコンフォート性能を高い次元で両立した魅力的な製品です。
ドライ路面での走行性能はもちろんですが、特にウェット路面での走行性能を追求しています。ウェット路面でも優れたブレーキ性能や直進安定性を実現しました。静粛性や乗り心地に関してもストレスのないレベルを実現しています。また、転がり抵抗の軽減や耐摩耗性能を高めることによって、低燃費かつロングライフなタイヤに仕上がりました。
YOKOHAMA ADVAN NEOVA AD07
次に紹介するスポーツタイヤが「ADVAN NEOVA AD07」です。このタイヤは、ヨコハマが製造および販売を手がけているスポーツタイヤになります。現在は廃盤となっているため、基本設計自体はやや古い製品です。
しかし、発売当時のスポーツタイヤとしては非常に完成度が高くなっています。マイクロシリカを配合した独自のコンパウンドを採用することで、優れたグリップ力と操縦安定性を実現。イメージ通りのラインに車を導くことが可能です。
近年のタイヤと比べると性能面でやや見劣りしてしまいますが、まだまだ現役で通用するタイヤとなっています。
DUNLOP DIREZZA DZ102
続いて紹介するスポーツタイヤが「DIREZZA DZ102」です。このタイヤは、195/60R15のおすすめタイヤとしても紹介した製品で、ダンロップが販売しています。スポーツタイヤと魅力とコンフォートタイヤの魅力を併せ持った製品として人気を博しているようです。
同ブランドの従来製品と比べて、ドライ&ウエット性能が飛躍的に向上しました。その結果、路面状況に左右されることなく思い通りの走りを実現することが可能です。ロードノイズをしっかりと抑えているため、街乗り時にストレスを感じることもありません。
強靭な耐摩耗性能によってロングライフを実現しているという魅力もあります。
BRIDGESTONE POTENZA RE-01R
最後に紹介するスポーツタイヤが「POTENZA RE-01R」です。このタイヤは、ブリヂストンが製造および販売を手がけている製品で、国産スポーツタイヤの代名詞であるポテンザブランドの冠を有しています。
発売当時は国産タイヤ最高峰のストリートラジアルタイヤとして登場しました。ベースのRE-01よりもドライ性能を重視して開発されています。剛性の高いコンパウンド採用したことで、コーナリングフォースを向上させました。
180SXでサーキット走行を楽しむならうってつけのスポーツタイヤだと思います。
タイヤサイズはどこに書いてある?
180SXに限らず、自分でタイヤを選ぶためには愛車のタイヤサイズを知っておく必要がありますよね。タイヤサイズが刻印されている箇所はタイヤの側面(サイドウォール)です。サイドウォールをチェックすることでタイヤサイズをすぐに把握することができます。
180SXの純正タイヤサイズである205/60R15を例に出すと、「205」がタイヤ幅、「60」が扁平率を表しています。「R」はタイヤがラジアル構造であることを意味していて、「15」はリム径(インチ)のことです。最低限の知識があれば、タイヤ選びが容易になるでしょう。
まとめ
今回は180SXの純正タイヤサイズである195/60R15及び205/60R15に適合するおすすめタイヤを16種類紹介しました。180SXのタイヤを選ぶにあたって、純正サイズをチョイスする人はあまり多くないとは思いますが、参考になれば幸いです。
現在中古車市場で流通している180SXはほとんどが中期以降のモデルなので、純正タイヤサイズは205/60R15となっています。とはいえ、すでにライトチューンが施されている場合も多く、社外ホイールが装着されていることがあるかもしれません。
その場合は今回紹介したタイヤではなく、社外ホイールに適合するタイヤをチョイスしましょう。あなたが180SXをどんな用途に用いるかによって最適なタイヤが変わります。しっかりと検討を重ねた上で自分好みのタイヤをチョイスしてください。