2019年05月18日 (更新:2024年08月06日)
NDロードスターの走行性能や燃費性能に迫る!
現行販売されているND型ロードスター。名車と名高いマツダ・ロードスターの4代目に当たる車で、「一度は乗ってみたい」と思いつつも、詳しくは知らないという方もいるのではないでしょうか。ロードスターの歴史や現行型のスペックから、その走行性能の理由や燃費性能に至るまで、詳しくご紹介します。
NDロードスターってどんな車?
ロードスターとは、マツダから販売されているオープンスポーツカーのこと。現行モデルは4代目の「ND」という型です。スポーツ走行はもちろん、デートカーとしても有名で、暖かい時期になるとオープンにして、開放的に走行することができる数少ない車としても人気の車両となっています。
ロードスターの歴史
初代NA
ロードスターの始まりは1989年。スポーツカーが爆発的に人気になった時代でした。初代ロードスターは、マツダの販売店である「ユーノス」から販売されたことから「ユーノス・ロードスター」と名付けられました。この、初代の「NA」ロードスターは、今ではあまり見ることの少ない「リトラクタブル(開閉式)ヘッドライト」になっていて、販売翌年から爆発的なヒットを果たした車両です。
2代目NB
その後、1998年にフルモデルチェンジが行われて2代目の「NB」ロードスターが誕生。初代のリトラクタブルヘッドライトは、安全性や走行性能の向上の為に廃止されてしまいました。2代目では、より安全性に重きを置いた装備となっており、全車エアバック装備の標準化が行われています。
3代目NC
そして、2005年にまたもフルモデルチェンジを行い、3代目の「NC」ロードスターが誕生。車体が拡大され、5ナンバーサイズを超えて3ナンバーの車幅になり、フロントのデザインではグリルを大きく開いたデザインに変化しました。また、このモデルでようやく「電動式開閉型ハードトップ」を装備した車両が登場するようになりました。
現行型ND
そして2015年、フルモデルチェンジによって、現行型の「ND」が誕生しました。マツダ全体のデザインがガラリと変化した後の登場となり、エッジの効いたシャープな印象を与えるデザインになっています。剛性を確保したままで軽量化を目指し、販売されている「S」グレードは初代と同じ1000kgを切る990kgを実現しています。
NDロードスターの基本スペックは?
人馬一体をコンセプトとして開発をされた現行型のNDロードスターは、軽さだけでなく、エンジンやボディ、サスペンションの全ての調和が取れた状態を維持できるようにされており、気持ちの良いハンドリングを味わうことができます。エンジン配置がフロントミッドシップになっているのも、理由の一つとなるでしょう。
グレード | 詳細 |
---|---|
全長×全幅×全高 | 3,915×1,735×1,235mm |
ホイールベース | 2,310mm |
乗車定員 | 2名 |
車両重量 | 990kg~1060kg |
エンジン型式 | P5-VP/P5-VPR |
種類 | 水冷直列4気筒DOHC16バルブ |
総排気量 | 1,496cc |
内径×行程 | 74.5×85.8mm |
圧縮比 | 13.0 |
最高出力 | 97kW(132ps)/7,000rpm |
最大トルク | 152N・m(15.5kgf・m)/4,500rpm |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料タンク容量 | 40L |
最小回転半径 | 4.7m |
燃費 | 16.8km/L |
ロードスターの走行性能ってどうなの?
近年の車の特徴として、車両重量の増加が挙げられます。その理由は、安全装備が必須となったから。エンジンのダウンサイジングや各所の軽量化を図っても相殺することのできない程の重量増加となっていました。
しかし、ロードスターはそうした安全装備をしっかりと持ち、かつ剛性の高いシャーシに仕上げているにも関わらず重量が1000kgを切るグレードもあり、その軽さも特徴の一つと言えるでしょう。
また、エンジンは1500ccのエンジンながらも、自然吸気によって132psを叩き出し、しっかりと上まで回すことのできるエンジンを実現。エンジンレイアウトをフロントミッドシップにすることで、重量配分を前後50対50としてコーナリング性能の向上やハンドリングの向上にも貢献しています。
走ることについては、同じ排気量の中では他の追随を許さないほどの出来栄えとなっており、マツダのコンセプトにもある「走る喜び」を乗り手に与えてくれる車であると言えるでしょう。
NDロードスターの燃費性能は?
実は、燃費性能も意外と良いんです。同じ1500ccクラスのコンパクトカーでガソリン車となると、走行性能に重きを置いたぶん燃費が悪くなってしまう傾向にあります。実際に、15km/L程度のカタログ燃費となっている車も多いほど。その点、ロードスターはカタログ燃費であっても「16.8km/L」の燃費となっているので、良いということがわかりますね。
ただ、実際に乗っているユーザーが計測している実燃費となると、カタログ燃費よりは悪くなってしまうでしょう。どうしても、走りたい欲求が上回ってしまって、ついついアクセルに力が入ってしまいますからね。
カタログ燃費 | 実燃費(AT) | 実燃費(MT) |
---|---|---|
16.8km/L | 14.23km/L | 16.24km/L |
まとめ
初代の販売から既に30年の月日が流れていますが、未だに人気の衰えることのない「ロードスター」。手の届きやすいスポーツカーとして、現行型も好調な販売となっています。2シーターのオープンということで、デートに使うのもおすすめ。しかし、その性能は街乗りだけでなく、ワインディングでも発揮され、現代技術を詰め込んだ走行性能や燃費性能は、これからもユーザーに「走る喜び」を味わわせてくれるはずです。