RB25DE型エンジンはどういうエンジンだったのか | CARTUNEマガジン
RB25DE型エンジンはどういうエンジンだったのか

2019年05月27日 (更新:2020年07月16日)

RB25DE型エンジンはどういうエンジンだったのか

スカイラインが過去に生産していたエンジンにRB25DE型エンジンと呼ばれるものがあります。RBと聞くとRB26エンジンを思い浮かべがちですが、RB25DE型エンジンも歴史のあるエンジンです。ここではRB25DE型エンジンの搭載車種の一部紹介と、このエンジンの基本事項やスペック、そして中古部品市場での価格相場などを紹介します。

RB25DE型エンジンを搭載した代表的な車種

ジャムオジさんのスカイラインHCR32の画像
ジャムオジさんのスカイラインHCR32の画像
引用元:ジャムオジさんの投稿

ここではRB25DE型エンジンを搭載した代表的な車種を紹介します。それぞれの車種の概要も少しだけ見ていきましょう。

C33型ローレル

C33型ローレルは1989年から1993年の間に生産・販売されていた車です。ローレル自体は1968年に初代が生まれてから2003年に8代目モデルが生産終了となるまで続いていた歴史のある車種ですが、このC33型ローレルは6代目に当たるモデルにあたります。

C33型ローレルの販売当初からRB25DE型エンジンが搭載されていたわけではなく、このエンジンを採用したグレードが登場したのは1991年以降です。つまり、RB25DE型エンジンを搭載するC33型ローレルは1991年から1993年モデルに絞られるということになります。

A31型セフィーロ

A31型セフィーロは1988年から1994年の間に生産・販売されていた車です。エンジンやトランスミッション、「セフィーロ・コーディネーション」と呼ばれる内装生地から内外装色といったもののパターンを自分で選択することのできるセミオーダー方式を採用したことや、ドリフト車として人気を博した車として知られています。

販売当初からRB25DE型エンジンを搭載していたわけではなく、1992年の後期モデルから搭載され始めたという点がポイントです。

R32型スカイライン

1989年から1993年の間に生産・販売されていたスカイラインシリーズの8代目に当たるのがR32型スカイラインです。

R32型スカイラインというとRB26DETT型エンジンを搭載するGT-Rグレードが最も有名ですが、それ以外にもいろいろなグレードが用意されていました。その1つとして、RB25DE型エンジンを搭載するグレード(後期モデルに採用)が用意されたということです。

R33型 スカイライン

R33型スカイラインは1993年から1998年にかけて生産・販売されていた車になります。9代目スカイラインに当たるこの車には、GT-Rグレードが復活した先代のR32に引き続きGT-Rグレードが用意されていたことでも有名です(GT-Rグレードが登場したのは販売開始から2年後の1995年)。

GT-Rグレードに搭載されたエンジンはRB26DETT型ですが、RB25DE型エンジンを搭載するグレードも存在しました。

エンジンのスペック

SさんのスカイラインER34の画像
SさんのスカイラインER34の画像
引用元:Sさんの投稿

80年代から90年代にかけて採用されてきたRB25DE型エンジン、どのような立ち位置にあるエンジンであったのかということは、紹介した採用車種をご覧いただくとわかることと思います。

ここでは、RB25DE型エンジンのスペックについて、車種ごとのスペックの違いに触れつつ説明します。

RB25DE型エンジンの基本事項

RB25DE型エンジンは直列6気筒ガソリンエンジンで、排気量は2.5L、24バルブとなっています。このエンジン、実は自然吸気エンジンとなっているのです。

エンジン型式を見ると一目瞭然で、RB25DE型エンジンにターボを搭載したエンジンはRB25DET型エンジンとして知られています。排気量的には、RBエンジンシリーズの中でも中堅に当たるエンジンです。

エンジンのスペック

RB25DE型エンジンのエンジンスペックは採用車両によって若干の違いもある点が興味深いです。

例えば、1991年式のC33型ローレルと1992年式A31型セフィーロ及び32スカイライン後期に搭載されたRB25DEエンジンは

  • 最高出力180PS(132kW)/6,000rpm
  • 最大トルク23.0kgf(225.6N・m)/5,200rpm

1995年式33型スカイラインに搭載されていたRB25DE型エンジンは、

  • 最高出力190ps(140kW)/6,400rpm
  • 最大トルク23.5kgf(230.5N・m)/4800rpm

といったスペックです。最終的にはRB25DE型エンジンのスペックは最高出力で200PSにまで達するなど、当初よりも高出力・高トルク化しています。

このように、年数を追うごとに仕様が変更されてきたのがRB25DE型エンジンなのです。

中古部品市場におけるRB25DEエンジンの価格

小僧さんのローレルECC33の画像
小僧さんのローレルECC33の画像
引用元:小僧さんの投稿

古い車に再用意されていたエンジンということもあって、RB25DE型エンジン搭載車を所有している方や、エンジンスワップを考えている方にとっては中古エンジン市場がどうなっているのかも気になるところでしょう。

そこで、RB25DE型エンジンを検索してみたところ、RB25DE型エンジンはありませんが、RB25DET型エンジンであれば100,000円から450,000円の間で出品されていることが確認できました。このことからもわかるように、自然吸気エンジンであるRB25DE型エンジンを見つけることは幾分か難しいところがあると考えられます。

まとめ

小僧さんのローレルECC33の画像
小僧さんのローレルECC33の画像
引用元:小僧さんの投稿

今回はRB25DE型エンジンという日産が過去に製造していたエンジンについて、搭載されていた一部車両の紹介やスペックの紹介、及びエンジンの中古部品市場での価格帯を紹介しました。

RB25DEエンジンが誕生してから27年ほど経過しているなど、もう少しで旧車の域に入るのではないかという車に採用されているエンジンです。馬力やトルク的にも200馬力ほど出ているなど、パワフルなエンジンであることに疑いはないでしょう。

街中で今回紹介したセフィーロやローレルにR32/33スカイラインを見かけた際には、自然吸気エンジンかターボエンジンかどうかを聞き分けるなどして楽しんでみてはいかがでしょうか。

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