2019年04月27日 (更新:2022年10月27日)
ヴィッツハイブリッドを徹底解説!スペックや評判も紹介!
コンパクトカーの安っぽいイメージを払拭するきっかけとなったトヨタ・ヴィッツ。3代目が登場した現在も世界中で高い人気を集めているコンパクトカーです。今回はそんなヴィッツの派生モデルであるヴィッツハイブリッドの評判やアクアとの違いについて紹介していきたいと思います!これからヴィッツやアクアの購入を考えている人はぜひ参考にしてください。
トヨタの売れ筋コンパクトカー、ヴィッツ
ヴィッツは1999年からトヨタが製造および販売を手がけているコンパクトカーです。ヴィッツが登場する前の日本は、車としての完成度よりも車両価格の安さが重視されていました。ミニバンやクロスオーバーSUVの人気が高かったこともあり、現在の日本のようにコンパクトカーはやや影の薄い存在だったのです。
そんなイメージを払拭した車が初代ヴィッツでした。当時としては先進的なスタイリングの採用や実用性、安全性を追求したことで「コンパクトカー=安っぽい」という世間一般的な認識を払拭し、国内のみならず海外でも爆発的な大ヒット記録しています。
他社メーカーがヴィッツの後を追うように、車としての基本性能を重視したコンパクトカーを投入したことで5ドアコンパクトカーブームが到来。ヴィッツは国内外のコンパクトカー市場に大きな影響を与えています。
その結果、2017年時点での世界販売台数は52万台、トヨタがラインナップする車の中ではトップクラスの人気を誇る世界戦略車に成長しました。欧州市場では「ヤリス」という名称で販売されていて、2番目に売れている日本車として知られています。
昨今の精力的なモータースポーツ活動によって、ヤリスの人気はさらに急上昇中です。現行モデルとなる3代目ヴィッツは2010年から販売が行われているので、現時点で9年間も販売され続けていることになります。
フルモデルチェンジの噂が後を絶たず、そう遠くないうちに3代目ヴィッツはフルモデルチェンジを実施するでしょう。なお、4代目ヴィッツは車名を欧州名であるヤリスに統一するという話もあります。
実際にどうなるかはまだ分かりませんが、WRCでの活躍によってヤリスにはスポーティーなイメージが付いているので、車好きからの人気も高くなりそうですね。ヴィッツはガソリン車としてのイメージが強いですが、2017年にハイブリッド車が追加されています。
ヴィッツハイブリッドのグレードとスペック
ヴィッツハイブリッドのグレード
ヴィッツハイブリッドは特別仕様車2つと、スポーツモデルのGR SPORTを含む6グレードを設定しています。スポーティな走りを楽しみたいという方も、車におしゃれさを求めたいという方も自分に適したグレードを選択できるのが新型ヴィッツの魅力のひとつ。各グレード名は以下のようになっています。
- HYBRID F“Amie”
- HYBRID F“Safety Edition Ⅱ”
- HYBRID U/HYBRID U“Sportyパッケージ”
- HYBRID F
- HYBRID Jewela
- HYBRID GR SPORT
ヴィッツハイブリッドのスペック
コンパクトカーとして気になるのはやはり車体の大きさ、室内の広さ、小回りの性能、そして燃費。これらを大きく左右するボディサイズの寸法は以下のとおりです。
グレード | HYBRID U“Sportyパッケージ” | HYBRID U/Jewela | HYBRID F |
---|---|---|---|
車両重量 | 1110kg | 1100kg | |
全長 | 3945mm | ||
全幅 | 1695mm | ||
全高 | 1500mm | ||
ホイールベース | 2510mm | ||
最小回転半径 | 5.6m | 4.7m |
グレードによって多少重量が変わりますが、サイズ感はグレードによって変わることはありません。しかし、HYBRID U“Sportyパッケージ”では、タイヤサイズが変わるなどの要因があり小回りがあまり利きません。狭い住宅街での取り回しや駐車場での切り返しなどが多い方は、Sportyパッケージ以外を選択したほうがよさそうです。
では、エンジンスペックや燃費もチェックしていきましょう。
トランスミッション | CVT |
---|---|
駆動方式 | 2WD |
エンジン種類 | 直列4気筒+モーター |
総排気量 | 1496cc |
最高出力 | 54kW(74PS)/4800rpm |
最大トルク | 111N・m(11.3kgf・m)/3600~4400rpm |
モーター出力 | 45kW(61PS) |
モータートルク | 169N・m(17.2kgf・m) |
JC08モード燃費 | 34.4km/L |
モーターとエンジンの性能を高め、更なる低燃費を実現しているヴィッツ。1100kgの車体に1.5Lのエンジン+モーターでストレスなく走行できるパワーと燃費を両立させています。発進時だけでなく加速時にもモーターのパワーを利用することにより、上り坂や追い越しの際にもスムーズな加速を可能にしています。
ヴィッツハイブリッドとアクアの違いは?
ヴィッツハイブリッド外観
どんなに優れたコンパクトカーでも、外観に魅力がないと市場は受け入れてくれません。ヴィッツハイブリッドはトヨタ車の中でも高い人気を誇っているコンパクトカーですが、まずは外観をチェックしてみたいと思います。
コンパクトカーらしい丸っこいフォルムが特徴的なヴィッツハイブリッド。ガソリン車と比べても外観に大きな変更点はありません。スタイリッシュなデザインの中にどこか愛嬌を感じるフロントマスクは、老若男女から高い支持を得ています。ヘッドライトの装飾がノーズまで連続していますが、これはトヨタの統一デザインであるキーンルックを模したものです。
大きく口を開いたようなフロントロアグリルがスポーティーな印象を高めています。大きな特徴こそないもののヴィッツハイブリッドのデザインは非常に優れていると感じました。
ヴィッツハイブリッドの内装
実際に車を購入すると外観よりも意識することになる内装は、高い質感と機能性を追求している必要があります。ヴィッツハイブリッドはコンパクトカーなので、質感よりも機能性や使い勝手の良さを重視した内装に仕上がっています。
コンパクトカーらしいシンプルな内装デザインです。ダイヤル式のエアコンスイッチや大きく配置されたハザードスイッチなど、初めてヴィッツハイブリッドに乗った人でも直感的に操作ができる内装に仕上がっていると思います。
最大の違いはメーターパネルの位置です。ヴィッツハイブリッドはステアリングホイールの奥にメーターパネルが配置されたオーソドックスなものでしたが、アクアはダッシュボード上に配置されたセンターメーターとなっています。
メーターの位置に関しては人それぞれ好みがあるので、どちらが優れているとはいえません。ただしエアコンスイッチやハザードスイッチの形状を見ると、ヴィッツハイブリッドの方が使い勝手の良さを意識しているように感じます。
上質感のある内装デザインにこだわっているのがアクアで、機能性を追求しているのがヴィッツハイブリッドです。どちらもコンパクトカーとしては高いクオリティを実現しているため、内装デザインの良し悪しは完全に好みの問題だと思います。
ヴィッツハイブリッドの価格
いつの時代もコンパクトカーは車両価格の安さが重視されます。経済的な実用車であるコンパクトカーは極端な話、安ければ安いほど優れているといっても過言ではありません。
ヴィッツハイブリッドハイブリッドシステムを搭載しているので、ガソリン車に比べるとどうしても車両価格が高くなってしまいます。 とはいえ、ベースグレードなら200万円を大きく下回る価格帯から購入することが可能です。
グレード | 新車価格 |
---|---|
HYBRID F ”Safety Edition Ⅲ” | 1,900,800円 |
HYBRID F”Amie” | 2,007,720円 |
HYBRID U | 2,076,840円~ |
HYBRID F | 1,819,800円~ |
HYBRID Jewela | 1,973,160円~ |
HYBRID GR Sport | 2,318,760円~ |
ヴィッツハイブリッドの基本グレードはベースグレードの「F」、華やかさを表現した女性向けグレードの「Jewela」、上級グレードである「U」の3種類です。そこに特別仕様の「Safety EditionⅢ」と「Amie」、 スポーツグレードの「GR SPORT」が加わっています。
全体的にリーズナブルな価格設定であることは間違いありません。軽自動車でも200万円近い車両価格の車がごろごろある時代に、軽自動車と変わらないか少し高い程度の価格でコンパクトカーを購入できるのは本当にありがたいですよね。
ヴィッツハイブリッドの燃費
最後に、ヴィッツハイブリッドの燃費性能を見てみましょう。ハイブリッドシステムを搭載しているため、燃費性能の高さを最大の魅力としています。ヴィッツハイブリッドの燃費性能はJC08モード・34.4km/Lとなっています。ガソリン車はグレードによって燃費性能に多少ばらつきがありますが、ヴィッツハイブリッドは全グレード一律34.4km/Lです。
ヴィッツハイブリッドはコンパクトカーに限らず、全ジャンルの国産車の中でトップクラスの燃費性能を実現しています。
ヴィッツハイブリッドの評判
ヴィッツハイブリッドは同じトヨタ車であることや車両のコンセプトが類似していることで、アクアと比較されがちです。ヴィッツハイブリッドはあくまでヴィッツの派生モデルとして登場していますが、アクアは最初からハイブリッドコンパクトカーとして開発が進められました。
そのため、アクアと比較されるとやや不利なヴィッツハイブリッドですが、実際の評判は決して悪くありません。特徴がないことを欠点として挙げる人もいますが、逆にいえば欠点らしい欠点がないということで、やはりヴィッツである以上車としての完成度はとても高いことがうかがえます。
コンパクトなボディサイズの中に広い車内空間を実現しているうえ、走行性能や燃費性能も優秀です。また、多数の先進安全技術が採用されているため、ファミリーカーとしての評判も悪くはありません。
ヴィッツハイブリッドはコンパクトカーとしてのバランスが良く、日常の生活の足車として高く評価されています。無難な車ではありますが、ヴィッツハイブリッドは日本市場のニーズをしっかりと満たしている魅力的なコンパクトカーです。
まとめ
日本を代表するコンパクトカーであり、 世界中でその名が知られているヴィッツ。今回はその派生モデルであるヴィッツハイブリッドについて詳しくお伝えしました
CARTUNEにはたくさんのヴィッツオーナーがいるので、ヴィッツハイブリッドを購入してカスタムを楽しみたいと考えている人はぜひCARTUNEを利用してみてください。きっとあなたは好みのカスタムが施されたヴィッツハイブリッドが見つかるはずです。