2019年02月19日 (更新:2020年08月17日)
スーチャーに詳しくなろう!構造と役割を紹介します!
スーチャーはスーパーチャージャーの略称で、過給機の一種。ターボ―チャージャーとスーチャーはエンジンの出力を向上させる役割を担う事は同じですが、構造はだいぶ違います。これを読めばただ珍しいだけじゃないスーチャーの魅力がわかるかも!?
スーチャーの構造
スーパーチャージャは、エンジンの回転運動によって空気を圧縮してシリンダーに送り込み、より多くの混合気を燃焼させ、エンジンの出力を向上させる役割があります。ターボとは異なりNA(自然吸気)の車のようなレスポンスの良さを持つという特徴があります。
かつて搭載された車種
現在ではスーパーチャージャーを搭載した新型車はほとんど見かけなくなりましたが、かつては、トヨタのレビンやマークⅡ、スバルのレックスやサンバー、スズキのキャリーなどに搭載されていました。
スーチャーの種類
スーチャーには、エンジンを動力源にするタイプとモーターを動力源にするタイプの2種類に分けられます。
動力源ベースの種類
スーチャーは、エンジンを動力源とするメカニカルスーパーチャージャーと電動スーパーチャージャーに分けられます。メカニカルスーパーチャージャーはベルトによってエンジンのクランクシャフトと繋いで動きます。一方、電動スーパーチャージャーはモーターを動力源として動きます。
メカニカルスーパーチャージャーの種類
メカニカルスーパーチャージャーの種類には、らせん状の溝を切ったローターを2つ組合せるリショルム式をはじめ、渦巻状のスクロールを2つ組合せたスクロール式、ローター(円柱状)をハウジング(楕円形)のセンターに配置したスライディングベーン式、繭型や三つ葉型のローターを2つ君合わせるルーツ式などがあり、現在ではルーツ式が主流となっています。
ルーツ式は、繭型や三つ葉型のローターがかみ合った状態にして、ハウジングの中で回転させることで、ハウジングとローターの隙間に空気を取り込み、圧縮して吐出します。
ツインチャージャーについて
ターボチャージャーとスーパ―チャージャーの両方を備えたものをツインチャージャーといい、かつて日産のマーチに搭載されていたことがありました。
ツインチャージャーは低下速域で主にスーパ―チャージャー、中速域ではターボチャージャーとスーパーチャージャー、高速域ではターボチャージャーのみが作動する構造が多いです。低速域が得意なスーパーチャージャーと高速域が得意なターボチャージャーがそれぞれの役割を担うことで、全速度域でエンジンの出力を向上できる長所があります。
まとめ
スーパーチャージャーは小さな排気量のエンジンでも出力が向上させることができるので、かつては、軽自動車やコンパクトカーを中心に搭載されていました。現在では燃費重視となっており、このクラスにはあまり搭載されなくなりました。