2019年09月01日 (更新:2022年10月21日)
クラウン220系のグレードを紹介!価格や性能の違いは?
日本を代表する高級セダンであるクラウン。これまでの伝統やアイデンティティとおさらばしたことで大幅な変化を遂げたクラウンですが、クラウンにはなんと21種類ものグレードが設定されています。今回はそんなクラウンの価格帯や仕様による違いをお届けします!
21種類もあるクラウンのグレード
2018年に14回目となるフルモデルチェンジを実施したクラウン。日本を代表する高級セダンで、セダン人気が衰えている今もなお根強い人気を誇るトヨタの人気車両です。これまで守り続けてきたクラウンならではの伝統を一部排除することで、全く新しい魅力的なセダンに生まれ変わりました。
今回のフルモデルチェンジで15代目となるクラウンにはなんと、21種類ものグレードが設定されています。これまでの常識であった上質感が魅力の「ロイヤルサルーン」やスポーティーな味付けが加えられた「アスリート」、トヨタの量産フラッグシップセダンとして君臨していた「マジェスタ」などのグレード名称を廃していることからも、クラウンがこれまでのイメージを一新しようとしている様子を感じることができますよね。
クラウンには2.0 L直列4気筒ターボエンジンを搭載しているターボモデルと、2.5 L直列4気筒エンジン+ハイブリッドシステムを搭載した2.5 Lハイブリッドモデル、3.5 L V型6気筒エンジン+ハイブリッドシステムを搭載した3.5 Lハイブリッドモデルの3種類が存在しています。
それぞれに複数のグレードが設定されているのですが、搭載しているエンジンの違いを除けば、大きく分けて標準仕様とRS仕様の2種類に分けることが可能です。まずはそれぞれの特徴や違いについて迫ってみましょう。
標準仕様
まずはクラウンの標準仕様について。クラウンの標準仕様はいってみればこれまでのロイヤルサルーンにあたるグレードです。標準仕様のグレード構成は「B」・「S」・「G」・「G-Executive」となっています。
標準仕様のグレードには4WDモデルも設定されており、4WDモデルが設定されているグレードにはグレード名の最後に「Four」という記載が追加されているのでとてもわかりやすいです。
標準仕様はこれまでのロイヤルサルーンにあたるグレードとはいえ、従来のクラウンに比べると随所にスポーティテイストを感じることができるでしょう。RS仕様と共通の意匠ではありますが、6ライトウインドウの採用によって美しいスタイリングを実現しています。
トヨタの先進安全技術である「トヨタ・セーフティ・センス」の全面採用や、車両に車載通信機を搭載することでより快適なサービスを堪能できるようになる「コネクティッド・サービス」など、目新しい機能がいっぱいです。
RS仕様
続いてクラウンのRS仕様について解説します。クラウンのRS仕様はこれまでのアスリートに当たるグレードです。RS仕様のグレード構成は「RS-B」・「RS」・「RS Advance」の3種類となっています。
RS仕様も標準仕様と同じように、一部グレードに4WDモデルが設定されています。RS仕様のグレード名の最後に「Four」と記載されているので、標準仕様と同じく差別化されていることがわかりますね。
RS仕様はこれまでのアスリートに当たるスポーツグレードなので、数々の専用装備が採用されています。5スポークの18インチアルミホイールに、RS仕様の証であるエアロパーツなどです。そのほかにも、フロントスタビライザーやリアパフォーマンスダンパーなどの専用パーツが採用されているおかげで、コーナリング時の剛性確保や操縦安定性を実現しています。
もちろん基本的な外観デザインや内装デザイン、標準装備されている安全装備や快適装備に大きな違いはありません。ただし、RS仕様は標準仕様と共通した装備に加えて専用装備が採用されていることから、標準仕様よりも魅力的なグレードに仕上がっています。
やっぱり高級車!?クラウンの価格帯
トヨタの高級車ブランドであるレクサスが国内にも普及したことで、国内最高峰の高級車としてのイメージがやや薄れつつあるクラウン。しかし、その豪華なパッケージングや販売されている価格帯を目の当たりにすると、「やっぱりクラウンは高級車なんだな」と皆さんも実感するはずです。
クラウンのグレード中で最もリーズナブルな価格帯に位置しているのが「2.0 B」というグレード。こちらは2.0 L直列4気筒ターボエンジンを搭載しているターボモデルですが、車両価格は4,606,200円(税込)となっています。
最もリーズナブルな価格帯でも4,000,000円を大きく上回る車両価格に驚きを隠せません。レクサスや欧州ブランドの人気が高まりつつある昨今でも、そのような高級車と正面から立ち向かうことができる純粋な国産車はやはりクラウンだけなのかもしれませんね。
それでは、クラウンの全21グレードの中で最も高価な車両価格で販売されているグレードは一体どんなグレートなのでしょう。クラウンに設定されているグレードの中で最も高価な価格帯に位置しているのが「3.5G-Executive」です。
「3.5G-Executive」はこれまでのマジェスタに当たるクラウンの最上級グレードで、その車両価格はなんと7,187,400円(税込)となっています。車両総額で8,000,000円近い価格になってしまうことを考えると、クラウンは間違いなく高級車だといえます。
価格差は約2,500,000円!2.0Bと3.5G-Executiveはどう違う?
2.0Bと3.5G-Executiveの価格差は約2,500,000円もあります。同じ高級車のクラウンでもこれほどまでに価格差があるのは驚きですよね。実際問題3.5G-Executiveには2,500,000円という価格差を覆すほどの魅力が備わっているのでしょうか。
最大の違いはやはり搭載しているエンジンです。2.0Bは上記でもお伝えしたように、2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載していますが、3.5G-Executiveは高級車の証ともいえる3.5L V型6気筒エンジンを搭載しています。
2.0Bの最高出力は245馬力、最大トルクは35.7kgmです。2.0Bでも十分すぎるほどパワフルな動力性能を実現しています。やはりターボエンジンというだけあって、30.0kgmを大きく上回るトルク感にやみつきになってしまいそうです。
ところが、3.5G-Executiveの最高出力は299馬力、最大トルクは36.3kgmと、過給機を搭載していない自然吸気エンジンでありながら2.0Bの動力性能を上回っています。この動力性能にハイブリッドシステムのモーター最高出力である180馬力、最大トルク30.6kgmが加わることになるのです。
3.5G-Executiveの動力性能はとてつもないほどに高いということがわかります。マジェスタの後釜である3.5G-Executiveは本来、ラグジュアリー性や快適性を重視しているグレード。にもかかわらず、アクセルを軽く踏み込むだけで国産スポーツカーのほとんど置き去りにしてしまうほどのパフォーマンスが備わっています。
もちろんそれ以外にも数々の違いが2.0Bと3.5G-Executiveにはあります。そのすべてを紹介することはできないので、主な標準装備の違いを表にまとめてみました。同じクラウンでも「ベースグレードと最上級グレードでこれほどまでに違いがあるのか」という点を強く感じながらチェックしてみてください。
2.0B | 3.5G-Executive | |
---|---|---|
ホイール | 16インチ(シルバーメタリック塗装) | 18インチ ノイズリダクション(スパッタリング塗装) |
エクステリアパーツ | 7種類 | 8種類 |
ヘッドランプ | Bi-Beam LEDヘッドランプ+LEDクリアランスランプ | 3眼LEDヘッドランプ+LEDクリアランスランプ+ヘッドランプクリーナー |
アウトサイドドアハンドル | カラード | メッキ |
メカニズム・制御 | 3種類 | 4種類 |
安全装備・運転サポート | 2種類 | 6種類 |
ステアリングホイール | ウレタン | 本革巻き |
シート表皮 | ファブリック | 本革巻き |
リヤアームレスト | カップホルダー付 | カップホルダー+ボックス&各種コントロールスイッチ付(サテンメッキ加飾) |
まとめ
今回はクラウンの標準仕様とRS仕様の特徴や魅力を紹介するとともに、ベースグレードである2.0Bと最上級グレードである3.5G-Executiveの違いについて解説しました。価格に開きはあれど、クラウンが日本を誇る高級車であることに間違いはないということがわかりましたね。
スポーツカー顔負けのスタイリッシュかつスポーティな外観を採用しているクラウン。そんなクラウンの虜になってしまった人は少なくありません。クラウンの購入を検討している人は、この記事をしっかりと熟読してクラウンへの知識を深めていきましょう。