2019年09月18日 (更新:2024年08月22日)
車のシートのシミ汚れを落とす方法を解説!
車を使用するにあたり、シートのシミとは切っても切れない関係となるでしょう。食べ物のシミはもちろんのこと、雨や泥のシミとも戦わなければなりません。シミがいてしまった際、どのように対処すべきかをご紹介します。
シートにシミが付く原因
いつのまにかついているシートのシミ。シミの原因がわかればつかないように対策することもできます。代表的なシミがつく原因を知り、予防しましょう。
食べ物のカス
飲み物をこぼしてしまうとシミが残ることは想像できると思います。しかし、最も注意しなければならないのは油汚れ。油汚れは落としにくい上に、シミがつきやすいという特徴があります。
例えば、揚げ物の衣などは一つ落としただけでもどんどん油は広がり、シミになります。ポテトチップスを落としてしまっても同様のシミができます。車内で食べるときは絶対に食べカスを落とさないようにしましょう。
タバコのヤニ
喫煙所などを見るとわかりますが、タバコを吸っている空間には必ずヤニが付着してしまいます。これは車も同様であり、いくら換気をしていても付着してしまいます。ガラス部分であれば拭き取ることは可能ですが、シートなどの布部分に入ってしまうと取り除くのは一苦労。色の変化が起こることはもちろんですが、独特な匂いが付いてしまいます。
汗など、人体が関係しているもの
長距離運転をした場合やスポーツをして汗をかいた状態で車に乗ると、そのまま汗が車のシートに付着してしまいます。ほんの少しであれば気にするまででもないかもしれませんが、皮脂による汚れは積み重なり蓄積されていきます。
臭いなどはもちろんですが、体が接している部分がしっかり変色してしまうこともありますので侮れません。日頃から汗に注意することと、こまめに清掃することが必要になります。
シートのシミ汚れを落とす方法
シートの汚れはシートの材質によって落とし方に違いがあります。まずは愛車のシートがどのタイプなのかを判断しましょう。
大きく分けると、合成皮革シートやファブリックシートなどの布からできているシートと、動物の革からできているシートに分けることができます。
合成皮革シートやファブリックシートのシミ落とし
合成皮革シートやファブリックシートは、布からできています。合成皮革シートはビニールや布を皮に見立てたもので、ファブリックシートは見た目も布です。どちらも皮と比較するとメンテナンスが楽であるという利点があります。
- 蒸しタオルを汚れのある箇所に被せる
- しばらく経ったら、優しくタオルの上から押しながら撫でる
- シミが蒸しタオルに吸収されたら、乾いた布で叩くようにして水分をとる
シートの汚れは重曹で落とすという方法もあります。
専用のクリーナーがおすすめ
もしそれでも落ちない場合は、塩素系漂白剤やシート専用のクリーナーを使用します。シート用クリーナーは時間が経った汚れも確実に落とすことができ、値段も¥2,000程度とそこまで高く無いためはじめから買うのもアリ。
塩素系漂白剤の場合、強力なためシートの色まで落としてしまう場合があります。どれくらい色落ちするかを目立たないところで実験して行いましょう。
クリーナーを使用したあとは、洗剤の付着していない濡れたタオルで拭き、その後乾いた布で水分を取ります。洗剤が残っていると、化学反応が止まらずにどんどん色落ちしたり、場合によってはシートを痛める可能性があります。
徹底的に綺麗にしたいならリンサークリーナー!
もし布シートを徹底的に綺麗にしたいなら、リンサークリーナー(カーペットクリーナー)を検討しましょう。リンサークリーナーとは、布シート表面に洗剤を混ぜた水を染み込ませてしばらく待ったあと、汚れを水分ごと吸い取ってしまうというもの。
実際リンサークリーナーはかなり効果的で、上記で紹介した業務用クリーナーを染み込ませて汚れを溶かし、それを吸い取れば新車時の輝きが戻ります。
本革シートのシミ落とし
本革シートのメンテナンスは、基本的に財布や靴などの革製品と変わりません。基本的には乾いた布で拭き、たまにオイルを塗ります。埃が大敵なので、こまめに汚れを取ることが大切です。
本革シートについたシミに関してはスポンジと中性洗剤で対処します。
- 薄めた中性洗剤をスポンジに染み込ませる
- 軽く撫でるようにして、シミ汚れを浮かせる
- 乾いた布を被せてシミを移す
皮シートは塗装してあることが多く、この作業によって色落ちしてしまうことも考えられます。目立たないところで実験してみることをお勧めします。
また、ワインやコーヒーなど濃い液体汚れのものは革に染み込んでしまっていることが多く、取れないこともあります。
革専用のクリーナーが安心
手アカなどの皮脂汚れは、中性洗剤ではなかなか落ちません。さっぱりとした仕上がりを求めるなら、専用の革クリーナーを使ってみましょう。値段も¥1,000程度と安価で、初めから用意して作業するのもおすすめです。
シートのシミ落としをする時の注意点
やっぱり専用クリーナーは仕上がりが違う
中性洗剤など、身近にある簡単な道具のみでシートのシミを落とすのは、実際かなり難しいということを覚えておきましょう。
特に頑固なシミに関しては色落ちや繊維を傷つけてしまう可能性もあるため、きれいな仕上がりを求めるならクリーナーを揃えてからの作業をおすすめします。
無理せずプロに頼もう!
自分でやってみてどうしても落ちない場合は、シミ抜きのプロにお願いする他ありません。それでもダメな場合は、シートごと交換してしまうことも方法としてあります。シート交換となるとかなり大規模ですが、これを気に社外シートに交換するという方法もあります。
ですがこれは最終手段、どうしても気になる場合の対処法です。そんなシミがついてしまう前に、こまめにメンテナンスすることによって綺麗なシートを保ちたいですね。
シートの汚れはDIYでも対処できる
洋服であればシミがついてしまった場合、捨ててしまうこともあるでしょう。しかし車のシートの場合、簡単に交換するわけにはいきません。シミ対策の一番の方法はこまめにメンテナンスすることです。
いつまでも綺麗なシートをキープできるよう、外装を洗車する度に内装もしっかりとメンテナンスしていきましょう。