テインのサスペンションについて徹底解説! | CARTUNEマガジン
テインのサスペンションについて徹底解説!

2019年09月01日 (更新:2022年09月02日)

テインのサスペンションについて徹底解説!

サスペンションメーカーとして一般に認知されているテイン。実際に車のアフターパーツとして利用されている方も大変多いのではないでしょうか?今回はそのテインについて徹底解説!会社の歴史やレースとの関係性から販売されているサスペンションの特徴と価格まで、くまなくご紹介します!

テインってどんなメーカー?

たか&なおさんのムーヴコンテカスタムL575Sサスペンションの画像
たか&なおさんのムーヴコンテカスタムL575Sサスペンションの画像
引用元:たか&なおさんの投稿

テインといえば、サスペンションのメーカーとして数多の車種のダウンサスや車高調を開発していることで有名です。テインのこれまでの歴史やサスペンションメーカーとして携わってきたレースの数々のご紹介しましょう。

テインの歴史

そもそも、テインの社名の由来をご存知ですか?テインは「TECHNICAL INNOVATION(テクニカルイノベーション)」という文字の頭文字2文字から取って、「TEIN(テイン)」となりました。

その誕生は1985年。本社を神奈川県横浜市に構えています。設立当初は、ショックアブソーバーの完全受注生産という業務形態で行っていましたが、1990年からオリジナルブランドの開発・販売を開始。1995年の規制緩和によってサスペンションの交換が自由に行うことができるようになってからは、アフターパーツの需要が高まり、さらなる躍進を遂げています。

また、2002年のJASDAQ上場に際して、自社工場でのオリジナルパーツにおいてISO9001を全工場で取得しました。現在では、海外への進出も積極的に行っており、アメリカやイギリスなどに支社を設立するまでに至っています。

テインとレースの関係性

テインのサスペンションの種類は豊富で、車種別に設計・製造されてるモデルがほとんどです。そのサスペンションの開発の裏側には何があるのでしょうか。

実は製造の裏側には、テインとレースの深い関係性に繋がっているのです。あまり知られてはいませんが、テインの代表取締役社長の市野氏と専務取締役の藤本氏の両名は、レース業界のご出身。WRC(世界ラリー選手権)のドライバーであった両名は、数々のタイトルを獲得するほどのトップドライバーでした。2名の尽力により、テインはレース業界と深い繋がりを持つことができました。

レース業界と繋がりがあるということは、レースで得た車両の情報やサスペンションのセッティングデータのノウハウを持っているということ。そのデータを元に商品を開発設計、セッティングを行うことで、より高い走行性能を持つ車へと昇華させるサスペンションを製造することができるのです。

一般ユーザーがサスペンションのセッティングをしようとすると、莫大な時間と資金が必要となってきます。それらを豊富なデータを持つテインが行うことによって、私達が安全、快適にサスペンションを使うことが可能となっています。

テインのおすすめのサスペンションを紹介!

RyoseiさんのステップワゴンRK1の画像
RyoseiさんのステップワゴンRK1の画像
引用元:Ryoseiさんの投稿

テインは用途(ストリート用、スポーツ走行用、競技用)によって販売されているサスペンションが異なります。サスペンションを用途別に特徴と価格と共に紹介します。

ストリート用サスペンション

4×4 DANPER SPORT

引用元:TEIN公式サイト

SUVは悪路を走ることもあり、車高がノーマルの状態だとタイヤがフェンダーに干渉してしまう恐れがあります。この車高調整式サスペンションであれば40mmのリフトアップが可能になり、様々な走行シーンに対応することができます。

参考販売価格:¥140,400(トヨタ ランドクルーザー)

ストリート アドバンス Z

引用元:TEIN公式サイト

高品質の車高調整式サスペンションをお手ごろ価格にしたモデルになります。車高調が欲しいけど高くて手が出せないという方に向け、品質を下げずに価格を可能な限り下げています。

参考販売価格:¥96,000(マツダ デミオ)

フレックス AVS

引用元:TEIN公式サイト

トヨタやレクサスの一部の車に使用されているAVS機能をそのまま使うことのできる車高調が登場しました。ストリート用サスペンションでは、最も高機能となります。

参考販売価格:¥182,000(トヨタ クラウン)

スポーツ用サスペンション

モノ レーシング ダンパー

引用元:TEIN公式サイト

気軽にスポーツ走行を始めたい人にはもってこいのサスペンション。サスペンションのセッティングは難しく、経験が必要などなかなか個人でしようにも難しいものですが、テインのモータースポーツサポートで培った情報により、最適なセッティングでお客様のお手元に届きます。

参考販売価格:¥185,000(日産 スカイラインGT-R)

アルティメットスペック サーキットマスター スーパーレーシング

引用元:TEIN公式サイト

本格的にサーキットを走れるタイムアタック仕様のサスペンション。メインスプリングは別売りとなっており、ユーザーの好みにカスタマイズすることが可能です。

参考販売価格:¥370,000(トヨタ 86)

ドリフトスペック サイドウェイマスター スーパードリフト

引用元:TEIN公式サイト

ドリフトをするために開発されたサスペンションとなります。ドリフト中のコントロール性を高めた究極のサスペンションとなっています。

参考販売価格:¥204,000(トヨタ スープラ)

競技用サスペンション

タイプグループ・N F.R.S.スペック

引用元:TEIN公式サイト

各国のラリー選手権に使用する為の究極のラリー用サスペンション。即戦力となるようにF.R.S.システムを搭載しており、タイヤに掛かる荷重をセンサーによって常にモニタリングすることで、ジャンプ時にサスペンションのストロークを制御し、より接地を早める効果があります。

参考販売価格:¥978,000(三菱 ランサーエボリューションX)

グラベルスペック ダートラマスター タイプHG

引用元:TEIN公式サイト

グラベルやダートといった悪路を速く駆け抜けるためのサスペンションです。取り付けにはより高度な技術も必要となりますが、それぐらい専門性に特化したモデルなのです。

参考販売価格:¥314,000(ホンダ シビックタイプR)

スーパーレーシングスペック サーキットマスター タイプN1

引用元:TEIN公式サイト

公道での使用はできない、サーキット走行専用のサスペンション。バネ下重量を軽くする為の軽量化を実現しています。スプリングは別売りとなっており、カスタマイズが可能です。

参考販売価格:¥111,000(ホンダ S2000)

ターマックスペック ジムカーナマスター タイプHT

引用元:TEIN公式サイト

国内トップドライバーがセッティングをしており、そのまま競技に参加できるようにとJAFのレギュレーションに対応しています。ジムカーナを走るために生まれたサスペンションです。

参考販売価格:¥358,000(スバル インプレッサ)

テインのダウンサス製品を紹介!

R-bloodさんのGRヤリスGXPA16DIYの画像
R-bloodさんのGRヤリスGXPA16DIYの画像
引用元:R-bloodさんの投稿

テインが作るダウンサスは、車高も下がったスタイリッシュな見た目と純正と変わらない乗り心地を両立できるように作られています。他社の車高調よりも手の届きやすい価格帯となっており、手軽に取り付けることが可能です。テインのダウンサスは次の商品がラインナップされています。

  • S.TECH
  • S.TECH K-Special
  • HIGH.TECH
  • カスタムメイドスプリング

ストリート用ローダウンスプリング

S.TECH

S.TECH
引用元:テイン公式サイト

ローダウンスプリングは鮮やかな緑が映える、テインのオリジナルカラー。車検対応とするために、どの車種に取り付けても最低地上高9cmを確保する車検対応設計で、価格も抑えて手の出しやすいプライスになっています。また、低価格にも関わらず引っ張り強度200kgf/mmの素材を使い高品質となっているコスパの良い商品ですね。

S.TECH K-Special

S.TECH K-Special
引用元:TEIN公式サイト

S.TECHの軽自動車専用ローダウンスプリング。こちらも車検対応の最低地上高9cmを確保し、ローダウンすることによって軽自動車を精悍なフォルムへと変貌させます。

スプリングのへたりが気になる人でも安心の3年5万キロ保証付き。さらに、スプリング同士が干渉する時の密着音を無くすために、サイレンサーラバーを標準装備しています。

HIGH.TECH

HIGH.TECH
引用元:TEIN公式サイト

テインのローダウンスプリングでは最上級モデル。自信があるからこそ付けられる3つの保証が備わっています。

  • 全席への快適な乗り心地で他社製品からの乗り換えでは負けない自信作の証、乗り心地保証。
  • ガチャガチャという密着音や取り付け部から発生する異音を絶対に起こさない決意の表れ、異音保証。
  • 耐久性に優れた素材で作られたスプリングでへたりからユーザーを開放する、へたり保証。

向かうところ敵なしといった感じですね!

カスタムメイドスプリング

現在販売されていない車種であれば、過去に販売していたローダウンスプリングを受注生産にて販売しています。当時のカタログモデルをそのまま継承し、全車種において一律料金。また、ダウン量を変えたい場合は別途相談により生産可能となります。社外品が少ない旧車に乗っている人にとって、このサービスは嬉しいですね。

競技用スプリング

コンペティションスペック ダートトライアルマスター G.TECH

引用元:TEIN公式サイト

ダートといった悪路をタイムトライアルで走行する為のスプリングです。アブソーバーを別購入しないといけません。

参考販売価格:¥12,000(トヨタ 86)

レーシングスプリング

引用元:TEIN公式サイト

引っ張り強度200kgf/mm以上の素材を使用しており、へたりに強く耐久力もあります。他のアブソーバーと組み合わせて使用することが前提の商品です。

参考販売価格:¥18,000(2本セット)

まとめ

たか&なおさんのムーヴコンテカスタムL575Sサスペンションの画像
たか&なおさんのムーヴコンテカスタムL575Sサスペンションの画像
引用元:たか&なおさんの投稿

テインという会社がレースに大きく関わることで、その情報を一般ユーザーへフィードバックすることができます。サスペンションのセッティングを煮詰めていこうとすると莫大な時間と費用が掛かりますが、メーカーがあらかじめセッティングをしてくれることで、私達は快適に使用することができますね。

車高調をドレスアップやスポーツ走行で使うことで、テインのサスペンションをより楽しむことができそうですね!

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