ガソリンを入れるだけ?ガソリンスタンドってどんなサービスがあるの?

2019年01月13日

ガソリンを入れるだけ?ガソリンスタンドってどんなサービスがあるの?

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車やバイクに乗る方には必ず必要になる場所がガソリンスタンドです。目的はもちろんガソリンを入れることですが、それ以外にも様々なサービスがあるのをご存知でしょうか?今回は、そんなガソリンスタンドについて注目していきます。

そもそもガソリンスタンドとは?

ガソリンスタンドとは、そもそもガソリンを入れることを第一にした場所です。アメリカではほとんどの場所がセルフサービスで給油を行う場所ですので、ガソリンを入れること以外の目的はありません。日本でもセルフサービスは急増していますね。

しかし、それ以外のサービスを行うガソリンスタンドもたくさん生まれてきました。どのような歴史があるのか、まずはスタンドの生い立ちから見ていきましょう。

車の普及により広まったガソリンスタンド

第一次世界大戦が終わったあたりで、ガソリンスタンドはアメリカ各地に誕生していきます。この要因は1908年に生まれたT型フォードによってもたらされたものです。

T型フォードとは、世界で初めて生産ラインにベルトコンベア式を採用し、生産された車です。今までよりも効率よく生産することができるようになったので、車本体の値段も下がり一気にアメリカ社会に普及します。

1916年から1920年の4年間に年間500万台の車が増加していったということなので、想像を絶するほど急速に車は普及していったのです。そうなると、必要になるのは給油場所です。アメリカの人たちが求めたのはガソリンスタンドだったのです。

こうして、一気にアメリカ全土に広がったのがガソリンスタンドだったのです。アメリカも一部の都市部を除いては、長く続く荒野もたくさんあります。そこにたくさんのガソリンスタンドができることで、長距離運転が可能になったのです。

走行距離を見ても、1919年の年間走行距離が7240kmでしたが、1929年には12070kmになりました。これは、ガソリンスタンドが増えたことにより長距離巡航が可能となった証です。

こうして、アメリカで車が普及するのと比例して、どんどんガソリンスタンドができたのです。車社会のアメリカと言われる所以でもありますね。しかし、この頃はまだガソリンを入れる機能だけしか果たしていなかったのです。

様々なサービスを追加するようになったガソリンスタンド

アメリカ全土を見ると、都市部よりも圧倒的に砂漠地帯や自然のままの地域が多いです。周りに何もない場所にガソリンスタンドだけあるケースもよく見られます。北海道ではよく目にする光景ですが、長距離運転でガソリンスタンドを逃してしまうと、次のガソリンスタンドまでガソリンが持たないという事態が発生します。

そうなると、見つけたガソリンスタンドで早めに給油しなければならないということです。これは、アメリカにおいても同じでした。そこで、ビジネスチャンスを感じた人たちは様々なものを併設し始めます。

レストラン、喫茶店、コンビニと、ドライバーの休憩スペースを併設したのです。長距離を運転して疲れたドライバーが一休みする場所を用意することで、繁盛することは間違いありません。

今でも、アメリカ映画などでたまに見られるガソリンスタンドにはレストランやコンビニが映し出されているシーンが見られます。日本でいうと、ガソリンスタンドが併設された高速道路のサービスエリアのような感じです。

さらに、日本でも休憩スペースで缶コーヒーを飲んで一休みしている方もいらっしゃいます。これは、アメリカではスタンダードなことだったのです。

ガソリンスタンドから世界的なファストフードショップ誕生

1930年、ある人物がガソリンスタンドをオープンさせました。そこには、レストランスペースも準備して旅の疲れを癒そうとしたのです。このレストランで、あるメニューが大人気となり、結果としてガソリンスタンド以上の収益を上げることとなります。

起業した人物はカーネルサンダース、出店したのはケンタッキー州、人気メニューがフライドチキンと言えば、何かわかりますね。そう、ケンタッキーフライドチキンです。

このように、アメリカではスタンドは人が集まる絶好のビジネスチャンスなのです。こうして、ガソリンスタンドは世界各国に広がっていき、それとともに車で走行できる距離も伸びているという現状があるのです。

ガソリンスタンドのサービス

ビジネスチャンスとして大人気であったガソリンスタンドですが、現在のガソリンスタンドで一体何を行なってくれるかは気になるところですよね。普段はガソリンしか入れない方も、ガソリンスタンドでできることがわかれば安心感も増します。

今回ご紹介する記事でガソリンスタンドが行うことを知ることができれば、安心感も急増するはずです。

給油

まずはもっとも重要な給油サービスからです。ガソリンは危険物にあたるので、危険物管理者の資格が必要になります。セルフスタンドであっても同様ですが、危険物乙4保持者の監視のもとであれば給油は可能です。

フルサービスのスタンドであれば、給油中に窓を拭いてくれたり中拭き用のタオルを貸してくれたりする場所もあります。昔はゴミも回収してくれたのですが、ゴミの有料化や分別かのために、現在は吸い殻を回収してくれたら良い方です。

しかしここで注意が必要なのが、携行缶へのガソリン給油です。モータースポーツを楽しむ方や、発電機や除雪機を使用する方、バイクのようなタンク容量が少ない状態でのロングツーリングを楽しむ方は必ず必要となる携行缶ですが、必ずスタッフの方に給油してもらってください。

車への給油は漏れないようにできていますが、携行缶は漏れる可能性があります。また、設置場所が固定されていないことから危険なのです。安全面を考慮した上でも、面倒だからといって自分で入れることなく、必ずスタッフの方にお願いしましょう。

整備

ガソリンスタンドでの整備は一体どこまで対応可能なのかを見ていきましょう。フルサービスのガソリンスタンドであれば、給油中に無料点検を勧められることもあるでしょう。これは一体どこまで対応可能なのかを見ていきます。

ウォッシャー液補充

各スタンドにウォッシャー液の補充液は常備してありますので、補充は可能です。冬の北海道などでは融雪剤を道路に散布するため、突然ウォッシャー液が出なくなると命に関わる危険があります。

もし万が一切れてしまった場合でも、ガソリンスタンドを探し出すことができれば補充は可能です。0℃を下回らない地域の方は水でも可能ですが、下回る地域で冬に水を入れると凍るだけではなく、タンクの中が膨張し、割れてしまって修理代が高くつく場合もありますので注意してください。

ワイパーブレード交換

特殊な形状を除き、ワイパーブレードの在庫も常備しています。ゴムが古くなり、うまく機能しなくなってもスタンドへ寄れば大丈夫です。旅先でも、視界がスッキリした状態で運行することが可能です。

バッテリーメンテナンス

近年、バッテリーの液を補充するタイプは少なくなりましたが、バッテリー液を補充することも可能です。さらに、バッテリー本体も販売しているため、バッテリー上がりで寿命が来てしまっても交換をお願いできます。

タイヤ交換、パンク修理

ドライブでのトラブルとして、パンクやバーストが起こる可能性があります。パンク修理キットを搭載している車種も増えましたが、高速道路を運転する際には心配ですね。そこで、スタンドで新しいタイヤに交換することは可能なのです。また、簡単なパンクであれば修理キットも完備しているため、修理が可能です。パンクトラブルが起きた際にもスタンドを見つけることができれば安心ですね!

オイル交換、エレメント交換

もちろんオイル交換だって可能です。それに加えてエレメントも、特殊な車種でなければ在庫を管理しているので交換は可能です。多くのスタンドで上から抜くか下から抜くかの選択もできるだめ、好みに合わせた交換方法が選べます。給油のついでにオイル交換をするのも、手間が省けて楽ですね!

その他、補充関連

その他にも、クーラント液の補充やタイヤの空気圧の点検、補充も可能です。また、ヘッドライトやウインカーなどの電球交換もできます。店舗によって置いてある装備や在庫は異なりますが、基本的に消耗品やトラブルに対応できるよう準備してあります。もしもトラブルにあった際には、スタンドを訪問してみるのも良いですね。

洗車

日々のメンテナンスに洗車は欠かせません。洗車メニューを大きく分けると、手洗い洗車と機械洗車に分けることができます。そしてさらに撥水に使用する液などを選択すれば、洗車注文の完了です。

最近では機械洗車の布も柔らかいものを採用することになり、一昔前のように「機械洗車は傷がつく」とは一概に言えなくなっています。洗車する度につく傷は仕方ないとしても、月に1度くらいであれば機械洗車でも良いということです。

逆に、汚れがついたままのほうが塗装が傷みやすいとのことです。また、塗装を守るために必要になるのは拭き上げです。水滴が付いているじょうたいのままだと、これも塗装によくないんだとか。ついつい自分で洗車を行うと、拭き上げが面倒なことがありますよね。ガソリンスタンドでは、拭き上げサービスも行なっていますので、心強い味方です!

車検

ガソリンスタンドでは車検の代行も請け負っています。ガソリンスタンドで車検を行うわけではなく、代わりに陸運局で車検を通してくれるという形です。ガソリンスタンドの車検は、場所にもよりますが代行費用が安いのです。

大きな作業を行うような交換部品や工賃もあまり勧めません。勧められる場合はよほど問題がある時のみです。基本的な光軸調整やアライメント費用はかかりますが、これはどこで車検を通しても同じです。車検といっても、「この先壊れませんよ」というわけではなく、「この先安全に運転できますよ」という意味なので、ガソリンスタンドの車検でも充分です。あくまで、法的に整備された車かを検査するのが車検です。これを考えると、ガソリンスタンドに車検をお願いするのも良いですね。

車の販売買取

最近のガソリンスタンドでは、中古車の販売や買取を行う所も出てきています。店舗により在庫は異なりますし、なかなか現物が置いてある場合も少ないです。基本的に中古車販売を行うガソリンスタンドはポスターなどが貼ってあるため、見つけたら相談してみるのも良いでしょう。

もしかすると、思わぬ車に出会えるかもしれません。様々なガソリンスタンドがありますが、基本的には大きな会社が数店舗持っているという形が多いです。看板に「◯◯石油」などと書かれているのが会社名です。その会社全体で在庫を管理していますので、欲しい車種がある場合に問い合わせると、中古車を保管してある場所から車を持ってきてくれます。まずは1度相談してみると良いでしょう。

電気自動車の充電

対応にはばらつきがあるものの、電気自動車の充電施設を完備してあるガソリンスタンドもあります。スーパーや道の駅などに設置されている充電スポットですが、ガソリンスタンドであっても設置してある場所があります。

今までのイメージでは、燃料はガソリンスタンドで補充するというイメージ通り、対応しているガソリンスタンドでは充電も可能です。ガソリンスタンドであれば、その他の消耗パーツの補充もできるので、安心ですね!

日本のガソリンスタンド紹介

では、具体的にどんなガソリンスタンドが日本に存在するのかを見ていきましょう。20年ほど前にはたくさんあったガソリンスタンドも、現在は統合が進み少なくなってしまいました。

エネオス

エネゴリくんでおなじみ、エネオスです。もともとは日本石油と三菱石油が合併し、日石三菱として1999年に発足。2001年に制定された会社です。発足と同時に、様々な面でコスモ石油と業務提携を結んでいます。2008年にSTORKという九州の会社を統合。2010年にはジャパンエナジー(JOMO)を合併し全国各地に広がるスタンドとして存在しています。

そして2017年にはJXTGエネルギー株式会社として、エッソ、Mobil、ゼネラルまでを統合し、さらに躍進を遂げたのです。最近、エネオスばかり目立つ気がするかもしれませんが、スタンド業界ではこのように合併で、ほとんどがエネオスになってしまっていたのです。

出光・昭和シェル

スタンドを訪れた際に、出光と昭和シェルは別々の看板を掲げています。しかし、2015年に両社は統合しているのです。出光といえば、百田尚樹さんの著書である海賊と呼ばれた男の主人公、国岡鐡造のモデルとなった出光佐三が設立した会社です。

さらに、昭和シェルといえばF1においてフェラーリとパートナーシップを結び、オイルや燃料の提供を行なっている石油会社です。F1を見ると、昭和シェルの大きなステッカーがフェラーリに貼られていますね。この二つの会社が統合し、技術面など様々な点でエネオスと争っているのです。店舗こそ少ないですが、エネオス1強にならないよう、力を尽くしていると言えるでしょう。

地域に根ざした様々な石油供給会社

上記2つ以外にも、たくさんの石油業者が出店しています。基本的には地域に根ざしたガソリンスタンドが多く、例えば北海道を見ると農業組合が出店しているホクレンというスタンドがあります。特色で言えば、ホクレンは毎年「ホクレンフラッグ」というものを数量限定で発売しています。北海道を4エリアに分け、エリアごとに色の違うフラッグを販売するのです。これは、北海道民だけならず、本州からもホクレンフラッグを求めて来る方もいらっしゃいます。

以前は交通安全のために無料配布されており、近年は有料化されましたがコンプリート目指して回るライダーさん達も多く見られます。毎年デザインが変わるため、収集を恒例行事にしていらっしゃる方もいらっしゃいます。その他にも、地域に根ざしたスタンド、特色あるスタンドは数多く見られます。キャンペーンなどを見てみると、案外面白い企画が見られるかもしれませんね!

まとめ

今回ご紹介したのは石油供給会社であり、実際に店舗を経営しているのはさらに違う会社です。そのため、同じ看板を掲げていても、キャンペーンなどが違ったりすることもあります。しかし、各スタンドが特色を出しながら経営しています。なんだか、ガソリンスタンド発足当初のアメリカのようですね。

日本国内では、サービスステーションという名前が経済産業省で使用されている名前であり、SSと省略されて言われる場合もあります。日本のガソリンスタンドと言っても、サービスを行う場所なのです。給油がメインになりますが、その他のサービスについても注目してみてください。思わぬ利用方法が見つかるかもしれません。

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