2019年04月16日 (更新:2020年08月20日)
タイヤっていくらなの?タイヤの価格どれくらいか紹介します!
タイヤの価格は、メーカーの公式HPを見ても価格表示がされていないので、本当の価格がわかりにくくなっています。
タイヤの価格帯
タイヤの価格は、メーカーやサイズ、そしてタイヤのブランドによって大きく異なります。また、最近では聞いたことがない海外ブランドの格安タイヤも続々と販売されており、価格帯はピンキリとなっています。タイヤの価格は、主にブランドとタイヤ性能で大きく変わり、性能が良いタイヤは価格も高くなります。
タイヤの価格帯はピンキリ
同一サイズのタイヤを購入する場合、店舗で購入する場合と、ネット通販で購入する場合とでは、価格に開きがあることがあります。タイヤ価格は、メーカ希望小売価格がありますが、実際の販売価格は希望小売価格を下回っていることがほとんどです。
これは、タイヤ販売店、カー用品店、ガソリンスタンド、自動車整備工場、自動車ディーラーで販売しており、販売店が近隣に多いほど、価格競争が激化してタイヤ価格が安くなるからです。タイヤ価格は、販売店がタイヤを仕入れる仕入れ価格とショップの運営コスト、そしてライバル店との価格競争で、大きく変わってきます。特に運営コストがかからないネット通販は、販売価格帯がおおむね安い傾向にあります。
タイヤの価格とサイズ/性能の関係
タイヤ価格はサイズにより大きく変わってくるのと、同一サイズでも性能の差に比例して価格は変わってきます。サイズを見てみると、小さいタイヤのほうが大きなタイヤより安くなりますが、同じインチで幅も同じでも扁平率が低いタイヤは価格が高くなります。
扁平率を低くするとそれだけサイドウォールの強度を上げる必要があり、研究開発費がかかることが、扁平率が低いタイヤが高価になる原因です。また、同一サイズのタイヤでも性能の差によってタイヤ価格は大きく変わってきます。
例えば、グリップ性能を良くしたタイヤは、トレッド面に柔らかいコンパウンドを使いますが、柔らかいと摩耗が早くなるデメリットがあるので、それを無くすためにメーカーではなるべく減りにくい柔らかいコンパウンドの開発を行っています。
この開発には多額の開発費がかかっているので、タイヤ価格にそのまま跳ね返って高い値段となります。
国産タイヤメーカーのタイヤ価格
ブリヂストン、ヨコハマタイヤ、ダンロップなどの国産タイヤメーカーならほとんどの方がご存知でしょう。これらの国産タイヤは、世界でも認められている一流タイヤメーカーとして、ブランド力が高く価格はかなり高めとなっています。
ここであげた三つのブランドの世界シェアはブリヂストンが第1位、ダンロップタイヤが第5位、そして横浜タイヤが第8位となっています。ランキング10位以内に入るのは、日本のタイヤメーカーでは3社のみで、世界有数のタイヤメーカーといえます。
世界の中で上位に食い込むということは、それだけタイヤ性能が良い裏付けでもあり、他のタイヤメーカーより平均タイヤ価格が高くなるのも頷けます。
ヨコハマタイヤ
ヨコハマタイヤは、横浜ゴム株式会社のタイヤブランド名で日本市場では、ブリヂストン、住友ゴムに次いで第3位の販売シェアを誇ります。販売しているなかで、売れ筋のタイヤブランドは、スポーツタイヤのADVAN、低燃費タイヤのBluEarth、SUVやピックアップトラック向けのGEOLANDARとなります。
価格は、ADVANが上位ブランドなので、全てのサイズの中で一番高く、GEOLANDAR、BluEarthと続きます。ヨコハマタイヤで低価格のタイヤとしては、低燃費タイヤのECOSで、タイヤサイズにもよりますが、1本数千円で購入することができます。
ダンロップ
ダンロップは、住友ゴム工業のタイヤブランドとして販売されている日本で2位のシェアを誇るタイヤメーカーです。ダンロップから販売されている売れ筋商品はエナセーブ、LE MANS、DIREZZAとなっています。
タイヤサイズの中で、販売される数の多い155/65R14の場合、エナセーブなら1本4,000円前後で購入できます。また、その他のタイヤも比較的低価格で販売されていることが多く、1本1万円以下で買えるタイヤサイズが多くあります。
ブリヂストン
ブリヂストンは、その技術の高さから世界でも日本でもNo1の販売シェアを誇り、多くのドライバーから指示されています。タイヤブランドの、ポテンザ、レグノ、プレイズ、エコピアなどは一度は聞いたことがある人も多いでしょう。
ハイパフォーマンスタイヤのポテンザから、経済性をもとめたエコピアまで、ユーザーの嗜好に合わせた商品ラインナップが充実しています。その中で一番人気が、2013年から販売されている低燃費ベーシックタイヤNEXTRYです。
販売価格は、割高感のあるブリヂストンの中で破格の安さで売られています。売れ筋の165/65/14の場合、1本3,000円を切る価格で販売している店舗もあります。
アジアンタイヤメーカーのタイヤ価格
アジアンタイヤメーカーも、だいぶ日本にも浸透してきており、装着している車を多く見かけるようになりました。アジアンタイヤと聞くと、安くて粗悪品といったイメージを持っている人もいますが、実際は性能も良いタイヤが多くあり、コストパフォーマンスは最高といえます。アジアンタイヤは、日本以外のアジア諸国の台湾、インドネシア、中国、韓国で製造販売されているタイヤです。
155/65R14 | 195/65R15 | 225/40R18 | |
---|---|---|---|
NANKANG(台湾) | 2,820円 | 4,140円 | 7,250円 |
ATRRADIAL(インドネシア) | 3,200円 | 3,570円 | 4,530円 |
HIFLY(中国) | 1,700円 | 3,070円 | 4,060円 |
ダンロップ | 4,200円(エナセーブ) | 6,650円(エナセーブ) | 15,950円(DIREZZA) |
ブリヂストン | 3,570円(NEXTRY) | 8,120円(NEXTRY) | 22,260円(ポテンザRE003) |
価格は、オートウェイの価格と価格.comを参考にしましたが、アジアンタイヤは、国産主要タイヤメーカーに比べて、かなり安いことがわかります。特にタイヤサイズが大きくなればなるほど、価格差は広がりアジアンタイヤの安さが際立ちます。
ヨーロッパのタイヤメーカーの価格
ヨーロッパのタイヤメーカーといえば、ミシュラン、ピレリ、コンチネンタルが有名ですが、どのメーカーも世界の売り上げトップ10に入る人気メーカーです。これらのメーカーのタイヤは、世界各国の自動車に純正採用されていることも多く、コンパクトカーからハイパフォーマンスカーまで、装着可能なタイヤを取り揃えています。
195/65R15 | 215/45R17 | 255/40R20 | |
---|---|---|---|
ミシュラン | 5,945円(ENERGY SAVER) | 15,590円~30,700円(Pilot Sport 4) | 34,400円~54,700円(Pilot Super Sport) |
ピレリ | 6,290円~7,290円(CINTURATO P1) | 7,080円~16,124円(DRAGON SPORT) | 31,500円~49,200円(P Zero) |
コンチネンタル | 8,882円~12,700円(ComfortContact CC6) | 18,000円~27,100円(ContiSportContact 5) | 34,900円~49,500円(ContiSportContact 5) |
ダンロップ | 6,650円(エナセーブ) | 14,000円~19979円(LE MANS V) | 48,139円(SP SPORT MAXX) |
ブリヂストン | 8,120円(NEXTRY) | 17,669円~22,500円(POTENZA Adrenalin RE003) | 40,825円~56,300円(POTENZA S007A) |
※タイヤサイズは、一つの例として表示しています。
一昔前までは、ヨーロッパタイヤは国産タイヤより高価であることで有名でしたが、現在では、ヨーロッパタイヤと国産主力メーカーのタイヤとでは、ほとんど価格が変わらない事がわかります。
まとめ
タイヤ価格を国産メーカー、アジアンタイヤ、そしてヨーロッパタイヤと見てきました。タイヤ価格は、開発費がそのまま販売価格に転嫁されているので、より性能の良いタイヤは価格が高くなる傾向になります。
アジアンタイヤは、以前より「操縦安定性」「燃費性能」「ロードノイズ」「タイヤ摩耗」が格段に良くなってきていますから、信頼度も上がってきています。タイヤは命を乗せて走る大切なパーツなので、予算も大事ですが走るステージを考えてタイヤ選びをしましょう。