2019年01月21日 (更新:2020年08月27日)
ヴィッツをカスタムしよう!編集部厳選カスタム例紹介します!
1999年の販売開始から20年を向かえようとしているヴィッツは、コンパクトカーの先駆けとなった車と言えます。長年コンパクトカーとして人気を博してきたヴィッツがどのような車なのかとともに、ヴィッツのカスタム例を紹介していきます。
ヴィッツってどんな車?
ヴィッツはトヨタから発売されている1~1.5Lのエンジンを積んだ5ドアのハッチバックで5ナンバーサイズの小型自動車です。現在では「コンパクトカー」が多数登場していますが、そのコンパクトカーの先駆けと言えるのがこのヴィッツなのです。それではヴィッツの歴史を振り返ってみましょう。
初代ヴィッツ(1999年~2005年)
初代ヴィッツが登場したのは1999年1月。発売当初は1Lエンジンのみの設定でしたが、後の1.3Lモデルが追加された際にスターレットの製造を終了したことから、スターレットの後継者と言われています。
コンパクトカーとは言え、当時では驚くほどの室内の広さで話題になりました。スターレットに比べて全幅と車高は上回り、全長こそ短かいもののホイールベースは70㎜長く設計されています。エンジンは先に述べた通りで、最初は1L直列4気筒DOHCエンジンのみでしたが、のちに1.3L直列4気筒DOHCエンジン搭載のフルタイム4WDが登場し、その後同じ1.3LエンジンでFFのモデルも追加されました。
さらに2000年10月には1.5L直列4気筒DOHCエンジンも追加され、コンパクトカーにはない力強い走りを演出。
翌年にはアイドリングストップ機能を備えた1Lエンジンを搭載し、燃費は24㎞/L。当時としては驚きの数値を叩き出しました。マイナーチェンジ後、CVTモデルの追加でさらなる支持を得て、名実ともにトヨタのコンパクトカーの代名詞となります。また、当時スターレットで追いつけなかった日産・マーチからクラス販売台数トップの地位を奪取しています。
エンジンスペック
1SZ-FE
総排気量:997cc
エンジン種類:直列4気筒
DOHC最高出力:70㎰(51kW)/6000rpm
最大トルク:9.7kg・m(95.1N・m)/4000rpm
10・15モード燃費:22.5㎞/L
2NZ-FE
総排気量:1298cc
エンジン種類:直列4気筒DOHC
最大出力:88㎰65kW)/6000rpm
最大トルク:12.3kg・m(120.6N・m)/4400rpm
10・15モード燃費:16.6km/L
1NZ-FE
総排気量:1496cc
エンジン種類:直列4気筒DOHC
最大出力:110㎰(81kW)/6000rpm
最大トルク:14.6kg・m(143N・m)/4200rpm
10・15モード燃費:17.0km/L
二代目ヴィッツ(2005年~2010年)
初代の登場から6年ほど経過した2005年。2代目ヴィッツが登場します。フルモデルチェンジによって、ボディも大きく成長。初代より一回り大きく、全長3750㎜・全幅1520㎜・全高1520㎜~1540㎜となっています。
スタイリングは初代のプレスラインを用いたデザインから一転、ボディ側面とボンネットフードは彫刻的な量感が重視され一クラス上の車格を感じさせる仕上がりに。また、更なる燃費向上のため、フロントウィンドウの傾斜を強めています。
エンジンはこれまでと変わらず1L・1.3L・1.5Lと排気量に変わりはありませんが、1Lエンジンはダイハツが開発した直列3気筒エンジンへ変更。1Lと1.3LエンジンのFFはそれまでのトルコンATと併売している状態からCVTに統一。MTモデルは1.5LのスポーツモデルとなるRSのみとなりました。
2007年のマイナーチェンジ後、カーテンシールドエアバックとサイドエアバックをすべてのグレードに標準装備。このクラスでは考えられない安全性の高さを実現。安全性だけではなく、グッドデザイン賞を受賞するなどスタイリングでも高い評価を得たヴィッツは、コンパクトカーとして不動の地位を獲得します。
エンジンスペック
1KR-FE
総排気量:996cc
エンジン種類:直列3気筒DOHC
最大出力:71㎰(52kW)/6000rpm
最大トルク:9.6kg・m(94N・m)/3600rpm
10・15モード燃費:22.0km/L
2SZ-FE
総排気量:1296cc
エンジン種類:直列4気筒DOHC最大出力:87㎰(64kW)/6000rpm
最大トルク:11.8kg・m(116N・m)/4000rpm
10・15モード燃費:19.6km/L
1NZ-FE
総排気量:1496cc
エンジン種類:直列4気筒DOHC
最大出力:110㎰(81kW)/6000rpm
最大トルク:14.4kg・m(141N・m)/4400rpm
10・15モード燃費:18.6km/L
三代目ヴィッツ(2010年~現行モデル)
いよいよ3代目ヴィッツが登場。この頃には各社から様々なコンパクトカーが発売され、打倒ヴィッツを掲げたライバル達も多数登場しました。ボディサイズも全長3885㎜・全幅1695㎜・全高1500㎜~1530㎜と全長・全幅ともに一回り拡大しつつも、5ナンバーサイズをキープ。
Cd値0.285という優れた空力性能を実現する為、先代よりも全高を少し下げシャープなデザインに仕上げました。手強いライバルが増える中、高い競争率を誇るコンパクトカー市場で結果を残しています。
エンジンは改良を重ね、1.3Lでは新開発エンジンを装備。新しいアイドリングストップ機能であるスマートストップパッケージが採用しました。排気量は1Lと1.5Lで先代と変わりありません。
トランスミッションはスポーツモデルのRSの5MTを除き、すべてCVTに統一。2010年にトヨタが運営するGAZOORACINGが手掛けるモデルが追加されたことは、大きな話題となりました。
2017年、更なるマイナーチェンジでトヨタのフロントマスクとして定着しつつあるキーンルックを施し、イメージチェンジ。ボディ剛性が向上したことで操縦安定性も向上しました。また、ヴィッツ初のハイブリッドモデルを設定したことで、燃費は34.4km[JC08]という驚異的な数値を達成しています。
GAZOORACINGが手掛ける、ヴィッツGRSPORT・GRSPOR‘‘GR‘”・GRMNの違いとは?
GRSPORT
エンジンはヴィッツのスポーツモデルとなるRSと同様ですが、ボディの溶接点を増やすことでクルマにしっかり感を持たせています。また、エアロパーツを見えるところだけでなく、床下にも設けることで高速走行時の安定感を向上させています。
GRSPORT”GR
GRSPORTをベースにクルマを作り直したといっても過言ではないほどに手が入っており、そのボディ剛性の高さはドアを閉めるだけで感じることができます。専用設計の強化サスペンションや大径アルミホイールに組み合わせられたハイグリップタイヤなど、走行性能を前面に押し出ていることが特徴です。
GRMN
さらに200台限定のGRMNモデルは、設定の無い1.8Lエンジンに換装したうえでターボを装着。専用エアロパーツ・サスペンション・ブレーキを用いることでGAZOORACINGが考える究極のヴィッツとなっています。
エンジンスペック
1KR-FE
総排気量:996cc
エンジン種類:直列3気筒DOHC
最大出力:69㎰(51kW)/6000rpm
最大トルク:9.4kg・m(92N・m)/4300rpm
JC08モード燃費:24.0km/L
1NR-FKE
総排気量:1329cc
エンジン種類:直列4気筒DOHC
最大出力:99㎰(73kW)/6000rpm
最大トルク:12.3kg・m(121N・m)/4400rpm
JC08モード燃費:25.0km/L
1NZ-FXE
総排気量:1496cc
エンジン種類:直列4気筒DOHC+モーター
最大出力:74㎰(54kW)/4800rpm
最大トルク:11.3kg・m(111N・m)/3600~4400rpm
JC08モード燃費:34.4km/L
1NZ-FE
総排気量:1496cc
エンジン種類:直列4気筒
最大出力:109㎰(80kW)/6000rpm
最大トルク:13,9kg・m(136N・m)/4800rpm
JC08モード燃費:19,6km/L
ヴィッツのカスタム例紹介
初代から現行モデルとなる3代目まで、CARTUNEユーザーのオシャレカスタムを紹介していきます。
初代ヴィッツ(1999年~2005年)
夜中の街頭に照らされる初代ヴィッツ純正ボディながら、ホイールと低く構えた車高でインパクト抜群ですね!
数少ない3ドアモデルをベースに自家塗装された一台。塗り分けられたボンネットと絶妙なタイヤサイズの選定が走りを予感させます。
二代目ヴィッツ(2005年~2010年)
ハーフエアロとホイール・車高でさらっとした仕上がり。サイドマーカーのアクセントがセンスの良さを見せつけるかのよう!ギリギリを攻めたホイールと引っ張りタイヤの丸みが、二代目ヴィッツが持つ量感をより魅力的に見せていますね!
三代目ヴィッツ(2010年~現行モデル)
どこかヨーロッパの香りを感じさせる一台。グリルに沿わされたメッキモールとデイライトがおしゃれですね!
フロントマスクのいかつさと、エアロパーツのバランスがとてもGOOD!
GRMN仕様のヴィッツ。国内にはない3ドア仕様がうらやましいですね!
まとめ
コンパクトカーの先駆けとして登場し、競争が厳しいコンパクトカー市場内で人気を維持してきたヴィッツ。人気の理由の中には、カスタムの幅広さ、車を自分好みに仕上げる楽しさもあったのではないでしょうか。長期間販売されているだけに、カスタムパーツも多く販売されています。それらをうまくチョイスして、あなた好みのヴィッツに仕上げてみてはいかがでしょうか?