2019年02月05日 (更新:2020年08月27日)
レガシィを中古で購入するならどの型がおすすめ?編集部がおすすめをピックアップ!
スバルを代表する車、レガシィ。経営難に陥ったスバルがもう一度日の目を浴びるきっかけを作った4ドアセダン、5ドアステーションワゴンです。今回はそんなレガシィの歴代モデルの紹介と、中古レガシィを購入するならおすすめしたいモデルをピックアップしました!
レガシィってどんな車?
レガシィはスバルを代表する看板車種で、1997年以降はスバルのフラッグシップモデルとして君臨しています。
当時、同社の象徴とも言える水平対向エンジンと4輪駆動を武器にした、スポーツセダンとして発売されました。
現在は以前のモデルと比べて、ややスポーティー感が薄まっている印象は否めませんが、その代わりにフラッグシップモデルとしてふさわしい、強い存在感を放つようになっています。
ボディタイプはセダン(アッパーミドルサルーン)で、ステーションワゴンやクロスオーバーSUVなどの派生モデルも存在しています。
同じレガシィでありながら、それぞれのモデルに異なる魅力が備わっていて、それがレガシィの大きな特徴でもあるのです。
レガシィにはワゴンとセダンがある!
スバルのイメージリーダーとして大きな人気を獲得したモデルと言えば、やはりレガシィB4(セダン)とレガシィツーリングワゴン(ステーションワゴン)です。
レガシィツーリングワゴンは、一時期、派生モデルでありながら本家のレガシィB4を超える人気を集め、日本にステーションワゴンを普及させるきっかけともなりました。
今でこそ街中にはステーションワゴンがたくさん走っていますが、それは間違いなくレガシィツーリングワゴンの功績です。
もちろん、レガシィB4も負けてはいません。レガシィツーリングワゴンよりもスポーティーな外観、パフォーマンスは、今も大勢の車好きを虜にしています。
歴代レガシィを簡単に紹介
1989年に発売されて以降、30年の歴史を誇るレガシィ。現在販売されているモデルは6代目にあたり、世界販売台数も好調に伸ばしています。
6代目レガシィももちろん魅力のあるモデルなのですが、6代目以前のモデルも今なお人気。発売から長い時間が経過した現在でも、車好きからの厚い支持を集めています。
とはいえ、6代目以前のレガシィについて詳しく知らない人も多いでしょう。そんな人のために、これから歴代レガシィを簡単に紹介します。
初代 BC/BF系
初代レガシィが発売する前のスバル(富士重工業)は、メディアから倒産の可能性を指摘されるほど厳しい局面を迎えていました。そんな危機から打開するために、スバルが満を持して発売したのが初代レガシィです。
スバルは1966年からプラットフォームの流用を続けていましたが、初代レガシィではそのすべてを新設計することで、車としての基本性能を大きく向上させています。
ボディタイプは4ドアセダンと5ドアステーションワゴンの2種類。2.0L水平対向4気筒エンジンを中心に、様々なパワートレインを搭載したグレードをラインナップすることで、多彩なバリエーションをウリとしています。
2代目 BD/BG系
好調な販売台数を記録し、スバルが窮地を脱するきっかけを作った初代レガシィ。5年間のモデルライフを経て、2代目レガシィへとバトンタッチします。
2代目レガシィの開発テーマは「継承・熟成」。2代目レガシィの設計・開発時期はバブル期真っ只中で、レガシィと競合する車種のほとんどは景気に合わせてボディと排気量を拡大しています。
しかし、2代目レガシィは安易に大型化せず、5ナンバーサイズと2.0L以下の排気量を守ったまま発売に至りました。
その結果、初代レガシィのキープコンセプトでありながら上級クラスの車に劣らない走りを実現しているという評価を獲得し、引き続き好調な販売台数を記録したのです。
3代目 BE/BH系
3代目レガシィは2代目レガシィの発売から5年後、1998年に発売を開始しました。3代目レガシィも2代目レガシィと同様、ボディサイズと排気量の安易な大型化はせず、5ナンバーサイズを死守しています。
ただし、デザインのテイストはこれまでよりもはるかにスポーティーになりました。2代目以前のモデルで設定されていた2WD(FF)モデルを廃止することで、駆動方式を4WDモデルに一本化。
より走行性能を重視したスポーツモデルとしてアピールしています。3代目レガシィからは4ドアセダンと5ドアステーションワゴンに加えて、5ドアクロスオーバーSUVがラインナップされ、幅広い購入層の獲得に至りました。
フラッグシップモデルにふさわしいプレミアム性を重視した結果、中心となる排気量はあくまで2.0Lですが、新たに2.5L水平対向4気筒エンジンと3.0L水平対向6気筒エンジンを追加設定。
スポーツグレードには2.0L水平対向4気筒シーケンシャルツインターボエンジンが採用されています。
4代目 BL/BP系
絶大な人気を誇った3代目レガシィの発売から5年が経過した2003年、レガシィは4代目モデルへとフルモデルチェンジを遂げることになります。欧州市場での販売を見越して、ボディサイズを拡大。
レガシィとしては初の3ナンバーサイズで発売することになりました。これまでのレガシィはどちらかと言えば重厚感のある佇まいが特徴でしたが、4代目レガシィは流れるようなスマートなスタイリングを採用しています。
外観だけでなく内装の質感も飛躍的に向上したため、名実ともにスバルのフラッグシップモデルに仕上がっています。走行性能重視した車であることには変わりなく、駆動方式は4WDのみ。
4ATと5ATだけでなく、5MTと6MTもラインナップしています。搭載するエンジンはグレードによって細かな違いがありますが、やはり2.0L水平対向4気筒エンジンが中心です。
5代目 BM/BR系
5代目レガシィの登場は2009年です。スバルの主要マーケットである北米市場の要望に応えるべく、ボディサイズと排気量をさらに拡大。
それに伴い、成人男性が乗車しても十分にゆとりのある車内空間と広大なラゲッジスペースを実現しています。
排気量に関しては、歴代レガシィは2.0L水平対向4気筒エンジンがラインナップの中心でしたが、5代目レガシィでは2.5L水平対向4気筒エンジンがラインナップの中心です。
トランスミッションはリニアトロニック・E-5ATとCVT、6MTの3種類。これまでのレガシィはスポーツテイストの強いモデルでしたが、5代目レガシィ以降は走行性能をそのままに、フラッグシップモデルとしてふさわしい上質感を獲得しています。
6代目 BN/BS系
2014年には待望の6代目・現行レガシィが登場しました。スバルの次世代デザインフィロソフィーである「ダイナミック×ソリッド」を採用し、スポーティーでありながらも塊感のある力強いシルエットを実現しています。
これまでの歴代レガシィと比較しても存在感は圧倒的です。また、6代目レガシィでは歴代レガシィに必ず設定されていたレガシィツーリングワゴンがレヴォーグという車種に独立しています。
そのため、6代目レガシィは4ドアセダンのレガシィB4と、5ドアクロスオーバーSUVのレガシィアウトバックの2種類だけとなりました。
引き続き北米市場を主軸として設計・開発されており、ボディサイズはさらに拡大、より広い車内空間を実現しています。
今買い時のおすすめ中古レガシィはどれ?
上記では歴代レガシィのモデル、それぞれの特徴を簡単に紹介しました。
同じレガシィでも時代背景と販売面の主力ターゲットをしっかりと取り入れて、異なる魅力を持ったモデルに仕上がっていることがわかりましたね。
スバルのフラッグシップモデルということもあり、スバルが誇る先進技術がしっかりと投入されています。レガシィの購入を検討している人には、もちろん6代目・現行レガシィをおすすめしたいところ。
しかし、中古での購入を考えているなら、最もコストパフォーマンスが高いのは5代目レガシィです。なぜ数あるレガシィの中で、5代目レガシィがおすすめなのでしょうか。その理由を解説します。
5代目レガシィがおすすめの理由はなに?
CARTUNE編集部が中古でレガシィを購入するなら、5代目レガシィ(BM/BR系)をおすすめしている理由は以下の4つです。
年式が比較的新しく、経年劣化の心配が少ない
5代目レガシィ(BM/BR系)の販売期間は2009~2014年です。最も古い年式こそ約10年が経過していますが、最も新しい年式であれば5年しか経過していません。
そもそも現在販売されているモデルは6代目なので、6代目レガシィを除けばレガシィで最も新しいモデルということになります。中古車を購入するときは、できるだけ年式が新しい車両を選ぶのが通説ですよね。
例えば、4代目レガシィは最終年式の車両でもすでに10年が経過しています。発売当初の車両であれば、15年以上も経過していることになり、大なり小なり経年劣化が進んでいると考えてもおかしくはありません。
その点、5代目レガシィ(BM/BR系)であれば年式が古い車両でも10年です。10年前の車くらいなら街中でも見かける機会は多いと思います。
経年劣化が進んでいなければ故障や不具合の心配も少ないので、比較的年式が新しい5代目レガシィ(BM/BR系)がベストです。
外観と内装のデザインが古臭くない
5代目レガシィ(BM/BR系)は発売から10年が経過していると上記ではお伝えしました。6代目レガシィと比較してしまうと、やはりデザインに関しては多少古く感じてしまいます。
しかし、5代目以前のレガシィと比較してみるとどうでしょう。外観はスタイリッシュで、内装も上質感をしっかりと感じることができ、古臭い印象はありませんよね。
中古車とはいえ、どうせ購入するからには末長く乗りたいと考えている人は多いはず。現時点で古臭く感じてしまう外観・内装だと、乗り続けているうちに目新しいものが欲しくなってくるはずです。
その点、5代目レガシィ(BM/BR系)なら比較的新しいモデルなので、2019年現在でも十分に通用する外観・内装デザインを採用しているので安心です。装備も充実しているので、購入後にデザイン面や機能面で後悔することは少ないでしょう。
中古価格が新車時の半分を下回っている
5代目レガシィ(BM/BR系)の販売当時の新車価格は、レガシィB4が2,205,000~3,585,600円、レガシィツーリングワゴンが2,362,500~3,747,600円となっています。
グレードや状態にもよりますが、5代目レガシィ(BM/BR系)の中古価格は販売当時の新車価格の半分を下回っている車両が多いです。
新車価格の半分を予算として捻出することができるなら、5代目レガシィ(BM/BR系)の最終年式・上級グレード・低走行の条件を満たした車両ですら購入することもできます。
5代目以前のレガシィならさらに安価な価格で購入することも可能ですが、やはり経年劣化による故障や不具合が気になりますよね。たまたま安く購入できたとしても、故障や不具合を修理して結果的に高くついてしまう恐れもあります。
5代目レガシィ(BM/BR系)なら、年式が新しめで状態の良い車両を保証付きで購入することができるので、はじめて中古車に乗る人も安心して購入することができますよ。
6MTモデルならスポーツ走行も楽しめる
中古車市場での流通台数は少ないですが、5代目レガシィ(BM/BR系)には6MTの設定もあります。グレードは「2.5GT Sパッケージ」です。
レガシィB4だけでなくレガシィツーリングワゴンにも6MTモデルが設定されているので、好みのボディタイプでスポーツ走行を楽しむことができます。
歴代モデルと比べるとスポーツカーらしい味付けは薄いですが、やはりスバルの水平対向ターボ+4WDの過激は走りは健在です。
まとめ
今回はスバルのフラッグシップモデルであるレガシィの紹介と、おすすめの中古レガシィについて解説しました。
今回はコストパフォーマンスの高い5代目レガシィ(BM/BR系)をピックアップしましたが、レガシィはスバルを代表する車なだけあって、どのモデルも本当に魅力的です。
あくまで編集部のおすすめは5代目レガシィ(BM/BR系)ですが、自分好みのモデルがあるならそちらを購入すべきです。その方が購入後に愛着も湧くし、後悔も少ないでしょう。
予算に余裕があるなら、フラッグシップモデルとしてふさわしい上質感と充実した快適装備・安全装備が備わった6代目・現行レガシィもアリ。
どのレガシィに乗るか検討している人は、ぜひこの記事を何度も読み返して、後悔のない車選びをしてくださいね。