2018年12月12日 (更新:2020年06月30日)
格安アジアンタイヤがドリフト界で引っ張りだこ!初心者から上級者まで使えるタイヤを紹介します!
タイヤの消耗が激しいドリフトには安価なアジアンタイヤが大人気。近年のアジアンタイヤは性能向上が著しく、ただの安価なタイヤと言い切ることはできません。今ドリフトでもっとも人気のあるアジアンタイヤ3銘柄をピックアップして紹介します。
ATR SPORTS
ドリフトに人気のスポーツタイヤ、ATR SPORTを製造する、ATR RADIAL(エーティーアール・ラジアル)は、インドネシアのタイヤメーカーです。モータースポーツにも積極的に関わり、過去にD-1やフォーミュラドリフトのスポンサーを務めた経歴をもちます。
ATR SPORTは、グリップは控えめながら価格の安さが特徴です。耐摩耗性が高くタイヤが減りにくいため、ドリフト初心者の練習に最適なタイヤです。固めのサイドウォールは車の挙動が読みやすく、低いグリップ性能はタイヤの使い方をしっかり学ぶことができます。
ある程度上達したら、グリップと静粛性が強化されたATR SPORT2にステップアップするのがよいでしょう。ATR SPORTと共通する特性を持つため、スムースに移行することができます。ATR SPORT2はD-1選手権での使用実績があり、良好なグリップ性能と、タイヤスモークの量が特徴です。ただし、急激に熱を加えすぎるとトレッド面の剥離が起こりやすいといわれています。
価格
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GOODRIDE SPORT RS
日本では馴染みがうすいGOODRIDE(グッドライド)は、中国にあるZCラバーが製造するタイヤブランド。ZCラバーは世界でも10本の指に入る大手タイヤメーカーという実績をもっています。
GOODRIDE SPORT RSの特徴は、非対称パターンを採用したスポーツタイヤ。内側には排水性に特化したパターンを採用しウェットグリップを確保。中央部の太いセンターリブは直視安定性に寄与します。外側はパターンを少なくすることで激しい横G下でもタイヤの歪みを抑え、広い使用範囲でのグリップ性能を確保しています。
耐摩耗性の高いハイグリップラジアルタイヤとしての性格をもつGOODRIDE SPORT RSは、ドリフト中級から上級者に最適なタイヤです。アジアンタイヤとしてはやや高めの価格でドリフト練習用には向きませんが、高い耐摩耗性はコストパフォーマンスのよさが実感できるでしょう。
価格
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KENDA KR20A KAISER
1962年創業のKENDA(ケンダ)は台湾に本拠を置くタイヤメーカー。D-1のタイヤスポンサーとしても活躍しています。
KENDAが送り出すスポーツタイヤKR20A KAISER(ケーアール20・カイザー)の特徴は、スポーツタイヤらしいV字トレッドパターンと、新開発のコンパウンドゴムを採用したグリップ性能の高さです。
十分なグリップ性能を備えながら価格は安価におさえられているため、中〜上級者の練習にも最適です。ただし、ソフトコンパウンドを採用してグリップを引き上げているため、やや横剛性が低く、ステアリングレスポンスでは今ひとつ。ゴムの柔らかさの割には耐摩耗性は高いものの、新品時の溝深は6.7mmしかないため、タイヤライフは短めです。
摩耗が進み、残り溝がある程度少なったときに、グリップと横剛性のバランスが取れて、ベストパフォーマンスを発揮できるタイヤです。大事な局面に向けてタイヤをつくれる上級者向けのアジアンタイヤです。
価格
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まとめ
アジアンタイヤは国産に比べて性能が劣るといわれたのは過去の話。インターコンチネンタル・ドリフティング・カップや全日本D-1選手権で多くのアジアンタイヤメーカーがスポンサーについていることから、部分的な性能では国産タイヤとの差は非常に小さいものになっています。
タイヤの性能はグリップやハンドリング性能だけで測れるものではありませんが、使用用途をドリフトだけに限定すれば、アジアンタイヤに勝る国産タイヤはありません。ドリフトの腕が上がれば上がるほどタイヤへの依存度は大きくなるため、コストと性能のバランスが優れたアジアンタイヤは、ドリフト専用タイヤにぴったりと言っても過言ではないでしょう。