2019年01月22日
90年代を代表する名作!レカロSR3を紹介!
1995年にシートメーカーのレカロが発売した名作シートといえばSR3です。国産車の純正シートとしても採用実績のあるSR3について、その特徴や純正採用車種、及びCARTUNEユーザーの取り付け事例などを紹介します。SR3とはどのようなシートなのでしょうか。
往年の名シート
SRシリーズについて
SRシリーズはレカロが長きにわたって展開しているスポーツシート(セミバケットシート)のシリーズです。鋼鈑モノコックボディーモデルで、レカロ社シートレールへの取り付けにはM6ボルトが6本使われています。初代SRシートが発売されたのは1989年と今から30年前にまで遡ります。SRシリーズは今でも続いているシートシリーズで、現在では、SR-6及びSR-7に関連するモデルが計8種類用意されているなど、その存在感はいまだ健在です。ちなみに、これらのシートは全て84,240~146,880円の間に収まる価格帯となっています。
SR3の基本情報
現行のSRシリーズが発売されている中、SR3は現在でも人気の高いレカロシートの1つです。SR3という名称が有名ですが、前モデルであったSR2の後期型として発売されていた時期もありました。
このように名称に複雑な時期が少しあったSR3モデルですが、このシートの大きな特長として、ショルダー幅の変更が成された点が挙げられます。SR3ではショルダー幅の実測値が545mmへと変更されているのです。SR2ではショルダー幅実測値が560mmとなっていたので、これと比較すると15mmほど細くなったことになります。このような変更があった背景には、SR3シートの装着可能車両を増やすという狙いがあったようです。これについては、以下で紹介するSR3を純正シートとして採用した車種をご覧いただくとご理解いただけることでしょう。
純正採用した車種
ここではSR3を純正シートとして採用した車種を紹介します。
トヨタ スープラ(JZA70/80)
まず最初に紹介するSR3採用車種はトヨタ スープラは周知の如く日本を代表するスポーツカーです。いくつか型式が用意されていましたが、その中でも型式JZA70(1986-1993年)と型式80(1993-2002年)において純正シートにSR3が採用されていました。
ホンダ シビックEK9
次に紹介する車種はシビック EK9です。ホンダ党の方々やVTEC愛好家の方々なら必ず知っている初代シビックタイプRになります。B18Cエンジンを搭載することや真っ赤な純正シートなどが有名ですが、実はその純正シートにレカロのSR3が採用されていたのです。友人・知人や家族が所有している/していたEK9シビックの運転席や助手席に座ったことのある赤いシート、それがSR3でした。どの車でもそうですが、シートベルトショルダー部分が擦れる部分が摩擦・経年劣化によって変色するのが定番だったことでも有名です。
ホンダ インテグラ(DC2/DB8/DC5)
ホンダ インテグラもSR3を純正シートとして採用していた車種の1つです。DC2型、DB8型、そして最終モデルのDC5型に装備されていました。前2つの型式は3代目でDC5型は4代目ですから、3代目から最終モデルである4代目にかけてSR3が採用されていたことになります。
三菱 ランサーエボリューションⅡ-Ⅳ
WRCの歴史を語る時には決して外すことのできない車の1つである三菱 ランサーエボリューションのⅡ-ⅣモデルにはSR3が標準装備されていました。SR3は純正シートとしてⅡ/Ⅲ/Ⅳの計3モデルでのみの採用でしたが、ランサーエボリューション初代から最終モデルにかけて全てレカロシートが純正シートとして採用されていたことも印象的です。
CARTUNEユーザーの装着例
ここではCARTUNEユーザーのSR3の装着例をいくつか紹介します。
アウディ A3に取り付け
まず最初に紹介するのはアウディ A3にSR3を取り付けた装着事例です。運転席と助手席の両方にSR3を取り付けています。インテリアデザインや後部座席との色の組み合わせもばっちりで、RECAROの黄色のロゴやサイド部に入っている黄色のスティッチも良い感じに味を出していて印象的です。シート両方を両方とも交換して同じものに統一したことによってデザイン性・統一感も非常に高くなっています。
日産 HR34スカイラインに取り付け
日産 HR34スカイラインにSR3を取り付けた事例です。SR3のシートを装着したことによって格段にスポーツ色の強いインテリアへと変化しています。このようにシートを交換するだけでも車のイメージ変化にかなり影響を与えるということがわかる良い事例です。
スズキ アルトラパン HE21Sに装着
こちらはスズキ アルトラパン HE21SにSR3を装着した事例になります。シートカバーを特注のシートカバーへ変更した仕様となっていて、なおかつ後部座席との統一感を考えて貼りつけている点が印象的です。発売されてからすでに古いシートですから、このようにシートカバーの張替えを施すこともお勧めのカスタム・メンテナンスでしょう。
まとめ
今回はレカロ社が過去に発売していたSR3というセミバケットシートについて、その歴史や純正採用車種、CARTUNEユーザーの取り付け事例などを紹介しました。1990年代や2000年代を代表するいくつかの車種に純正シートとして採用されていた実績だけでなく、今でも装着しているユーザーがいるなど、その人気の高さが伺えます。発売されてから24年以上たったモデルのため中古市場などで見つけても古くなっている可能性が高いので、その機会にシートカバー張替えなどに挑戦することも、カスタムを楽しむことや満足度を高めるためによいでしょう。