2019年02月13日 (更新:2024年07月22日)
オシャレは足元から!カラフルなホイールナットでドレスアップを一工夫してみよう
車の足元を飾るアイテムとしてホイールナットを交換をおすすめします。ホイール付属のナットや純正ナットは見た目がいまいち。カラフルなホイールナットに交換することで、自分だけのワンポイントアクセントを追加することができます。適切なホイールナットの選び方を指南します。
この記事の目次
ホイールナットのサイズの見方
ホイールナットは、車のタイヤホイールをしっかりと留めておく大切な部品です。ホイールナット自体を交換するのは簡単ですが、ホイール付属の純正ナットと違い、見た目だけで選んでしまうとフィッティングが悪く、ホイールが外れるなどの事故に発展してしまう恐れがあります。
ホイールナットの規格は「M12×P1.5 21 HEX」のように表示されており、それぞれの数字は「M12(ネジ径)×P1.5(ネジピッチ) 21(二面幅) HEX(ナット形状)」という意味をもっています。
ホイールナットを選ぶ際の、とくに重要な項目は、車によって異なる「ネジ径」「ネジピッチ」と、ホイールによって異なる「座面形状」の3項目です。
ネジ径(M)・ネジピッチ(P)
「ネジ径」は車のハブボルトの太さ。「ネジピッチ」はネジ山の間隔をあらわします。このふたつのサイズがホイールナットのサイズと一致していなければ、ナットを正常に取り付けることはできません。とくにネジピッチは違っていてもある程度は入ってしまうので、スムーズに入っていかないようであればネジピッチ違いを疑ってみてください。
ネジ径・ネジピッチは車・メーカーによって違う
ハブボルトのネジ規格は、メーカーや車種、年式によって違います。あるいは同じ車種でも、極端に高出力化されるなどしてハブボルトに大きな負担がかかる車は、必要な強度を確保するために、太く荒いネジ規格に変更されている場合があります。
OEM車両に関しては、OEM供給元メーカーの規格に適合するのが一般的です。
ネジサイズ | メーカー・車種 |
---|---|
M12×P1.5 | トヨタ・ダイハツ・ホンダ・三菱・マツダ |
M12×P1.25 | 日産・スバル・スズキ |
M10×P1.5 | ホンダ・ミツビシの軽自動車、旧型車 |
M10×P1.25 | スズキ・ダイハツ・スバル・マツダの軽自動車、旧型車 |
M14×P1.5 | トヨタ ランドクルーザー(100系/200系)・レクサス(LS460系/600h/500系/LC500系)・ホンダ レジェンド(KB1)・ホンダ シビック タイプR(FK2/FK8)・日産GT-R(NISMO)など |
座面形状
「座面形状」はホイールのナットがおさまる形状の違いです。座面形状の種類は「60°テーパー座」「R12球面座」「平座」のおよそ3つに分けられ、これらがしっかりと一致しなければ走行中にホイールナットが緩み、重大事故が発生してしまいます。
一般的な社外ホイールはすり鉢状になった「60°テーパー座」で統一されていますので、特殊なホイールでないかぎりは、テーパー形状のホイールナットを使います。半球面状になった「R12球面座」はホンダ純正ホイールに用いられることが多い形状。「平座」はトヨタ純正ホイールによく用いられる形状です。
二面幅・ナット形状
「二面幅」「ナット形状」は、ホイールナットを取り付ける際の使用するレンチを指示する規格です。「二面幅」とは、ホイールナットを上から見たときの、面と面のミリ幅。「ナット形状」はそのままナットの形状をあらわします。「HEX」ならはヘキサゴン、つまり六角形を表します。
例を挙げるとすれば、『トヨタ車に社外ホイールを取り付ける場合には、「M12×P1.5 21 HEX」の「60°テーパー形状」のホイールナットを「21mm幅の六角形のホイールレンチ」で取り付けましょう』ということです。
車にあったホイールナットを選べるように解説をお願いします。
袋型と貫通型
2タイプのホイールナットについて解説をお願いします。
ホイールナット選びで気になるのが「袋型」と「貫通型」の違いです。見た目から判断すると、「袋型」はナットが隠れてスタイリッシュ。「貫通型」はメカニカルでレーシーな雰囲気ですが、見た目以外にも、それぞれに相反する利点と欠点があります。
袋型
「袋型」はボルトをスッポリと包み込む形状で強度が高く、ハブボルトと外気を遮断するため錆びにくい利点があります。その反面、わずかとはいえ重くなるというデメリットと、加工コストが上がるため、価格が高くなるといった欠点があります。
貫通型
「貫通型」は、軽くつくることができるためモータースポーツで重宝されます。また、加工しやすいために安価につくることができることがメリットです。その代わり、露出してしまうハブボルトが融雪剤などで錆やすくいため、雪国での使用はおすすめしません。肉厚の薄いものや、アルミ製など材質強度の劣るホイールナットでは割れなどの危険性が高まってしまいます。
商品の紹介
KYO-EI(協永産業)レデューラレーシング アルミ鍛造ホイールナット
自動車メーカーに部品供給もしているKYO-EIのホイールナットです。軽量な代わりに耐久性では鉄に劣るアルミの組成を変え、強度を増した超超ジュラルミンを鍛造加工することで、軽さと強さを両立したホイールナットです。
シンプルな袋型ナットですが、先端のリング加工がワンポイントアクセント。カラーはブルー・グリーン・ブロンズなど全7色のアルマイトカラーがラインナップします。
KYO-EI(協永産業)レデューラレーシング シェルタイプナット
KYO-EIブランドの貫通型に見えるホイールナットです。ネジ部分はスチールナットを使用し、上からアルミシェルを被せたハイブリッド構造が特徴です。
貫通型に見えますが実際は袋状になっているため、耐久性と見た目をしっかりと両立。カラーバリエーションは、レッド・ブルー・ゴールド・ブラックの4色で、完全袋型タイプとショートタイプもラインナップします。
【色選択】デュラックス(Durax) 軽量アルミホイールナット
豊富なカラーバリエーションと、特殊形状で防犯性の高いアルミ鍛造ホイールナットです。スリット入りの7角形ナットは専用ロックナットでなければ脱着はできない構造になっているためホイールの盗難防止に一役買います。
カラーバリエーションは、オレンジ・ピンク・チタン・レインボーなど全13色。どんなホイールカラーにでもマッチさせることのできるホイールナットです。
まとめ
ホイールナットの規格を読むことができれば、好みのデザインのホイールナットに自由に交換してドレスアップを楽しむことができます。ボディカラーやブレーキキャリパーの色と合わせれば、より統一感が増し、全体的なクオリティアップが狙えるでしょう。
ただし、ホールナットのなかには明らかに強度の劣る粗悪品や、ネジ規格の違うネジが混入している場合がありますので、確実に取り付けられる製品をお選びください。
また、デザイン性に優れるアルミ製のホイールナットは、高強度のジュラルミン製とはいえ、長期の使用では腐食や熱膨張、脱着の繰り返しで強度が劣化しやすい傾向にあります。アルミ製のホイールナットは消耗品とお考えください。
以上の点に注意して、カラフルなホイールナットで、愛車の足元をおしゃれに飾りましょう。