2018年12月29日 (更新:2020年07月28日)
トヨタの人気ミニバン、ノアの歴代モデルをご紹介!
さまざまなミニバンを販売しているトヨタですが、その中でも長年に渡って高い人気を維持しているノア。その歴史はノアの前身であるタウンエースノアから始まり、2018年現在で24年のロングセラーとなります。約四半世紀に渡るノアには、どのような歴代モデルがあるのかをご紹介します。
タウンエースノア(1996~2001)
1996年10月に登場したR40タウンエースノアは、ノアの前身となる車種で、ノアが登場する2001年11月までの5年間販売されました。タウンエースノアがどのような車なのかをみていきましょう。
写真とともにスペックを紹介
まずはタウンエースノアのスペックについてご紹介します。
タウンエースノアのスペック
全長×全幅×全高 | 4,435mm×1,695mm×1,975mm |
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ホイールベース | 2,715mm |
車両重量 | 1,550~1,610kg |
乗車定員 | 7/8人 |
エンジン | 3C-T 2.2L 直4OHCディーゼルターボ 3S-FE 2.0L 直4DOHC |
トランスミッション | 4AT/5MT |
駆動方式 | FR/4WD |
商用のタウンエースと基本構造が同じですが、衝突安全ボディGOAが採用されると同時に、「ノア」というサブネームがつくようになりました。1998年12月にはマイナーチェンジを行ない、エクステリア・インテリアの変更が行なわれ、ディーゼルエンジンはインタークーラー付の3C-TEへと変更。このためディーゼル車のボンネットには冷却用エアインテークが装備されたのが特徴的です。
初代ノア(2001~2007)
2001年11月16日に登場した初代ノア(60ノア)は、タウンエースノアの後継車で、2004年8月までの3年間販売されました。では初代ノアについてご紹介します。
写真とともにスペックを紹介
初代ノアのスペック
全長×全幅×全高 | 4,580mm×1,695mm×1,850mm |
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ホイールベース | 2,825mm |
車両重量 | 1,500kg |
乗車定員 | 5/7/8人 |
エンジン | 1AZ-FSE 2.0L 直4DOHC |
トランスミッション | 【前期型】4AT 【後期型】CVT |
駆動方式 | FF/4WD |
初代ノアは、タウンエースノアと比べると、全長が145mm延長され、ホイールベースが110mmが伸びたため、ゆったりとくつろぐことができるようになりました。車高は125mm低くなりましたが、圧迫感を感じることはなく、安定した操縦性を実現。エンジンは、ディーゼルエンジンが廃止され、ガソリンエンジンのみとなりました。
エクステリア・インテリアともに一新され、兄弟車であるヴォクシーのように男性をイメージさせることはなく、女性でも運転している姿が似合います。後期型からはトランスミッションにCVTが採用されたことで、燃費性能の向上にも成功。2WDの駆動方式はFRからFFに変更されています。
2代目ノア(2007~2014)
2007年6月27日、初代ノアの人気ぶりからフルモデルチェンジを行なった2代目ノア(70ノア)が登場しました。キャッチフレーズを「家族は恋人」として、ファミリー層の支持をさらに得ていったモデルです。2014年1月までの7年間販売された2代目ノアについてみていきましょう。
写真とともにスペックを紹介
2代目ノアのスペック
全長×全幅×全高 | 4,595mm×1,695mm×1,850mm |
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ホイールベース | 2,825mm |
車両重量 | 1,550~1,700kg |
乗車定員 | 5/7/8人 |
エンジン | 3ZR-FE型 2.0L 直4 DOHC 3ZR-FAE型 2.0L 直4 DOHC VALVE MATIC |
トランスミッション | CVT |
駆動方式 | FF/4WD |
2代目ノアは、全長が15mm延長され、さらに存在感を示すようになりました。エクステリアはヘッドライトが少しつり目型になり、スタイリッシュなデザインが特徴です。ヘッドライトがプロジェクター化されたため、視認性が向上しています。インテリアでは、初代ノアと同様に、センターメーターが引き続き採用されています。スマートエントリー・スタートシステムを設定したことで、より便利に乗車できるようになりました。
ボディサイズは、初代ノアと同様に5ナンバーサイズを維持していますが、Si, Sはワイド化されたフロントフェンダーとエアロパーツの装着しているため、全幅が1,720mmに拡大され、3ナンバーサイズとなっています。トランスミッションはCVTのみとなり、加速性能や静粛性、燃費が向上されています。
3代目ノア(現行型)(2014~)
2014年1月20日、先代ノアの人気が衰えることなく販売され続け、人気車としての位置づけを確たるにしたノアが、3代目ノア(80ノア)の販売を開始しました。「ようこそ。あした」をキャッチフレーズとして、2018年12月現在も販売が続いています。販売開始から4年が経った3代目ノアについてご紹介します。
写真とともにスペックを紹介
3代目ノアのスペック
全長×全幅×全高 | 4,695mm×1,695mm×1,810mm |
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ホイールベース | 2,825mm |
車両重量 | 1,560~1,730kg |
乗車定員 | 7/8人 |
エンジン | 【ガソリン車】 3ZR-FAE型 2.0L 直4 DOHC 【ハイブリッド車】 2ZR-FXE型 1.8L 直4DOHC |
トランスミッション | 【ガソリン車】 Super CVT-i 【ハイブリッド車】 電気式無段変速機 |
駆動方式 | 【ガソリン車】 FF/4WD 【ハイブリッド車】 2WD |
3代目ノアは、全長100mm延長され、先代ノアよりボディサイズが拡大されました。エクステリアでは、アンダーグリルと一体化した大型フロントグリルと、ヘッドライトの組み合わせにより、ワイド感とフロントマスクの厚みをもたせています。インテリアでは、先代より全高を25mm低くしながら、室内高が60mm高くなったことで広い室内空間を実現。
サスペンションの構造も変更され、旋回時や車の無駄な動きを抑えることで、揺れが少ないフラットな乗り心地を実現しています。幅広い層から支持を得ているノアは、子どもがいるファミリー層にも優しい設計になっていることから、今後も順調に売れ行きを伸ばしていくと予想されています。
まとめ
今回は、トヨタ・ノアの歴代モデルについてご紹介しました。四半世紀に渡るまでに人気を保っているのは、5ナンバーサイズのミニバンで維持費が安く、その上家族全員で移動できることが第一でしょう。それに加えてスタイリッシュなデザイン性を実現したこと、3代目ノアに搭載されているToyota Safety Senceの安全性能の向上も選ばれる理由の1つです。
ノアの次のフルモデルチェンジは2020年頃と予測されていますが、4代目ノアが登場できるのは、今回ご紹介した先代のノアがあるからです。今回の記事でノアの歴史について知ってください。