ホンダライフは、1971年から2014年までの43年間に渡って販売された軽自動車です。軽自動車という使い勝手さに加えて、社外品のカスタムパーツが数多く販売されていることから、販売終了後もライフの姿を見かけます。今回はこれまでに販売されてきたライフの中でも、JBライフ•JCライフについてご紹介します。
JB1/2/3/4型(1998年 - 2003年)
1998年10月8日に3代目JB1/2/3/4ライフが発表されましたが、先代のJA4ライフよりボディサイズが一回り大きくなって登場しました。1998年10月1日に軽自動車のサイズ規格の変更にともなって、ボディサイズが変更されたのです。ではJB1/2/3/4ライフについてみていきましょう。
写真とともにスペックを紹介
JB1/2/3/4ライフのスペック
全長×全幅×全高 | 3,395mm×1,475mm×1,605mm |
---|
ホイールベース | 2,360mm |
車両重量 | 800~880kg |
乗車定員 | 4人 |
エンジン | E07Z型660cc 直3 SOHC |
トランスミッション | 3AT/5MT |
駆動方式 | FF/4WD |
燃費 | 【3AT】18.0km/L 【5MT】21.0km/L |
JB1/2/3/4ライフは、JA4ライフより、全長が100mm、全幅が80mm、全高が30mm大きくなってフルモデルチェンジされました。衝突安全性能の向上が計られ、助手席側にもSRSエアバッグも標準装備化。ボディサイズが大きくなったことに合わせて、エンジンがE07AからE07Zへと変更となりました。低回転域はトルクが20%向上。トランスミッションに3ATがありますが、ATにはコラムシフトが採用されています。駆動方式では、全車に4WDが設定されました。
エクステリアでは、ヘッドライトが少しシャープになり、リアはテールライトが両サイド中央部に配置されています。インテリアでは、オーディオが1DINサイズのものになっているため、JB1/2/3/4ライフをカスタムして乗っている方の多くは、社外品のオーディオ、またはカーナビを搭載している場合が多いです。
JB5/6/7/8型(2003年 - 2008年)
2003年9月4日に、JB1/2/3/4ライフのフルモデルチェンジが発表され、4代目JB5/6/7/8ライフが登場しました。エクステリアなどのデザインが一新され、おもに女性をターゲットにして開発されています。先代のライフとは異なり、丸みを帯びた形が特徴です。具体的にJB5/6/7/8ライフについてご紹介します。
写真とともにスペックを紹介
JB5/6/7/8ライフのスペック
全長×全幅×全高 | 3,395mm×1,475mm×1,575mm |
---|
ホイールベース | 2,420mm |
車両重量 | 840~950kg |
乗車定員 | 4人 |
エンジン | P07A型660cc 直3 SOHC |
トランスミッション | 4AT |
駆動方式 | FF/4WD |
燃費 | 20.0km/L |
JB5/6/7/8ライフは、JB1/2/34ライフより車高が35mmおさえられ、ホイールベースは60mm延長されました。またパワーウインドウ、自動ロックがすべてのグレードに設定されるように、営業車系のグレードがなくなったのです。エンジンはP07A型が搭載され、トランスミッションは3ATから4ATに変更されました。
JB5/6/7/8ライフの象徴ともいえる多機能表示ディスプレイには燃費等が表示され、走りやインテリアなどの質感が重視されたように感じます。エクステリアでは、丸型のドアハンドルでかわいらしさを表現。先代のコラムシフトから、全グレードに当時の軽自動車ではめずらしいインパネシフトが採用されました。走行性においては重厚感をおぼえるほど、しっかりとした走りをみせてくれます。
JC1/2型(2008年 - 2014年)
2008年11月6日に、先代のライフがフルモデルチェンジされた5代目JC1/2ライフが発表されました。JB5/6/7/8ライフの面影はなく、搭載されている装備も最新のものに変更されています。ではJC1/2ライフについてご紹介します。
写真とともにスペックを紹介
全長×全幅×全高 | 3,395mm×1,475mm×1,610mm |
---|
ホイールベース | 2,420mm |
車両重量 | 810~940kg |
乗車定員 | 4人 |
エンジン | P07A型660cc 直3 SOHC |
トランスミッション | 4AT |
駆動方式 | FF/4WD |
燃費 | 22.0km/L |
JC1/2ライフは、車高がJB1/2/3/4ライフとほぼ同じ高さに戻されたため、JB5/6/7/8ライフより車高が35mm高くなっています。トランスミッションはJB5/6/7/8ライフと同じく4ATですが、燃費は前モデルの20.0km/Lから22.0km/Lへ向上。
安全性能では、エアバッグの容量を連続変化、排気制御により、高い保護性能と低衝撃性を両立した運転席用「i-SRSエアバッグシステム」を搭載。「デイリー・スマイル・テクノロジー」をコンセプトとし、とくに運転のしやすさに配慮されたモデルでもあります。
細いフロントピラーやサッシュ―一体型の大型三角窓、フロントワイパーの位置の見直しなど、前方・側方・後方すべてにおいて視界と見切りを改善。バックモニター付オーディオが、軽自動車で初めて標準装備されるなど、先代のライフを大きく進化させたモデルがJC1/2ライフです。
まとめ
今回はJBライフ•JCライフについてご紹介しました。JB1/2/3/4ライフは、2018年現在でもカスタマイズして所有されている方が多いように、以前から人気のあるライフです。JB5/6/7/8ライフにフルモデルチェンジされると、多機能表示ディスプレイが搭載されるなど、JB1/2/3/4ライフが一新されました。JC1/2ライフともなれば、安全性能も、当時の最新のものが採用されるなど、どのモデルも人気であったことは間違いありません。
しかし2013年10月27日に、ホンダがN-WGNを発表したことから、ライフは2013年中の製販を終了することとなりました。2014年4月には、ライフの販売が終了され、事実上の後継車はN-WGNに。ライフは途中で中断期間もありましたが、初代が販売されてから43年の歴史に幕を閉じることになりました。しかし今でもライフを愛車にしている方もいらっしゃいますので、今回の記事をお読みになって、ライフのことを知ってください。