2018年12月21日 (更新:2022年06月16日)
プリウスにサンルーフ!後付も出来るサンルーフも紹介!
ほとんどのクルマに設定のあるサンルーフ。サンルーフは室内の換気だけではなく、見た目にも高級感が増すことから非常に人気となるオプションです。そんな人気のサンルーフ、実はプリウスにも設定があるのです。そこで今回は、プリウスに設定されているサンルーフと、それと同時にソーラーパネルについて、ご紹介します。
30系プリウスのソーラーパネル付きサンルーフ
2009年5月にフルモデルチェンジがおこなわれ、30系プリウスとなり、それと同時に新たな装備品として、ソーラーパネル付きサンルーフの設定も追加されました。ソーラーパネル付きサンルーフの、ソーラーパネルは、トヨタがプリウスに採用した先進のシステムで、正式名称は「ソーラーベンチレーションシステム」と、呼ばれています。
このソーラーベンチレーションシステムというのは、ルーフにソーラーパネルが取り付けられており、そのソーラーパネルで発電した電気によってファンを稼働させ、車内の換気を行うといったシステムです。つまり、真夏の炎天下のなか駐車場などにクルマを置いた際、このシステムを作動させることで、上昇する車内の温度を下げることができるのです。
また、この30系プリウスからはオプションで、スマートキーのスイッチで車外からエアコン操作のできる「リモートエアコンシステム」も設定されたので、リモートエアコンシステムとソーラーベンチレーションシステムを上手く併用することで、実際乗車するまでに、あらかじめ室内を冷やしておくことが可能となるのです。
ただ、雨天時や曇りの日など、ソーラーパネルに温度が十分足りていない場合、ソーラーベンチレーションシステム自体が作動しないなど、天候に左右されることもあることから、常に使えるというものでもありません。
ちなみに、当時30系プリウスに装着することができたのは「G」と「S」のみで、それぞれセット内容が異なります。まず「G」の場合ですが、ソーラーパネル付ムーンルーフで価格は210,000円。一方「S」の場合だと「ソーラーパネル付ムーンルーフ」「スマートエントリー&スタートシステム」「イルミネーテッドエントリーシステム」とがセットとなって価格は225,750円と、いずれも高価なメーカーオプションでした。
現行プリウスのサンルーフOP設定
現行プリウスにもサンルーフ設定があります。
いつの時代も「サンルーフがついているクルマは高級感があってカッコ良い!」そんな、サンルーフに対する評価は今なお高く、サンルーフがついているクルマは、下取りや買取りなどに出した際の査定額もアップすることも多いです。
プリウスでも30系となってからは、グレードによってサンルーフ(正式名称はムーンルーフ)を付けることができるようになりました。このサンルーフは、4代目の50系現行プリウスになった今でも、メーカーオプションとして装備することが可能です。
ちなみに、現行プリウスにおいても、サンルーフを付けたいと希望するお客さんも多く、メーカーオプションのなかでも非常に人気のオプションとなっています。やはり、天井が開くと室内が明るくなるので開放感が得られ、何より空気の循環も良くなるなど、サンルーフにはメリットも多いので、装着を希望するお客さんも多いのでしょう。
サンルーフのオプションがあるグレード
しかし、現行プリウスも30系同様で、全てのグレードにサンルーフのオプション設定があるわけではなく、グレードによってつく・つかないがあるので注意が必要です。
なお、現行プリウスにサンルーフがつけられるグレードは「S」「A」「Aプレミアム」の、3グレードのみ選択することができます。なお、メーカーオプションでサンルーフを付ける場合、標準でついている、サングラスなどを入れるための収納ボックス「オーバーヘッドコンソール」が付かなくなるので注意してください。
ということで、残念ながら車両本体価格が一番安いグレード「E」や、スポーツバージョンの「ツーリングセレクション」、また「特別仕様車」にはサンルーフを選択する事ができません。
ちなみに、サンルーフをメーカーオプションにて注文した場合の価格は、「S」「A」「Aプレミアム」それぞれ同額の108,000円(税込)です。ただし、サンルーフの装着によって、車体の重量が若干(数10キロ)増しますので、重量が増した分、若干ですが、燃費効率も悪くなりますので、しっかり覚えておきましょう。
いずれにせよ、サンルーフは室内の開放感に加えて効率の良い空気循環、そして見た目の高級感など、装備することによって得られるメリットは多数あります。
しかし、それと同時に収納が一つ減ったり、燃費が悪くなったり、価格が10万円以上と高額だったりと、少なからずデメリットもありますので、その辺りのメリット・デメリットをしっかり考慮したうえで、付けるか付けないかを決めてください。
後付けサンルーフってどうなの?
さてここからは、サンルーフの設定がないグレードや、サンルーフ非装着の中古車を買った場合など、サンルーフを後から付けたくなってしまった場合の「後付けサンルーフ」について、ご紹介します。
サンルーフといえば、クルマを新車で購入する時、一緒に注文しなければいけない。というのが一般的な考えですので、「後からサンルーフなんて付けることができるの?」など、多くの方が疑問に思うことだと思います。ですが、サンルーフの後付けは可能です。
ちなみに、海外では逆にサンルーフの後付けは一般的で、非常にメジャーなカスタムメニューともなっています。ですので、サンルーフの設定がないクルマを購入したとしても、後からサンルーフを付けることは可能です。
なお、現在のところ、後付け用のサンルーフを販売しているのは、ドイツのWebasto(ベバスト)というメーカーが有名で、なかでも「ホランディア(Hollandia)」というブランドが、最も信頼性の高い後付けサンルーフとなっています。
ちなみに、Webasto社製のサンルーフを日本で展開しているは「レアバリュージャパン」という会社で、全国に販売取付店も用意しているので、後付けサンルーフについて、もっと詳しく知りたいという方は、直接お問い合わせしてみてください。
Hollandia製品の種類と価格
では、実際にWebasto社製のサンルーフは、どのくらいの価格で販売しているのか?という部分が非常に気になるかと思いますので、いくつかWebasto社製のサンルーフをご紹介します。
Hollandia100 Ⅱ
こちらのHollandia100 Ⅱは、手で開け閉めをおこなう手動式のサンルーフになります。このサンルーフは取り付けも簡単で、施行時間も比較的短時間で取り付け可能となっています。また、ガラスを丸ごと外すことも可能ですので、開放感が抜群です。価格:65,340 円(税込)
Hollandia 300 DeLuxe Large
こちらのHollandia 300 DeLuxe Largeは、開け閉めを電動で行う電動サンルーフで、サンルーフとしてもっとも人気のタイプです。また、開けたときにガラスの外側をスライドする形となるので、視覚的にも非常にカッコ良いサンルーフです。価格:106,920円(税込)
Hollandia 400 DeLuxe
こちらのHollandia 400 DeLuxeは、Webasto製品のなかでも、もっとも大きい開口面を誇っており、ルーフが折りたたみ式となっているので、よりスポーティーなコンバーチブルを体感できます。また、サンルーフも電動で、好きなポジションでキープすることができる仕様になっています。価格:178,200 円(税込)
このように、後付けサンルーフでも数種類のタイプから選べるようになっているので、比較的好みに合わせて選ぶことができると思います。なお、取り付け工賃ですが、依頼する業者によっても異なりますが、およそ10万円~20万円を相場として考えておけば良いでしょう。
後付けサンルーフのデメリット
見た目のカッコ良さに加え、室内が明るくなることで開放感が生まれ、空気循環も良くなるなど、メリットが多いサンルーフですが、後付けサンルーフを装着したことによって、生じてくるデメリットはどのような事が考えられるのでしょうか。
デメリット1「車重が重たくなる」
サンルーフの多くは10キロほどの重さがありまので、単純にクルマの車重が10キロ重たくなります。
デメリット2「ボディ剛性の低下」
サンルーフは、屋根に大きい穴が開いているようなものなので、サンルーフの無いクルマと比べると、ややボディ剛性が低下します。
デメリット3「雨漏り」
取り付け方法に問題等なければ雨漏りの心配はそれほどいりませんが、それでもパッキンなどの劣化によって雨漏りする可能性は十分にあります。サンルーフは日頃のメンテナンスが欠かせません。
まとめ
さて、今回はプリウスのサンルーフを中心にお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。ここまでご紹介してきたとおり、現行プリウスでもグレードによってサンルーフを選択することができます。
また、サンルーフを選択することのできないグレードや、中古車を購入したとしても、サンルーフは後付けすることもできるので心配はいりません。ただ、後付けサンルーフは、商品代金と取り付け工賃を合わせると、約30万円近くすることも多いので、できれば新車で購入する際に、一緒に注文した方が後々良いです。いずれにせよ、サンルーフはメリットも多いので、個人的にもオススメな装備です。ぜひ、サンルーフ付きの愛車で、快適かつカッコよくドライブしてください。